Pink Floydトリビュートバンド・原始神母のライブツアー「『The Division Bell』30th Anniversary TOUR」が11月に開催される。
Pink Floydがアルバム「狂気」(原題:The Dark Side of the Moon)を1973年に発表してから50周年を迎えたことを受け、昨年6月から1年間かけて記念ライブを行ってきた原始神母。彼らは東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でのライブ、50名のコーラス隊も参加した東京・EX THEATER ROPPONGI公演など、スケールを拡大してさまざまなパフォーマンスを展開してきた。
「『The Division Bell』30th Anniversary TOUR」はPink Floydが1994年に発表したアルバム「対 / TSUI」(原題:The Division Bell)の30周年を記念したツアーで、11月12日の長野・LIVE HOUSE Jから17日の兵庫・チキンジョージまで計5公演が行われる。「対 / TSUI」収録曲をフィーチャーしつつ、Pink Floydの歴史を網羅するようなセットリストが組まれる予定だ。各公演のチケット情報は原始神母のオフィシャルサイトにて確認を。
木暮“shake”武彦(G)コメント
原始神母 TOUR 2024
DIVISION BELL ~対~ 30周年に向けて
1994年の年明け、当時LAに住んでいた自分は、春にピンクフロイドのニューアルバムが発売される事、同時にアメリカンツアーが始まることを知り、胸が高鳴った。
新曲と共にDark side of the moonも再現すると言う事で、 知り合いのフロイドファンもこれは貴重な体験になるとみんなワクワクしていた。会場は郊外のパサディナにあるフットボール会場、ローズボール。
チケットを取り、発売されるとDIVISIONBELLを聴き込んだ。当時のアルバムレビューの中には90年代に入ってもギルモアはフロイドの真似ごとやっているとか、批判的なものも見たが、実際に聴いてみると、その音には流れる水や風、地球の大自然と触れ合うようなみずみずしさがあり,当時広がり始めていたNEW AGEと呼応する、フロイドとしてはそれまでにない美しさがあった。
同時にアグレッシヴでトリッピー、ハートに来る部分もあり、ブルースギターもうねるという、フロイドのニューアルバムとしてはこれ以上のものはないのではと思えた感動的なアルバムでした。
ロジャーが去って以来さまざまな時期を乗り越えて、ピンクフロイドという特異なバンドとして、辿り着いた新たな場所であり、自分にとっても日常の景色をみずみずしく見せてくれるような音でした。
ツアーが始まる前には、知り合いのカメラマン,ウィリアムヘイムズがアリゾナの米軍基地での大規模なツアーリハーサルの撮影から戻ってきて、照明が凄かったと聞かされた。
そして超満員のローズボウルは2日間、巨大な宇宙船と化して、遠い世界に連れて行ってくれた。
のちに「PULSE」という映像作品で世界中を驚かせたツアーは年をまたいで100本以上も続き、この素晴らしいアルバムと共に、1994年は世界の中心にピンク・フロイドがいたと思えるような年でした。
そんなに遠い思い出ではないが、それでももう30年。
今年も日本中のたくさんのフロイドファンの皆さんと一緒にお祝いできることを楽しみにしています。
原始神母「『The Division Bell』30th Anniversary TOUR」
2024年11月12日(火)長野県 LIVE HOUSE J
2024年11月13日(水)石川県 金沢GOLD CREEK
2024年11月15日(金)愛知県 ElectricLadyLand
2024年11月16日(土)兵庫県 チキンジョージ
2024年11月17日(日)兵庫県 チキンジョージ
※記事初出時よりコメントを一部変更しました。
リンク
ナノレカワ @nanorekawa
わ、これ観たいなあ。『The Division Bell』めっちゃ好きなんすよね。
・・・って、東京公演ないのかぃ・・・。
「狂気」50周年公演終えた原始神母、今度は「対 / TSUI」30周年ツアー(木暮“shake”武彦のコメントあり) https://t.co/DsSjLO0ZYm