打楽器奏者・安藤巴が初の単独公演

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打楽器奏者・安藤巴による単独公演が5月16日に東京・東京文化会館 小ホールで開催される。

安藤巴

安藤巴

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安藤は2020年に東京藝術大学を卒業。第37回日本管打楽器コンクールでパーカッション部門の第1位に輝いた経歴を持ち、楽器のみならず身の回りのものをも自由自在に操った演奏スタイルと、複数のジャンルをまたいだ活動で話題を集めている。

初の単独公演となる今回は、ヨハネス・フィッシャー「Wolkenstudie」、ハンナ・ハートマン「Messege from the Lighthouse」、細川俊夫「線IV」、高橋悠治「狼」の4曲を演奏。コンガ、大太鼓などの一般的な打楽器のほか、タイル、車のスプリング、植木鉢、ナイフ、レンガなど20種類以上の音程のない“打楽器”を駆使し、観客を特別な時間に誘う。

公演に向け安藤のコメントのほか、映画監督・映像作家の清原惟による紹介文も到着した。

【本人コメンタリー映像】安藤巴 パーカッション ソロ

安藤巴 コメント

打楽器は人が最初に手にした楽器と言われていて、人類にとってプリミティブな魅力を感じるものです。
さらに、その音色は音程を持たないものが多く、我々が生活していて聞く音(電車の音、料理の音、etc)に
限りなく近いものです。そう考えると、身の回りにあるあらゆるものが「打楽器」です。
無限の可能性を持っていて、イメージが限定されない「打楽器」というものにとても魅力を感じています。
僕は打楽器の「音」をキーにしてあらゆるジャンルの境界をぼやかし、更にはどこまでが音楽なのか、
どのようにして音楽は成り立っているのか、これからどこへ向かっていくのかを模索していきたいと考えています。
今回の4曲はまさにそのプロセスをお客さんと一緒に踏むことを大事にしました。
多彩な音響の1曲目、マイクを使って新しい音を発見する2曲目を経て、後半は非常にシンプルな太鼓の音楽です。
各作品の本質に迫りながらも、一つの太鼓の音から人それぞれ違った景色を見てもらえればなと思っています。

清原惟(映画監督・映像作家) コメント

演奏会に寄せて
ひとつの音に耳をすませる。打楽器は、おそらく人間が一番はじめに手にした楽器だ。
その響きにはたぶん、感情も、通信も、ダンスも、会話も、あった。ひとびとは、いつもあたらしく、音楽と出会っていた。
今を生きるわたしたちは、なにか音を聴く時、その音にまとわりつくさまざまな記憶やイメージを含ませ聴いている。
打楽器奏者である安藤巴さんの演奏を聴いて、わたしの耳は突然生まれたてのように、まっさらな感覚になった気がした。
きめ細やかに、予定調和ではない身体の動きによって奏でられた、ひとつひとつの音を、肌ざわりをたしかめるように聴いていた。その時、記憶やイメージから自由になった音楽は、これまで出会うことのなかった風景を見せてくれるのだと思った。クラシックというジャンルの域を越えて、音そのものを見つめる活動を行う安藤さんの挑戦を、しずかに見届けてみたい。

この記事の画像・動画(全4件)

安藤巴 パーカッション ソロ Tomo Ando percussion solo

2024年5月16日(木)東京都 東京文化会館 小ホール

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清原理 @lee_kiyohara

清原惟監督コメント
演奏会に寄せて
ひとつの音に耳をすませる。打楽器は、おそらく人間が一番はじめに手にした楽器だ。
その響きにはたぶん、感情も、通信も、ダンスも、会話も、あった。ひとびとは、いつもあたらしく、音楽と出会っていた。
今を生きるわたしたちは・・・
https://t.co/qVQ2vbcxJ9

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