アルバムには今年リリースされた「UNITY」「ラストハンチ」「バースデイ」に加え、12月3日にリリースされる初のラブソング「僕だけの矛盾」、そして新録曲4曲の全8曲が収録される。
アルバムの初回限定盤には、「RETRORIRON 3rd EP『アナザーダイバーシティ』RELEASE ONEMAN TOUR 2025」より、4月に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われたツアーファイナルの映像を完全収録したBlu-rayが付属。オフィシャルファンクラブ「TOMODACHI」有料会員限定のセットにはオリジナルラバーバンドが同梱される。
合わせて今作のジャケット写真が公開されたほか、収録曲「バースデイ」のミュージックビデオもYouTubeで公開された。MVでは主人公の男性の些細な選択や気付きによって彼の人生が変化していく様子が描かれている。
リリース決定に際し、涼音(Vo, Ag)はコメントを発表。アルバムを出すことの意義について「僕は“ミュージシャンのエゴ”だと思っています。この“我儘”を今回は突き通させてもらうことにしました」と語り、「一曲一曲が、それぞれの感情一つをフォーカスして触れられるよう、向き合えるように。今の僕自身が求めていたことをいつも通り、僕の為に書きました」と思いを明かしている。
涼音(Vo, Ag)コメント
「アルバムを作らないと意味がない。」気付いた時にはその言葉を放っていた。
近年、サブスクリプションの台頭により昨今の音楽シーンではシングル曲をコンスタントにリリースすることが求められ、音楽がとてつもないスピードで消費されていく時代へ突入したと感じています。そして、アルバムというものの役割は“シングル曲の再集合”のようなものに変化しつつあるとも感じています。
CDの役割も少しずつ変化している現代において、アルバムを出すことの意義、そして意味はどこにあるのでしょうか。正直なところ、僕は“ミュージシャンのエゴ”だと思っています。この“我儘”を今回は突き通させてもらうことにしました。前作のEP3部作以降、自分は何を書きたいのか、世間にとってどういう音楽家でいたいのか少し迷っていました。毎日が目まぐるしく進む中、僕自身も自分の音楽を消費していたように思えます。そんなことを考えていた電車の中でふと、今回のアルバムタイトルが思い浮かんだことを今でも覚えています。3部作を経て、得たものを携えながらまた「インナーダイアログ」に立ち戻ろうとそう考えたんです。そこからは夢中でメモ帳にどういうアルバムを作りたいか、筆を走らせていました。
それから数ヶ月、次作に関する議題がバンド内で出た際にマネージャーの「次作もEPで良いと思います。」という言葉を遮って僕はこう言いました。
「アルバムを作らないと意味がない。」
正直リリース時期を逆算して制作日程を組んでも間に合わないのではないかという意見も出ましたが、僕はそんな状況にもワクワクしていました。
これほどまでに音楽への、そして自分への渇望がまだ多くあることに興奮していたのだと思います。
元来、僕たち人間の感情は言葉では表せないほどの複雑性を持っています。
それぞれの感情が混ざり合いながら常に自己の中でひしめき合っている。
僕は、その一つ一つの感情と今までよりもより深く、自分の価値観や偏見を超えて向き合う為に8曲を書き下ろしました。全てこのアルバムの為に書いた曲たちです。
一曲一曲が、それぞれの感情一つをフォーカスして触れられるよう、向き合えるように。
今の僕自身が求めていたことをいつも通り、僕の為に書きました。
沢山ある自分の感情を、いつか自身の心の中の置きたいところに置けるようになる為のアルバム。
もしあなたにとってもそんな作品になったのなら “我儘”を突き通してよかったなと思えます。
レトロリロン – バースデイ (Official Music Video)
関連人物
MVNace 🌊RIVER @melvinace88
@natalie_mu アルバム制作おめでとうございます!我儘を突き通したサウンド、どんな仕上がりか気になります