FIVE NEW OLD結成15周年が華々しく幕開け、「FiNO is」でファンに伝えた愛と感謝

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FIVE NEW OLDが結成15周年を祝うキックオフ公演「FiNO is」を3月19日に東京・恵比寿ガーデンホールにて開催した。

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)

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FIVE NEW OLDは「ONE MORE DRIP(日常にアロマオイルのような彩りを)」をコンセプトに掲げ、2010年に始動。2017年にメジャーデビューを果たし、2020年1月よりワーナーミュージック・ジャパンを拠点に活動を展開している。コロナ禍においてもコンスタントにリリースを重ね、ライブ開催日の3月19日には同タイトルを冠した初のベストアルバムを発表。恵比寿ガーデンホールでのアニバーサリー公演では、ベストアルバムの収録曲を軸にしたバンドの歴史を総括するようなパフォーマンスが2時間にわたって繰り広げられた。

FIVE NEW OLDとは?に答えるセットリスト

HIROSHI(Vo, G)(Photo by Keisuke Morizawa)

HIROSHI(Vo, G)(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

「FIVE NEW OLD is(FIVE NEW OLDとは)」を意味する「FiNO is」の文字を投影したステージの前に続々と観客が集まり、ホール内にはメンバーのルーツとなったであろうOasisやThe Cardigansなどの名曲が響く。フローリングの床が醸し出すアットホームな空気の中、統一感のあるベージュのスーツで決めたHIROSHI(Vo, G)、WATARU(G, Key)、SHUN(B)、HAYATO(Dr)が、サポートの山本健太(Key)とともにステージへ。華やかなパーティのスタートにぴったりな、壮大でシンフォニックな「Don't Be Someone Else」でライブの始まり告げた。

WATARU(G, Key)(Photo by Keisuke Morizawa)

WATARU(G, Key)(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

アニバーサリーにふさわしい、豪奢なジョーゼットアーチの幕を前に、楽器隊のメンバーと山本は長い月日をかけて磨き上げてきた芳醇なアンサンブルを響かせ、その真ん中でHIROSHIはハンドマイクで躍動。ポジティブなエネルギーを振り撒き、流暢な英語を織り交ぜた歌詞を歌い上げる。時にはバンドを代表して「愛してるぜ、みんな!」と指ハートを高く掲げ、オーディエンスに向かって叫ぶ場面も。そのストレートな愛情表現に、ファンもシンガロングやクラップ、ワイパーなどで応えホール内を一体感で満たした。

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

ポップパンクバンドとしてそのキャリアをスタートさせたことで知られるFIVE NEW OLDだが、2010年頃より現在のような80年代、90年代の洋楽のエッセンスを取り入れた洒脱な音楽性へと変化。この日のライブでは自分たちが愛し続けてきた洋楽のサウンドを、FIVE NEW OLD流に解釈したナンバーを惜しみなく届けていった。

HIROSHIがメンバーに伝えた心からの思い

SHUN(B)(Photo by Keisuke Morizawa)

SHUN(B)(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

「Home」が作り出した温かな空気を浴びながら、HIROSHIは「人並みな言葉ですが、1人じゃできませんでした。ありがとう」とメンバー、スタッフ、ファンに支えられながらたどり着いた現在地について口にする。そして観客に促される形で、メンバー1人ひとりと向き合い自身の思いを吐露。バンドの精神面でも音楽面でも屋台骨として活躍しているHAYATOに向けては「背中をずっと支えてくれて感謝してます」と告げ、SHUNには「SHUNくんの言葉がなかったら、俺は何度も音楽やめようと思ってました。そういう瞬間にSHUNくんがかけてくれる言葉に何度も何度も救われて。俺は今日もこのバンドの真ん中に立たせてもらってます」と伝える。そして30年近い付き合いという幼馴染のWATARUに向けては、照れ臭そうにしながら「一緒にいる時間が長くなると当たり前になっていくというか、お互い空気みたいに感じてますけど、どこまでも俺が生きる理由をくれるのは、音楽で。生きる理由をくれるのはWATARUです。俺の作るの曲をどこまでもワクワクさせてくれるのはいつも君なので、ホントにありがとうございます」と感謝の思いを口にした。

HAYATO(Dr)(Photo by Keisuke Morizawa)

HAYATO(Dr)(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

メンバー間の深い絆を感じさせる感動的なシーンを経て、「Hallelujah」からライブは後半戦へ。軽やかなビートがフロアを揺らす「What's Gonna Be?」、SHUNのベースが主役を担うグルーヴィな「Showdown」などを挟み、HIROSHIは「どんな時も側にいるよ」とファンに誓うように「Moment」を熱唱。さらに、「思いを全部この曲に込めて届けます」と告げ、多くのリスナーに愛され続けている代表曲「Please Please Please」を美しい発音を生かした英語バージョンで歌い始める。この曲のクライマックスではWATARUがステージ前方に躍り出ると、流麗なギターソロでライブのハイライトを作り出した。

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)

「15th Anniversary Show『FiNO is』」の様子。(Photo by Keisuke Morizawa)[拡大]

アンコールでは3月21日に誕生日を迎えるSHUNへのバースデーサプライズも行われ、会場の空気はより一層温かなものに。「この曲を聴きたいという声があった」というHIROSHIの言葉から2015年リリースの「Undercover」が再び会場の一体感を作り出したのち、「FiNO is」は「By Your Side」でフィナーレへ。これからもFiNO Crew(FIVE NEW OLDファンの呼称)と一緒に歩んでいくという思いを表明するように、HIROSHI、WATARU、SHUN、HAYATOは最後の1音まで丁寧に鳴らし、始まったばかりのアニバーサリーイヤーに勢いをつけた。

なお、FIVE NEW OLDはベストアルバムを携えて6月よりライブハウスツアーを開催し、全国のFiNO Crewたちに会いにいく。

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セットリスト

FIVE NEW OLD「15th Anniversary Show『FiNO is』」2025年3月19日 恵比寿ガーデンホール

01. Don't Be Someone Else
02. Ghost In My Place
03. Sunshine
04. Perfect Vacation
05. Liberty
06. Hole
07. Stay
08. Summertime
09. Fast Car
10. Black & Blue
11. Rhythm of Your Heart
12. Home
13. Hallelujah
14. What's Gonna Be?
15. Showdown
16. Moment
17. Please Please Please
<アンコール>
18. Undercover
19. By Your Side

公演情報

FIVE NEW OLD「15th Anniversary Tour『FiNO is』」

2025年6月1日(日)東京都 新代田FEVER
2025年6月7日(土)香川県DIME
2025年6月8日(日)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2025年6月14日(土)石川県 vanvanV4
2025年6月15日(日)長野県 LIVE HOUSE J
2025年6月21日(土)宮城県 仙台MACANA
2025年6月22日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2025年6月28日(土)神奈川県 横浜BAYSIS
2025年7月6日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
2025年7月12日(土)熊本県 熊本B.9 V2
2025年7月13日(日)福岡県 DRUM Be-1
2025年7月25日(金)愛知県 伏見JAMMIN'
2025年7月26日(土)静岡県 Shizuoka UMBER
2025年8月2日(土)岡山県 YEBISU YA PRO
2025年8月3日(日)大阪府 心斎橋Music Club JANUS

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みーこ @tsujidou

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