L'Arc-en-Ciel、結成の地大阪で20周年ツアーファイナル

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L'Arc-en-Cielの全国ツアー「20th L'Anniversary TOUR」のファイナル公演が、12月4日に京セラドーム大阪にて行われた。

写真は12月4日のライブのhyde(Vo)。

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写真は12月4日のライブのken(G)。

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写真は12月4日のライブのtetsuya(B)。

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写真は12月4日のライブのyukihiro(Dr)。

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写真は12月4日のライブの模様。

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ストリングス隊を従えて作り上げられたサウンド、ステージ全面を覆う巨大LEDを駆使した演出など、L'Arc-en-Cielならではの豪華なツアーとして9月から繰り広げられてきた「20th L'Anniversary TOUR」。前日12月3日の公演に引き続き、この日も約4万人のファンが会場に集結し、懐かしの名曲から最新シングルまで幅広いセットリストを存分に楽しんだ。

オーディエンスが手にしたサイリュームだけが光る真っ暗な場内に最初に響いたのは、hyde(Vo)がアカペラで力強く歌い上げる「Fare Well」。その歌声にストリングスの音色が重なり、ステージ上は徐々に明るくなっていく。そしてyukihiro(Dr)のスネアとtetsuya(B)のベースライン、ken(G)の高らかなギターソロが加わり、オープニングからいきなり壮大な世界を作り出した。レーザー光線と巨大LEDが華やかに輝く「Caress of Venus」、ハイトーンのストリングスが心地よく響いた「GOOD LUCK MY WAY」に続いて演奏されたのは「HEAVEN'S DRIVE」。hydeはギターを激しくかき鳴らしながらファンを煽り、4万人がそれに応えて腕を振り上げた。

日本国内、さらにアジア各国でもこの日の模様は生中継された。hydeは「今日はね、いろんなところの映画館で観てる人もいるんで。日本中とアジア中で流れてるんで。会場広いけどすみっこまでかわいがってやるからよ、映画館のみんなもかわいがってやるから!」と、会場のファンと映画館のファンそれぞれに挨拶する。続く「DRINK IT DOWN」ではhydeが客席に鋭い視線を飛ばしながら、迫力あるパフォーマンスを魅せる。ken、tetsuya、yukihiroの鳴らす重低音とあいまって、オーディエンスは息を呑んでその圧倒的な世界に酔いしれた。「Dune」ではメンバーそれぞれがモノクロ映像で巨大LEDに映し出され、楽曲の雰囲気をビジュアル面でも楽しませた。

雨の降る森を映した幻想的な映像から始まったのは「ガラス玉」。kenのギターとhydeの歌声が柔らかに始まると、客席からは大歓声が起こる。優しげな序盤からダイナミックな音像へ変化するアンサンブルに、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。「MY HEART DRAWS A DREAM」では、巨大なミラーボールがキラキラと輝く中4万人の大合唱が響き渡り、会場の一体感を高める。続く「REVELATION」では前日に引き続き、メンバーがアリーナ後方に現れるサプライズが。輿に乗ったhydeは堂々とした態度で歌い続け、この場を支配する王者のような貫禄を見せつけていた。

色とりどりのテープが舞った「SEVENTH HEAVEN」から、本編はいよいよ終盤戦へ。イントロのエンジン音だけで大歓声が起こった「Driver's High」では、kenの奏でるクリアトーンが痛快に響き渡り、観客も笑顔で拳を振り上げる。ここでtetsuyaがステージ中央に進み出て、バナナでベースを叩く。そのバナナを客席に投げ入れ、彼のソロから「STAY AWAY」に。4万人の手拍子と4人の生み出すポップでアッパーなサウンドが、ドームを大きく揺らした。本編のラストナンバー「READY STEADY GO」ではyukihiroの叩く高速ビートに合わせて無数のレーザー光線が飛び交い、場内の熱気をさらに押し上げた。

オーディエンスから起こった手拍子に応え、再び曲が始まる。「Anemone」では切なく幻想的なメロディラインをtetsuyaとyukihiroの重低音が支え、kenが鳴らすアコースティックギターが彩りを加える。そんな妖しい雰囲気を保ったまま「X X X」が始まり、hydeの官能的な歌声に4万人がうっとりと聴き入った。

12月21日リリースのニューシングル「CHASE」の後、kenは「ドームって大きいじゃない? 昔はこういうステージからみんなを見てると、高速道路から町を見てるみたいだったんよ。『遠いなー』って。でも、今はみんなパワーアップしてめっちゃ近く感じる」と年月を経てのファンの変化を語り、会場から大きな拍手を浴びる。そして「みんなのクリスマスがうまいこと行くように!」と叫び、「Hurry Xmas」のイントロが始まる。赤と緑のライトに照らされた4人が華やかに曲を奏で、ドームはひと足早いクリスマスムードに染められた。

4万人が手拍子を続ける光景にhydeが笑顔を見せた「Link」のあと、オーディエンスに向かって「そろそろ新しいアルバムができそうな雰囲気です」とニューアルバムの完成が近いことを明かすと、会場からは怒号のような歓声が起こる。「もうすぐできるんでね、買わんかったらぶっ殺すぞとyukihiroさんが言うてました(笑)」と笑わせるが、最後は「大阪でツアーファイナルを迎えるのは感慨深いですね。ここから始まって、本当にこの20年いろんなことがありましたけど……ここまで来れたのは本当にみんなのおかげです。20年一緒に来てくれてありがとう。ふつつかなバンドですけど、今後もええ曲作っていくんで楽しみにしといてください」と真摯に語り、大きな拍手を浴びた。

「最後に『虹』を聴いてください」というhydeの言葉に続き、このツアー最後の楽曲が始まる。メンバー4人はそれぞれの思いをいっぱいに込めた力強いパフォーマンスで、ファンへの感謝とこれからさらに突き進んでいく意思を高らかに表明した。

L'Arc-en-Ciel 20th L'Anniversary TOUR
2011年12月4日 京セラドーム大阪 セットリスト

01. Fare Well
02. Caress of Venus
03. GOOD LUCK MY WAY
04. HEAVEN'S DRIVE
05. flower
06. DRINK IT DOWN
07. Dune
08. ガラス玉
09. forbidden lover
10. MY HEART DRAWS A DREAM
11. REVELATION
12. SEVENTH HEAVEN
13. Driver's High
14. STAY AWAY
15. READY STEADY GO

16. Anemone
17. X X X
18. CHASE

19. Hurry Xmas
20. Link

21. 虹

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