GARNiDELiA、激動の1年締めくくったツアー最終公演「私が歌い続ける理由は君」

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GARNiDELiAのワンマンライブ「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」が12月23日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催された。これは5月から10月にかけて行われた約4年ぶりのワールドツアー「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT」の追加公演にあたるもの。GARNiDELiAは上海、佛山、大阪での追加公演をすでに完遂し、長期間におよぶツアーの総決算として東京公演を行った。

「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」の様子。(提供:ポニーキャニオン)

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「みんな史上最高にニヤニヤしてた」

「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」の様子。(提供:ポニーキャニオン)

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ライブタイトルに「Thanks」とある通り、単なる追加公演ではなく“ファン感謝デー”のような位置付けで行われた本公演。普段のライブとはやや趣向を変えたセットリストが用意された。新たなGARNiDELiA流アンセムになりつつある「Future Wing」でヘビーかつ壮大に幕を開けたステージは、冒頭こそマイナーキーのアグレッシブなデジタルロックチューンを連発するGARNiDELiAらしい滑り出しとなったが、不意にMARiA(Vo)が「今日は感謝祭という感じでやらせてもらってるんですけど、普段のツアーとは違う感じでやろうかと思ってて。ガルニデには実はめちゃくちゃかわいい曲もいっぱいあったりするので、そういう曲を集めてやっちゃおうかな」と照れ笑いを浮かべつつ宣言。「キュンキュンゾーン、スタート!」の掛け声が場内に鳴り響いた。

MARiA(Vo)(提供:ポニーキャニオン)

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するとGARNiDELiAは「Arrow of Love」を皮切りに、「フタリ座流星群」などの初期の楽曲から「オトメの心得」といった近年の代表曲、さらにはクリスマスシーズン真っただ中の開催となったこの日にうってつけの「はじめてのクリスマス」まで、スウィートなラブソングの数々をこれでもかと続けざまにパフォーマンス。MARiAとダンサー2名が息の合ったラブリーなダンスをお見舞いすれば、会場に駆けつけたガルニダー(GARNiDELiAファンの呼称)たちも一斉に統制の取れた振りコピで応戦し、一体感と幸福感にあふれたライブ空間がみるみるうちに形成されていった。その様子にはMARiAも「みんな史上最高にニヤニヤしてた(笑)。いい顔だったよ!」と満足げだ。

怒涛のステージングで会場を制圧

MARiA(Vo)(提供:ポニーキャニオン)

MARiA(Vo)(提供:ポニーキャニオン)[拡大]

ここでバンドがおもむろにフュージョン風味のドリーミーなインストゥルメンタルをプレイし始め、場を一旦クールダウンさせる。その演奏が終わると、濃紺のミニスカートスタイルから真っ白なロングドレスへと装いを新たにしたMARiAがたおやかに姿を現し、慎ましやかにつま弾かれるアコースティックギターに導かれて壮大なバラード「further」を厳かに歌い始めた。舞台には星空に見立てた暖色の電飾が吊るされ、幻想的な光景を作り出していく。続いてGARNiDELiAは「ORiON」「Harmony」と、インディーズ時代から愛され続けるスローナンバーをしめやかに連投。力強さと繊細さの両面を高水準で同居させるMARiAの確かなボーカル表現で会場の空気を一変させ、聴衆を大いに魅了した。

toku(Key)(提供:ポニーキャニオン)

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続くMCでは、MARiAがこの日のセットリストに込めた思いを「今、私がみんなに伝えたい曲をたくさんセトリに詰め込んでまいりました」と口にする。これまでにGARNiDELiAとしてリリースしてきた楽曲の数が130曲を超えている件に触れつつ「そりゃセトリも悩むしね」とこぼすと、toku(Key)も「たぶん全部は(曲名を)言えない気がします」と冗談交じりに追従。それだけの曲数を抱えるまでになった約10年というユニットの歴史に思いを馳せたMARiAは、その長い時間をGARNiDELiAの楽曲とともに歩んできてくれたファンへ向けて「いつもそばにいてくれてありがとう」と改めて感謝の意を表明した。

