開演時刻を迎えると、光沢感のある華やかなドレスに身を包んだ土岐が、小さなクリスマスツリーがあしらわれたステージに登場。にこやかな表情を浮かべながら「Cry For The Moon」を軽やかに歌い上げ、ライブの幕を開ける。続く「Fancy Time」では、カラフルに移り変わる照明の光をドレスが反射させ、玉虫色の光をまとった土岐が体を揺らす。それに応えるようにオーディエンスも手を鳴らし、楽曲タイトルさながらの特別な時間が作り上げられた。その後も土岐は、冒頭からループし続けるピアノのリフが印象的な「NEON FISH」、6人編成ならではのアンサンブルが生み出された「PINK」など、多彩な楽曲に乗せて柔らかな歌声を届けた。
バンドメンバーの紹介後、「月曜の夜ですけども……」という言葉に続けて演奏されたのは「ウィークエンドの手品」。週末の昼下がりのような優雅な時間が流れる中、楽曲の後半では工藤がテクニカルかつ軽やかなドラムプレイを炸裂させ、オーディエンスの視線を釘付けにした。ライブ中盤では土岐がバレンタインライブの開催を告知し、「そのライブの雰囲気が垣間見えるような曲を」と、高木と西原の3人で「cheek to cheek」を披露。その後宮川が加わり演奏された「愛のでたらめ」では、土岐の歌声と情緒をたたえたピアノの音色、華麗なコーラスが加わり、美しく儚い空間が広がっていった。
続けて土岐たちは、煌びやかな照明がパフォーマンスを彩った「rendez-vous in '58」や、EPO提供のジャジーなクリスマスナンバー「悲しくて笑った」をパフォーマンス。ときに軽快に、ときにしっとりと音を奏で、観客を夢見心地の空間へと誘い込む。そして土岐は、「ママがサンタにキスをした」「恋人たちのクリスマス」「This Christmas」「そりすべり」など定番のクリスマスナンバーをメドレー形式で歌唱。客席でハンドクラップが鳴り続ける中、「Have Yourself A Merry Little Christmas」で伸びやかな歌声を響かせ、メドレーを締めくくった。そしてラストに「Gift ~あなたはマドンナ~」が演奏され、にぎやかながらも上品なパフォーマンスで本編は終了。アンコールでさらにもう1曲、ブロッサム・ディアリーのクリスマスソング「Christmas in the City」が披露され、温かな空気の中クリスマスライブは幕を閉じた。
このライブの模様はStreaming+にて12月25日23:59まで配信中。視聴チケットは同日17:00まで販売されている。
なお土岐は来年2024年にソロデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを迎える。2月14日に東京・日本福音ルーテル東京教会で開催される「土岐麻子 Sentimental Journey -Valentine Edition-」のチケット先行予約は、1月8日までイープラスにて受付中。
セットリスト
「土岐麻子~X'MAS LIVE 2023 Ring the Bell~」2023年12月18日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
01. Cry For The Moon
02. Fancy Time
03. NEON FISH
04. High Line
05. PINK
06. ウィークエンドの手品
07. Cheek to Cheek
08. 愛のでたらめ
09. HOME
10. 眠れぬ羊
11. Rendez-vous in '58
12. 悲しくて笑った
13. クリスマスメドレー( 「Have Yourself A Merry Little Christmas」「ママがサンタにキスをした」「恋人たちのクリスマス」「そりすべり」「This Christmas」「Have Yourself A Merry Little Christmas」)
14. Gift ~あなたはマドンナ~
<アンコール>
15. Christmas in the City
公演情報
土岐麻子 Sentimental Journey -Valentine Edition-
2024年2月14日(水)東京都 日本福音ルーテル東京教会
[Afternoon Show]OPEN 14:15 / START 15:00
[Night Show]OPEN 18:15 / START 19:00
<出演者>
土岐麻子(Vo) / 高木大丈夫(G, Cho) / 西原史織(Violin, Cho)
★かおり坊や★ @kaowrap
「土岐麻子 ⚪︎⚪︎を歌う」シリーズで「土岐麻子 クリスマスソングを歌う」を出して欲しい🎄✨ https://t.co/DJ0CSm9srO