芸能事務所ゼロイチファミリア発のアイドルグループ・
最後のステージも見届け人はやはりあの“漢”
さかのぼること6年前、2020年3月27日に#ババババンビはステージデビューを飾る予定だった。しかし時はコロナ禍真っ只中。デビューライブは幻となり、ちょうど1年後の2021年3月27日、ようやく1年越しのデビューライブが行われた。コロナ禍での活動は困難を極め、念願のアイドルフェス出演が決まったかと思えば台風と雷雨に阻まれるなど、駆け出しからとにかく不運続きだった彼女たち。メンバーの卒業や加入を経験しながらも地道に活動を続け、2024年3月14日にはグループ結成時からの目標であった東京・日本武道館でのワンマンライブにたどり着いた。2025年2月に岸みゆ、小鳥遊るい、宇咲、近藤沙瑛子、神南りなの5人体制となり、精力的なライブ活動を行っていたが、同年11月にグループの解散を発表。幻のデビューから6年と1日、「FINAL馬鹿騒ぎ」と銘打たれた公演が#ババババンビにとって最後のステージとなった。
5人の最後の晴れ舞台、そこには彼女たちの活動を見守り続けてきた強力な“立会人”の姿があった。空手家にしてメジャー格闘技大会「K-1」の元競技統括プロデューサー・
さびしさは今はちょっと置いといて、今日は一番の馬鹿騒ぎを
力強すぎる後押しを受けた#ババババンビは、自己紹介ソング「ばばばばんびずむ~!」でラストステージの幕を開けた。宇咲は「#ババババンビ、今日が本当に最後の日です! ここにいる全員、配信を含め、最後まで騒げーっ!!」と絶叫。プロレス要素がふんだんに盛り込まれた5人の熱いパフォーマンスに、フロアの観客も熱烈な声援で応える。生配信が行われていたニコニコ生放送の画面も“弾幕”でにぎわった。そこから「恋のキャンディ」「なんたって冒険中!」「カノン」と続けて4曲を歌った#ババババンビは、ひと呼吸置いて1人ずつ自己紹介。おなじみのフレーズをロングバージョンで披露し、大きな声援を浴びる。いつもと変わらぬ笑顔を振り撒いていた5人だったが、小鳥遊は「実感湧かんなーとか思いながら袖で準備をしてたんですけど、出てきて振り返った瞬間のみんなの表情が涙目すぎて『ハッ、これがラストなんだ』って実感しました」と胸の内を明かす。近藤は「でも、今の4曲を歌っただけでみんなの顔がパッと明るくなった」と楽曲が持つパワーに改めて気付いた様子で、神南は客席に向かって「さびしさは今はちょっと置いといて、今日は一番の馬鹿騒ぎをしていきましょう!」と明るく呼びかけた。
序盤の4曲は#ババババンビが結成当時から歌い続けてきた楽曲だが、次のブロックで披露された「chu-chu-love」「やりなおしデート」「返品不能LOVE」「Oli Oliサマー!」の4曲は、神南の加入後にリリースされた楽曲ばかり。明るくキャッチーなナンバー連発でメンバーも観客も汗だくだ。その後のブロックでは「メンバー5人それぞれが象徴となる楽曲、その子らしさがたくさん詰まった楽曲を」と、「4060」「あのねのね」「おっとっと」「無重カランナー」「青春ギルティ」の5曲が歌われた。初期のロックナンバー「青春ギルティ」の落ちサビを担う岸は、感極まり思わず涙を流してしまう。岸は声を詰まらせながらも歌い切り、「バンビ最高ー!」と叫んだ。
あなたの心に永遠に枯れない花を
ここでメンバーは一度舞台袖へと捌け、ステージ上のスクリーンには近藤の私物のカメラでラストツアーの舞台裏を収めたオフショット写真がスライドで映し出される。再び登場した#ババババンビは、2023年9月にキングレコードよりリリースされた「ゲイシャフジヤマ」でライブを再開。トリッキーなナンバーで馬鹿騒ぎを加速させると、「DE • A • RU • KA!!!」「うましか超!」を畳みかけてフロアを混沌へと導いていく。クラップとコール&レスポンスでさらなる盛り上がりを作り上げての「とぅ一まっそ」、タイトル通りの高速ナンバー「BPM180」とバンビの勢いは止まらない。観客も5人に負けじと馬鹿騒ぎし、「ティーンエイジャー・シンドローム」「星形」で盛り上がりはピークに達した。すっかり汗だくの5人は「最後だから無理して詰め込みすぎた」と息も絶え絶えながらすがすがしい表情を浮かべる。ラストライブであることを忘れるほどにハイテンションな様子だったが、「もしかして……次もう最後のブロックですか?」と小鳥遊が我に返り、メンバー全員大慌て。それぞれ目を合わせてうなずくと、背中合わせで円になり、「Clover」で終盤戦へと突入する。
