初日と比べて風が強く、開演前より会場にさわやかな空気が充満していた「CIRCLE」2日目。CIRCLE STAGEのトップバッターを務めるCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINは6人編成で舞台に登場し、「秩父」でライブをスタートさせる。彼らが「ガンダーラ」や美空ひばりのカバー「りんご追分」を演奏すると、そのトライバルなサウンドで客席には独特の高揚感が発生。エキゾチックな音が心地よく響く「ワタツミ」では、燦々と降り注ぐ日光も相まって会場が南国さながらの陽気なムードに包まれた。「tradition」がパフォーマンスされると観客のテンションはさらに高まり、めくるめく狂騒が会場全体を覆い尽くす。最後に彼らは「琉球 Boogie Woogie」を演奏し、陽気にステージを締めくくった。
昨年は台湾から落日飛車、ゲシュタルト乙女のMikan Hayashiが出演したが、今年はタイのインディーロックバンドYONLAPAが登場。4人は「Let me go」でライブを開始し、美しいメロディをグルーヴィなサウンドに乗せて届ける。その後も4人は「Sunday Gloaming」「I'm Just Like that」「Sail away, away」などを続々と演奏。AOR風味のメロウな音色を奏でたかと思うと、サイケやシューゲイザーを感じさせるサウンドで観客をぐっと惹きつける。そんな多彩な楽曲にNoi Naa(Vo, G)は甘い歌声を乗せ、気温の上昇していく会場に清涼感をもたらした。
暑さがピークを迎えた真昼間のCIRCLE STAGEに「Nemesis」の宇宙的なサウンドが流れ出す。2年ぶりの出演となるceroのステージの始まりだ。「Nemesis」に続けて「Elephant Ghost」が繰り出されると、アフロビートに乗せてスタンディングエリアが蠢き出す。「Fdf」でその動きはさらに大きくなり、サマーアンセム「Summer Soul」が披露されると、会場中の観客たちがひとつになった。ceroは「Evening news」をじっくりと奏で静謐な空気を作り出したあと、「Contemporary Tokyo Cruise」を演奏し再び祝祭的なムードを演出。その後ライブの定番曲「Poly Life Multi Soul」で心地よいグルーヴを届け、深い余韻を残してステージを締めくくった。
CIRCLE STAGEの3番手を担うペトロールズは「表現」でスリーピースバンドならではの無骨なサウンドを響かせる。テクニカルな演奏に長岡亮介(Vo, G)が艶やかな歌声を乗せ、観客の視線を奪うと、そのまま3人はノンストップでパフォーマンス。手数の多いドラミングや流麗なコーラスワークが印象的な「Smooth Me」、歪みを利かせたヘビーなギターの音色から幕を開けた「Talassa」など、アダルトなロックサウンドで観客の心と体を揺さぶる。「Fuel」では緊迫感すら感じさせる激しく硬質なアンサンブルが鳴らされ、アウトロでの長岡のギターソロでは大きな歓声が湧き上がった。そして最後に長岡の煽りを受けて、オーディエンスが「ヘイ!」というコールで声を合わせた。
東京事変・長岡亮介情報@浮雲ch @UKIGMOch
#ペトロールズ 写真あり📷
【ライブレポート】EGO-WRAPPIN'が大勢の観客踊らせ閉幕、“祝福”のような「CIRCLE」2日目 - ナタリー
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