=LOVE、≠ME、≒JOYの合同コンサート「イコノイジョイ 2024」グループの垣根を越えた特別な1日

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指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ=LOVE≠ME≒JOYよる合同コンサート「イコノイジョイ 2024」が、本日9月28日に山梨・富士急ハイランド コニファーフォレストで開催された。

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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「イコノイジョイ」は、3組によるコラボレーションや楽曲のシャッフルコーナーで人気を博してきた毎年恒例の野外イベント。これまでは夏真っ盛りの7月に行われていたが、今年は秋に開催時期を移して2部制で行われた。この記事では夜公演をメインにコンサートの模様をレポートする。

黒のセーラー服姿で火花を散らした昼公演

会場近辺には雨の予報が出ていたが、いざ当日を迎えるとその心配は杞憂に終わり、野外ライブを楽しむうえで過ごしやすい気候に。昼公演では乙女ゲーム風のオープニングムービーの上映後にライブが開幕。観客はスクリーンのカウントダウンに合わせ、入場時に配布された3組のイメージカラーであるピンク、エメラルドグリーン、イエローのバルーンを頭上へ飛ばし、「イコノイジョイ 2024」の開幕を鮮やかに彩った。ステージには制服姿のメンバーが登場。広々とした場内のあちこちに散らばりながら、3組の合同曲「トリプルデート」などをにぎやかに歌唱した。

ライブ中盤には、鋭い目つきをたたえた=LOVEの佐々木舞香、≠MEの冨田菜々風、≒JOYの江角怜音がオープンカーに乗って登場したのを皮切りに、黒のセーラー服姿のメンバーがステージへ。3組がセリフを交えながらAKB48「マジジョテッペンブルース」をカバーすると、大きな歓声が沸き起こった。さらにその流れで=LOVE「いらない ツインテール」、≒JOY「超孤独ライオン」とハードなロックナンバーへとなだれ込む。メンバーは観客に向けて放水銃を放つなど、エンタテインメント性の高いライブを展開。曲の合間、3組は互いに火花を散らしてバトルを繰り広げ、パフォーマンスだけでなく寸劇でも観客を楽しませた。

夜公演は楽曲&メンバーシャッフルが見どころに

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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空が暗くなり始めた頃に始まった夜公演では、=LOVE、≠ME、≒JOYが昼公演の終盤にお披露目したウエイトレス衣装を着て観客の前へ。≠MEの楽曲「想わせぶりっこ」では=LOVEが、=LOVEの楽曲「ウィークエンドシトロン」では≒JOYが、≒JOYの楽曲「体育館ディスコ」では≠MEがメインボーカルを担当し、「イコノイジョイ」の醍醐味とも言えるパフォーマンスで色とりどりのペンライトの光で染まった会場のテンションを引き上げた。

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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この公演で大きな見どころとなったのが、3組のメンバーをシャッフルし、オリジナルと異なる歌唱メンバーと楽曲の組み合わせでパフォーマンスを畳みかけるコーナー。王道アイドルソング「偶然シンフォニー」「夢見る♡アイドル」やロックナンバー「デート前夜レクイエム」など種々様々な楽曲が多彩な衣装、そしてこの日限りのレアなメンバー構成で披露されていく。切なくはかない片思いを描いた≠MEのユニット曲「月下美人」では=LOVEの佐々木、諸橋沙夏、≒JOYの逢田珠里依、大西葵というそれぞれのグループで高い歌唱力を誇る4人が情感のたっぷりこもった歌声を響かせ、会場の空気を一気にセンチメンタルなムードに変えた。

さらに独特なリズムが特徴の≠MEのユニット曲「Marcato」では=LOVEの野口衣織、山本杏奈、≒JOYの江角、村山結香がスタイリッシュかつ大人びたステージングを展開する。夢と現実の合間で苦しむ孤独な葛藤を描いた=LOVEの楽曲「誰にもバレずに」は、ハイレベルな表現力を持つ≠MEの蟹沢萌子と冨田が歌唱。純白の衣装を身にまとった2人は歌声、表情、振付そのすべてで楽曲が内包するシリアスな世界観を見事に表現した。蟹沢と冨田が舞うたびにセンターステージの表面に溜まった水がはね、その一瞬一瞬に観客の視線が釘付けに。また、ダンススキルに定評のある≠ME永田は=LOVE齋藤のソロ曲であるクールなダンスナンバー「Kiara Tiara」を1人で披露し、炎の演出を味方にしつつ、パフォーマンス難度の高い楽曲を自分のものしてみせた。

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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シリアスな楽曲が連続したかと思えば、「ヒロインとオオカミ」ではオオカミの耳を着けた=LOVE齋藤と≒JOYのメンバー7人がそのキュートな姿で観客を虜に。≠MEのユニット曲「サマーチョコレート」を=LOVE佐々木と野口の“いかりんぐ”コンビが甘い歌声でカバーすると、より一層大きな歓声がこだました。各グループのダンスの実力者がステージに集い、ダンスバトルを繰り広げたあとは、そのメンバー編成のまま≠MEの楽曲「天使は何処へ」のパフォーマンスへ。曲中のダンスブレイクなど高いスキルが要求されるこの曲を完璧に踊りきり、ガールクラッシュ感満載のステージで観客を圧倒した。