ここまでの馬鹿騒ぎムードから一転、「Clover」の切ないメロディと5人の歌声が場内をセンチメンタルなムードで包み込み、疾走感のある「ミカンセイ」も切なさを増して響く。「アイノハナ」冒頭では5人がアカペラでサビを歌い、岸は「この曲は私たちとみんなの軌跡、そのものの曲です。決して平坦な道ではなかった。だからこそ届けられる思いがあります。今、あなたの心に永遠に枯れない花を咲かせます」と6年間の思いを込めたメッセージを届けた。天井から♾️の形をした紙吹雪が舞い、ライブはいよいよクライマックスへ。5人は「ー私心伝心ー」でさらなる馬鹿騒ぎを繰り広げると、最後に「ハナビガタリ」を熱唱。結成1年目から何度もステージをドラマチックに彩ってきたこの曲で、#ババババンビのラストライブはフィナーレを迎えた。
ライブを盛り上げたあのメロディがここで進化……そして最後の馬鹿騒ぎ
満員のフロアからは6年分の思いを込めたアンコールの声が上がり、#ババババンビはこれに応えてステージへ。すると、6年間で何度も聴いたオープニングSEのフレーズが流れ出し、メンバーはそのフレーズに続けて、聴き覚えのないメロディを歌い始める。#ババババンビはこの日のために、最初で最後のパフォーマンスとなる新曲を用意していたのだ。「馬鹿騒ぎはつづくよ」と題されたその曲は、SEのフレーズをサビのメロディにしたオリジナルナンバー。5人は6年間の伏線を回収するような最高のエンディングテーマでファンを喜ばせた。このアンコールのステージで5人が着用したのは、2024年の武道館ライブにも登場した、デビュー当時のグレーの衣装をリメイクしたもの。その当時メンバーではなかった神南の分もしっかりと用意されており、神南は「めちゃめちゃ大事な衣装じゃーん。着させてもらえて光栄です」と喜んだ。そしてメンバーは1人ずつ、最後のメッセージを伝えていく。全力で駆け抜けた#ババババンビの日々を、応援し続けてくれた大勢のファンを前に振り返る5人の瞳には、達成感、感謝、喜び、悔しさ……さまざまな感情のにじんだ涙が浮かぶ。最後にマイクを握った岸は、ファンやスタッフ、家族への感謝を涙ながらに伝えたのち、ステージに並ぶ4人の顔を見渡し、「私は武道館後にホントに卒業を考えた時期があったんですけど……私はこの4人がいたから、全員が絶対に全員の手を離さなかったから、今日みんなで(ラストライブを)迎えることができたなって思います。#ババババンビって、こんなに素敵なグループなんです」と誇らしげな笑顔を見せた。
「次の曲は、みんなの声をたくさん聞かせてほしいな。一緒に歌って、一緒にもっともっと幸せな思い出残したいなって思います。一緒に歌ってくれますか?」という小鳥遊の呼びかけを合図に、5人は「ネモフィラBLUE」をパフォーマンス。涙で声を詰まらせるメンバーを支えるように観客も声を上げ、大サビでは「ラララ」の大合唱がフロアいっぱいに広がった。さらにバンビはもう1曲、もうひと騒ぎとばかりに「キスして欲しい」を披露して、満面の笑顔を客席に向けた。5人は手を振りステージを去ったが、フロアではまたもアンコールが発生。岸みゆ、小鳥遊るい、宇咲、近藤沙瑛子、神南りなはこの日2度目の「ばばばばんびずむ~!」で最後の馬鹿騒ぎを繰り広げ、6年の歴史に幕を下ろした。
ニコニコ生放送のアイドル専門チャンネル「ニコドル」では、当日生配信されたライブ全編の模様が4月27日23:59までタイムシフト視聴できる。
セットリスト
「#ババババンビ -FINAL馬鹿騒ぎ-」2026年3月28日 恵比寿ザ・ガーデンホール
01. ばばばばんびずむ~!
02. 恋のキャンディ
03. なんたって冒険中!
04. カノン
05. chu-chu-love
06. やりなおしデート
07. 返品不能LOVE
08. Oli Oliサマー!
09. 4060
10. あのねのね
11. おっとっと
12. 無重カランナー
13. 青春ギルティ
14. ゲイシャフジヤマ
15. DE • A • RU • KA!!!
16. うましか超!
17. とぅ一まっそ
18. BPM180
19. ティーンエイジャー・シンドローム
20. 星形
21. Clover
22. ミカンセイ
23. アイノハナ
24. ー私心伝心ー
25. ハナビガタリ
<アンコール>
26. 馬鹿騒ぎはつづくよ
27. ネモフィラBLUE
28. キスして欲しい
<ダブルアンコール>
29. ばばばばんびずむ~!
Dina @Koralan111
@natalie_mu forever blooms damn