「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」の様子。(提供:ポニーキャニオン)

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そしてライブは、続いて披露されたガルニデ節満載のアグレッシブな和メロ四つ打ちアニソンロック「暁桜」を契機に、一気にスロットル全開でラストスパートへ突入。GARNiDELiAはエッジィなダンスナンバー「人魚姫」やメジャーデビュー曲「ambiguous」など、初期曲を中心にハイテンションかつハイテンポな楽曲を次から次へとお見舞いしてフロアの熱気を容赦なく上昇させていく。ボーカルから入るおなじみのイントロだけでこの日のボルテージ最高値を更新した「grilletto」が物理的な意味で会場を揺らしたかと思えば、続く「BLAZING」ではMARiAがステージから客席へ降りてガルニダーたちとハイタッチを交わしながら歌唱。さらにはそれまでステージ後方でクールに構えていたtokuも、ショルダーキーボードを抱えて前方へ飛び出し客席をますます煽っていく。2人はその勢いのまま、息をつかせる間もなく「オオカミ少女」「約束 -Promise code-」を叩き付けてライブ本編をフィニッシュ。怒涛のステージングで会場を制圧し、さっそうと舞台袖へ消えていった。

中国での大ブレイクなど激動の1年を振り返る

アンコールに応え、身軽なTシャツ姿となって再びステージに現れたMARiAとtokuは、演奏の前にしばしトークを展開。中国での大ブレイクなど激動の1年となった2023年を振り返り、tokuは「あっという間に終わりそうですけど、振り返ると1年でパスポートが全部埋まるという……あれこそアプリとかにしてほしいですよね」と外務省への提言なども交えながら感慨を語る。続いてMARiAも「こんなに一瞬でいろんなことが変わるんだなっていう、驚きの体験を日々させてもらっている」と総括しつつ、「しんどくてくじけそうなことも、もちろんあった。それでもこのステージに立つとすごく幸せで、『この瞬間のために生きてるんだな』と思えるんです。この瞬間をくれるみんなに本当に感謝しています」とまっすぐな目で心情を吐露。そして「距離とか国とかどんなステージとか関係なく、私は私の歌を愛してくれるみんなのためにこれからも歌い続けます。それはずーっと変わらない」と告げ、フロアの1人ひとりに語りかけるような口調で「世界がどんなに変わっても、私が歌い続ける理由は君だってことです」と結んで喝采を巻き起こした。

場内が感動的なムードに包まれる中、MARiAの「私がたどり着いた答えを乗せて、最後にみんなにこの曲をお届けします」との言葉に続いて披露されたラストナンバーは、2021年リリースの5thアルバム「Duality Code」収録のハードなEDMチューン「Reason」。まさに直前のMCでMARiAが口にしたような、彼女自身が歌う意味とそこに込めた意志を高らかに歌う1曲だ。「絶対も永遠も信じられないなら 私が証明するよ」という確信に満ちた力強いメッセージとともに、激動の1年を締めくくる感謝祭は喜びと興奮に包まれてその幕を閉じた。

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セットリスト

GARNiDELiA「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」12月23日 EX THEATER ROPPONGI

01. Future Wing
02. Beyond the sky
03. Burning Soul
04. my code
05. Arrow of Love
06. フタリ座流星群
07. アイコトバ
08. オトメの心得
09. はじめてのクリスマス
10. further
11. ORiON
12. Harmony
13. 暁桜
14. 人魚姫
15. ambiguous
16. grilletto
17. BLAZING
18. オオカミ少女
19. 約束 -Promise code-
<アンコール>
20. Reason

読者の反応

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☪️ʚメイリア💜美依礼芽ɞ🦄 @MARiA_GRND

2023年締めくくりワンマンのレポ上がりましたっっっ🥺👏ぜひっ! https://t.co/G0uLH1mriy

コメントを読む(8件)

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 GARNiDELiA の最新情報はリンク先をご覧ください。

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