V-ROCK FESでムック、SOPHIAら32組が華麗なる競演

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昨日10月23日、さいたまスーパーアリーナにてV系ロックの祭典「V-ROCK FESTIVAL '11」が開催された。

ムックはトリにふさわしい圧倒的なステージを披露。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

ムックはトリにふさわしい圧倒的なステージを披露。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

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度肝を抜く演出の数々で観客を沸かせたゴールデンボンバー。写真は喜矢武豊のギターソロならぬシャワーソロ。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

度肝を抜く演出の数々で観客を沸かせたゴールデンボンバー。写真は喜矢武豊のギターソロならぬシャワーソロ。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

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YELLOW FRIED CHICKENzはGACKTの名曲「Vanilla」も熱演し、オーディエンスを興奮させる一幕も。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

YELLOW FRIED CHICKENzはGACKTの名曲「Vanilla」も熱演し、オーディエンスを興奮させる一幕も。 (C) V-ROCK FESTIVAL '11

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約2年振りの開催となった今回はオープニングアクトを含め計32組が参加。国内外のアーティストが一堂に会し、会場内に設営された計4ステージで競演を繰り広げた。またコミュニティアリーナと名付けられたエリアでは、出演アーティストたちによるサイン会も実施され、ライブ同様に大きな盛り上がりをみせた。

メインステージのひとつであるROSE STAGEの先陣を切ったのは、GACKT率いるロックバンドYELLOW FRIED CHICKENz。ツインボーカルとトリプルギターを擁する彼らは、大所帯ならではのパフォーマンスと、肉体美をアピールする衣装でアリーナエリアにひしめくオーディエンスを魅了した。ROSE STAGEの反対側にあるMOON STAGEのトップバッターを務めたギルガメッシュは、「evolution」などアッパーチューンを矢継ぎ早に投下。さらに「『V-ROCK FESTIVAL』のテーマを勝手に作ってきました!」と宣言し、AKB48「ヘビーローテーション」をメタル風にアレンジした替え歌「V-ROCK FESのテーマ」を全身全霊でプレイして観客の拍手と笑いを誘っていた。

メインステージとは別の場所に作られたRAINBOW STAGEとWHITE STAGEでは、気鋭の若手ヴィジュアル系が中心となって交互に熱演を展開。お昼どきの出番となったAdministratorは「普段はお昼を食べている時間ですが、僕らが皆さんのお腹をいっぱいにします!」と宣言し、アグレッシブなロックチューンからミディアムバラードまで起伏に富んだセットリストでフレッシュな魅力をアピールしていた。

また唯一の女性アーティスト・きゃりーぱみゅぱみゅは、このフェスにぴったりなゴスロリ風の衣装で現れ、自身のミニチュア版とも言える6人の子供ダンサーを従え、キュートな歌とダンスでイベントに彩りを添える。MCでは「『V-ROCK FESTIVAL』に出演が決まったときは自分でもびっくりして。でもお客さんがあたたかくてうれしいです」とはにかみながら口にした。

イベントも折り返し地点に差し掛かるとROSE STAGEとMOON STAGEには、ピコALI PROJECTLM.Cといった個性的な面々が入れ替わり立ち替わり登場。ピコは、前々日にSIAM SHADE、前日にLUNA SEAをさいたまスーパーアリーナまで観に来たことを明かし「素晴らしい先輩たちが立ったステージと同じステージに立ててうれしい」と感慨深そうに語る。ALI PROJECTは美学を感じさせる優美かつエキゾチックなステージと、宝野アリカ(Vo)の刺激的なMCで会場を沸かせていた。

「V-ROCK FESTIVAL」を復活の場として選んだEins:Vierのライブには、熱烈なファンが集結。Hirofumi(Vo)は「みんな会いたかったよ。初めましてと言うべきか、久しぶりと言うべきか。今日という日を楽しみにしてきました」と語り、懐かしいナンバーを丁寧に披露していく。最後はメジャーデビュー曲「Dear song」をプレイし、新しいスタートを予感させる形でステージを降りた。

後半戦の口火を切ったのはゴールデンボンバー。序盤こそエアバンドらしく楽器を弾く仕草を見せていた彼らだが、途中から楽器を放り出しやりたい放題。喜矢武豊(G)がとうもろこしの早食いに挑戦したり、樽美酒研二(Dr)の手を借りながら水浴びを始めたり、客席エリアに乱入した鬼龍院翔(Vo)がパンツ1枚でステージに戻ってきたりと、ライブの概念を覆すパフォーマンスで観客を爆笑と熱狂に巻き込む。鬼龍院はそんな自分たちのライブについて触れ、「僕らがこのステージに立つことは2度とありません!」と叫んだ。

海外からの参戦となったMICHAEL MONROEは、大御所ならでは貫禄たっぷりのステージを披露。ダイナミックな歌声とバンドサウンドで観客を圧倒する一方で、「Hi! こんにちは」と日本語と英語を交えたMCでチャーミングな魅力を振りまいた。

そしてイベント後半のRAINBOW STAGEとWHITE STAGEを盛り上げたのは、SuGDEAD ENDlynch.、BLACK VEIL BRIDESといったバンドたち。ニューシングル「Conception」の発売を11月に控えるDEAD ENDは、同曲を交えたセットリストと圧倒的なプレイで観客を惹き付けていた。

人を食ったようなオープニングと、エロティックなライブで会場を狂乱の渦に巻き込んだLA' ROYQUE DE ZAVYのステージを経て、イベントはいよいよクライマックスへ。MOON STAGEのトリを務めたSOPHIAは「黒いブーツ ~oh my friend~」「codーE ~Eの暗号~」など、新旧のナンバーで復活を印象付けていく。またフロントマンの松岡充(Vo)は、これまでライブイベントに参加してこなかった理由や、バンドを支えてくれたファンについて触れ「自分たちからまだ見ぬ仲間に会いにいけるチャンスがあるんじゃないかって」「みんなとつながっていきたいと思います」と「V-ROCK FESTIVAL」への出演を決意した経緯を告白。関西人らしいユーモアも交えたMCで、観客の大きな拍手を浴びていた。

イベントのトリを務めたムックは、久しぶりのライブとは思えない圧巻のステージを展開。「フォーリングダウン」を皮切りに、「咆哮」「ファズ」とライブ映えするナンバーをたたみかけていく。さらに「娼婦」などの懐かしい楽曲も挟み込みつつ、新曲「アルカディア featuring DAISHI DANCE」も披露。エレクトロ色を強く打ち出した新しいムックサウンドは、オーディエンスに鮮烈な印象を与えていた。そして4人は最後に「リブラ」を全身全霊で届け、「V-ROCK FESTIVAL '11」を大団円へと導いた。

なおフェスの模様はBSフジにてオンエアが決定。詳細は後日アナウンスされるので楽しみにしておこう。

※記事初出時、YELLOW FRIED CHICKENzのメンバー構成を誤って記載していました。訂正してお詫びいたします。

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