The Street Sliders再集結ツアー大阪で終幕、最後はHARRYと蘭丸がグータッチ

48

2897

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 254 937
  • 1706 シェア

The Street Slidersが10月26日に大阪・フェスティバルホールにてツアー「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」の最終公演を開催した。

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)

大きなサイズで見る(全11件)

ルーズなロックンロールで幕開け

村越“HARRY”弘明(Vo, G)(撮影:三浦麻旅子)

村越“HARRY”弘明(Vo, G)(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

土屋“蘭丸”公平(G, Vo)(撮影:三浦麻旅子)

土屋“蘭丸”公平(G, Vo)(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

市川“JAMES”洋二(B)(撮影:三浦麻旅子)

市川“JAMES”洋二(B)(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

鈴木“ZUZU”将雄(Dr)(撮影:三浦麻旅子)

鈴木“ZUZU”将雄(Dr)(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

5月3日に東京・日本武道館にてライブ「The Street Sliders Hello!!」を行い、22年ぶりに再集結を果たしたスライダーズ。ライブ終演後には7都市を回るツアー「ROCK'N'ROLL」の開催が発表され、チケットが発売されるやいなや全公演瞬時にソールドアウトを記録した。再集結を経て各地でライブを重ね、唯一無二のバンドアンサンブルを練り上げてきた4人が、ツアーファイナルとなるこの日どんなステージを繰り広げるのか? 満員の客席は開演前から大きな期待感に満ちあふれていた。

客電が落ち、村越“HARRY”弘明(Vo, G)、土屋“蘭丸”公平(G, Vo)、市川“JAMES”洋二(B)、鈴木“ZUZU”将雄(Dr)がステージに登場。メンバーの名を呼ぶ悲鳴にも似た声援が響く中、ライブは1stアルバム「Slider Joint」に収録されたスローナンバー「あんたがいないよる」で幕を開ける。思い切りタメの効いたルーズなロックンロールがオーディエンスの腰をゆったりと揺さぶる。続けて届けられたのはミディアムチューン「チャンドラー」。JAMESとZUZUが繰り出すズシリと重いビートの上でHARRYと蘭丸のツインギターが絡み合い、4人にしか生み出すことのできない魅惑のグルーヴがゆっくりと形作られていった。「Angel Duster」の演奏がスタートすると、ダンサブルなサウンドに場内の空気がにわかに熱を帯びていく。スライダーズは続けざまに「Let's go down the street」をプレイ。ザクザクとした攻撃的なギターリフに乗せてHARRYが歌う「でかけようぜ」という歌詞に呼応するかのように会場のボルテージは一気に上昇していった。

じっくりと聞かせたライブ中盤

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

スライダーズきっての名バラード「道化者のゆううつ」が届けられると、先ほどまでとは打って変わって場内が静まり返る。夢破れ、疲れ果てた男のつぶやきをHARRYが穏やかなトーンで歌い上げる。楽曲の登場人物である男女の心の機微を代弁するかのようなHARRYと蘭丸の繊細なツインギターの掛け合いにオーディエンスは静かに耳を傾ける。続く「すれちがい」では、愁いを帯びたサウンドとHARRYの気怠げなボーカルが混然一体となりメランコリックなムードが場内に充満していく。その後もスライダーズは、そこはかとなくアンニュイなムードが漂う「VELVET SKY」、詩情あふれるバラード「ありったけのコイン」といったスロー / ミディアム調の楽曲をステージ中盤でじっくりと届けていった。

「今日も大阪で絶好調!」

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)

The Street Sliders(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

「じゃあ、新しいやつを……」という紹介から演奏されたのは、HARRYと蘭丸によるユニットJOY-POPSの楽曲「曇った空に光放ち」と「ミッドナイト・アワー」。4人はソリッドで骨太なロックンロールを畳みかけるように演奏し、オーディエンスをグイグイと引っ張っていく。演奏後にはHARRYがメンバーを紹介。最後に蘭丸から「今日も大阪で絶好調! 村越弘明!」と紹介されるとHARRYは照れくさそうに笑みを浮かべていた。

蘭丸がボーカルを取るサイケデリックな「天国列車」でライブは再開。続く「カメレオン」では、4人が繰り出すグルーヴィな音のうねりがフロアを揺らす。楽曲終盤にHARRYと蘭丸が1つのマイクでコーラスをすると、スライダーズのライブでおなじみのパフォーマンスに客席のあちこちから「待ってました」とばかりに歓声が上がった。ライブは「So Heavy」で終盤に突入。晴れやかなサウンドにオーディエンスは体を揺らし、サビの「So Heavy」というフレーズに合わせ一斉に手を挙げて盛り上がる。蘭丸の弾く印象的なギターリフを合図に「Back To Back」がスタートするとファンキーなビートに狂騒的なムードはさらに加速していく。本編最後を飾ったのは「風の街に生まれ」。4人は高揚感あふれる演奏でオーディエンスを興奮の坩堝にいざなった。

4人が手を取り感動のフィナーレ

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」最終公演の様子。(撮影:三浦麻旅子)[拡大]

鳴りやまない拍手と声援に応えて再び4人がステージに登場する。アンコール1曲目はデビュー時からの代表曲である「のら犬にさえなれない」。発表から40年を経た今もなお普遍的な輝きを放ち続けるこの曲のタイムレスな響きにオーディエンスは、しみじみと酔いしれていた。スライダーズは最後に「TOKYO JUNK」をプレイ。眩いライトがステージを照らす中、エモーショナルな演奏を繰り広げライブの幕を下ろした。4人はステージ前方に歩を進めると仲睦まじく手を取り客席に一礼。感動的な光景に場内が沸く。客電が点きエンディングSEが流れるも、4人は名残惜しそうにステージに残り、互いに肩を組むなど、ライブの余韻を味わっていた。最後はHARRYと蘭丸がグータッチ。ハッピーな雰囲気が満ちあふれる中ツアーはフィナーレを迎えた。

この記事の画像(全11件)

セットリスト

「The Street Sliders TOUR 2023 『ROCK'N'ROLL』」2023年10月26日 フェスティバルホール

01. あんたがいないよる
02. チャンドラー
03. Angel Duster
04. Let's go down the street
05. 道化者の憂鬱
06. すれちがい
07. VELVET SKY
08. ありったけのコイン
09. 曇った空に光放ち
10. ミッドナイト・アワー
11. 天国列車
12. カメレオン
13. So Heavy
14. Back To Back
15. 風の街に生まれ
<アンコール>
16. のら犬にさえなれない
17. TOKYO JUNK

読者の反応

The Street Sliders 40th Anniversary @tss40th

10/26(木)に開催された大阪公演のライヴレポートが、音楽natalieにてプレミア掲載!!是非チェックしてください!
#スライダーズ #thestreetsliders #rocknroll #thankyou https://t.co/IhOCDctm2U

コメントを読む(48件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 The Street Sliders の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。