イコノイジョイ3組による楽曲トレードも

その後は、10月16日にリリースするニューシングル「初恋シンデレラ」で初のラブソングに挑戦した≒JOYが、同じくタイトルに「初恋」が含まれている≠ME「初恋カムバック」をカバーする。このほか、ジャジーなサウンドとダークな歌詞が強烈なインパクトを放つ=LOVEの楽曲「呪って呪って」を≠MEがパフォーマンスし、≠MEの失恋ソング「ラストチャンス、ラストダンス」を=LOVEが披露。各グループのオリジナリティと新たな一面が色濃く表れた。

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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ライブ終盤には3組が集結し、イコノイジョイとしてラストスパートを駆け抜ける。途中のMCでは今年2月開催の「≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」のライブBlu-ray / DVDが12月11日にリリースされること、≠MEの結成6周年記念コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」が2025年2月1日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われること、今年9月開催の「=LOVE 7th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の模様がライブ映画として2025年春に全国公開されることが特報映像を通して明らかに。観客の拍手を浴び、笑顔いっぱいに喜びを語った3組はイコノイジョイの合同曲「トリプルデート」を晴れやかに歌唱。パフォーマンスに合わせて夜空に盛大な花火が打ち上がり、メンバーとファンの心に鮮やかな思い出を刻んだ。

「イコノイジョイ 2024」の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

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昼公演を含むと1日通しての長時間の祭典となった「イコノイジョイ 2024」。アンコール以降もグループの垣根を越えた和やかな交流が続き、会場を包み込む特別な幸福感が膨れ上がっていく。最後は夏の残り香を感じさせるこの季節にぴったりな「夏祭り恋慕う」でライブがフィナーレへと導かれた。

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セットリスト

「イコノイジョイ 2024」2024年9月28日 富士急ハイランド コニファーフォレスト

昼公演

01. トリプルデート(イコノイジョイ)
02. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」(=LOVE
03. 偶然シンフォニー(≠ME
04. スイートシックスティーン(≒JOY
05. 体育館ディスコ(≒JOY)
06. 夢見る♡アイドル(≒JOY)
07. 初恋シンデレラ(≒JOY)
08. 初恋カムバック(≠ME)
09. ラストチャンス、ラストダンス(≠ME)
10. 夏が来たから(≠ME)
11. 仲直りシュークリーム(=LOVE)
12. Oh!Darling(=LOVE)
13. 探せ ダイヤモンドリリー(=LOVE)
14. マジジョテッペンブルース(AKB48)
15. いらない ツインテール(=LOVE)
16. 超孤独ライオン(≒JOY)
17. 樹愛羅、助けに来たぞ(=LOVE)
18. ヒロインとオオカミ(≠ME)
19. 笑って フラジール(≒JOY)
20. す、好きじゃない!(≠ME) / ≠ME、≒JOY
21. この空がトリガー(=LOVE)
22. 今日も君の夢を見たんだ(≒JOY)
23. はにかみショート(≠ME)
24. まほろばアスタリスク(≠ME)
25. 青春”サブリミナル”(=LOVE)
26. 絶対アイドル辞めないで(=LOVE)
<アンコール>
27. ナツマトぺ(=LOVE)
28. クルクルかき氷(≠ME)
29. 夏祭り恋慕う(=LOVE)

夜公演

01. 想わせぶりっこ(≠ME)
02. ウィークエンドシトロン(=LOVE)
03. 体育館ディスコ(≒JOY)
04. お姫様にしてよ!(=LOVE)
05. 偶然シンフォニー(≠ME) / 大場花菜、高松瞳、河口夏音、川中子奈月心、大信田美月、高橋舞、山野愛月
06. 夢見る♡アイドル(≒JOY) / 音嶋莉沙、尾木波菜、菅波美玲、鈴木瞳美、谷崎早耶、本田珠由記
07. デート前夜レクイエム(≠ME) / 大谷映美里、市原愛弓、山田杏佳
08. 月下美人(≠ME) / 佐々木舞香、諸橋沙夏、逢田珠里依、大西葵
09. Marcato(≠ME) / 野口衣織、山本杏奈、江角怜音、村山結香
10. 誰にもバレずに(=LOVE) / 蟹沢萌子、冨田菜々風
11. Kiara Tiara(=LOVE) / 永田詩央里
12. ヒロインとオオカミ(≠ME) / 齋藤樹愛羅、逢田珠里依、天野香乃愛、大信田美月、大西葵、高橋舞、山田杏佳、山野愛月
13. サマーチョコレート(≠ME) / 佐々木舞香、野口衣織
14. 天使は何処へ(≠ME) / 齋藤樹愛羅、瀧脇笙古、山本杏奈、落合希来里、櫻井もも、永田詩央里、江角怜音、小澤愛実、藤沢莉子
15. 初恋カムバック(≠ME) / ≒JOY
16. 呪って呪って(=LOVE) / ≠ME
17. ラストチャンス、ラストダンス(≠ME) / =LOVE
18. 初恋シンデレラ(≒JOY)
19. 夏が来たから(≠ME)
20. 絶対アイドル辞めないで(=LOVE)
21. 今日も君の夢を見たんだ(≒JOY)
22. はにかみショート(≠ME)
23. まほろばアスタリスク(≠ME)
24. 青春″サブリミナル″(=LOVE)
25. トリプルデート(イコノイジョイ)
<アンコール>
26. ナツマトぺ(=LOVE)
27. てゆーか、みるてんって何?(≠ME)
28. 夏祭り恋慕う(=LOVE)

※高松瞳と高橋舞の「高」は、はしご高が正式表記。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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