星空の中でピアノ弾き語り
「TOMOO LIVE TOUR 2023-2024"TWO MOON"」は、TOMOOが9月にメジャー1stアルバム「TWO MOON」をリリースしたことを記念したツアー。初日のみ弾き語りスタイルの特別な公演となり、TOMOOはアルバムタイトルを連想させる2つの円形舞台を行き来しながら、グランドピアノとウーリッツァーピアノを使い分けて新旧織り交ぜた全17曲を届けた。
定刻を少し過ぎた頃、TOMOOはふらりとステージに現れるとミディアムナンバー「Mellow」で静かにライブの幕を開ける。この日のライブではステージのいたるところに照明が設置されており、彼女は星空のような美しい光景の中、情感のこもったボーカルを真っすぐに届けてオーディエンスを魅了。続くキラーチューン「Ginger」では、客席から自然とハンドクラップが沸き起こり序盤から一体感のあるステージが繰り広げられた。
TOMOOは満員の客席を眺めながら「『TWO MOON』というタイトルのアルバムを発表して、ライブをすることになって。そのイメージに一緒にどっぷりと浸かる夜を作れたらいいなと思っています」と呼びかけると「17」でライブを再開。続く「レモン」「ネリネ」では、ウーリッツァーの温かな音色に穏やかなボーカルを重ねて場内を神秘的なムードに染め上げた。観客が演奏の余韻に浸る中、彼女はじっくりと聴かせるだけのステージだけではないことを示すかのように、「Grapefruit Moon」でタイトなグルーヴを生み出して観客の体を揺らす。さらにTOMOOが幼少期に好きだったパンをイメージしたいう「ベーコンエピ」、ブラックミュージックのエッセンスを感じるラブバラード「Cinderella」、アップテンポのさわやかなポップチューン「夢はさめても」などが届けられ、場内は大いに盛り上がった。
「TWO MOON」に込めた思い
ライブ終盤、TOMOOは「TWO MOON」のタイトルについてのエピソードをとつとつと語り始める。晴れた日の夜に湖や海に映る月をイメージしたという彼女は「人の心は本当に触れるものではないし、心は本当に見えるものではないから、自分がその人を思って感じ取ったことを信じるしかない。でも、その想像と想像の思い合いでもいいかなと思ったりするんです」「天気のことを考えるのと、『あの人の心はどうかな?』と想像するのは近い気がする」と、アルバムタイトルに込めた思いの一部を語った。TOMOOはその後、「窓」「夜明けの君へ」といった人気曲を披露。最後はカラフルに煌めく星空の中、「Super Ball」でパワフルなボーカルを響かせてステージをあとにした。
アンコールで再びステージに現れたTOMOOは、ファンへの感謝を伝えたのち「金木犀」をしっとりと歌唱。そして最後は「今日は私1人の珍しナイトでしたけど、ここから始まるツアーはいろんな音が1つになってまた違うライブになると思います。みんなに『TWO MOON』を改めて届けていくこのツアーでまた会えるのをすごく楽しみにしています。元気でまた会いましょう!」と呼びかけると、メジャーデビューシングル「オセロ」でこの日一番のエモーショナルな演奏を届け、場内に深い余韻を残してツアー初日を終えた。
ツアーは今後、12月15日の北海道・札幌PENNY LANE24、17日の宮城・darwin、23日の福岡・DRUM LOGOS、24日の広島・広島CLUB QUATTRO、2024年1月5日の愛知・DIAMOND HALL、13日の大阪・フェスティバルホール、30日の東京・TOKYO DOME CITY HALLと続く。各公演のチケット情報はTOMOOのオフィシャルサイトにて確認を。
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TOMOO LIVE TOUR 2023-2024"TWO MOON"(※終了分は割愛)
2023年12月15日(金) 北海道 札幌PENNY LANE24
2023年12月17日(日) 宮城県 darwin
2023年12月23日(土) 福岡県 DRUM LOGOS
2023年12月24日(日) 広島県 広島CLUB QUATTRO
2024年1月5日(金) 愛知県 DIAMOND HALL
2024年1月13日(土) 大阪府 フェスティバルホール
2024年1月30日(火) 東京都 TOKYO DOME CITY HALL
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