「キミのぽけっと」は映画「
葉加瀬太郎 コメント
最初の打ち合わせでスタッフのみなさんが作品への思いを熱く語ってくださったのですが、その打ち合わせが終わって次の仕事に行く車の中で、まずリコーダーやバイオリン、ボンゴ、チューバなどの楽器をキャラクターのみんなが楽しそうに演奏する“画”が頭に浮かび、そこからすぐにメロディーも浮かびました。
打ち合わせでは藤子・F・不二雄先生にとっての“SF”は“サイエンスフィクション”ではなく、“少し不思議”な物語だとうかがったので、そのキーワードをもとに曲を書きました。アレンジをしてくださった羽毛田丈史(はけた・たけふみ)さんのアイデアで、イントロにモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のフレーズを入れたのですが、“少し不思議”でファンタジックな世界って、音楽でいえば、まさしくモーツァルト。彼の音楽は、無邪気で天才的で遊びも感じさせてくれるでしょう?
ドラえもんの楽曲を作ることができるのは、ひとりの日本人として大きな誇り。制作しながら、ずっとドキドキワクワクしていました。一緒にコンサートツアーを回っている気心知れたミュージシャンたちにレコーディングを頼んだのですが、「ドラえもんのための楽曲だよ」と話したら、みんないい年なのにウキウキしていました。やっぱり日本人にとって、ドラえもんの存在ってものすごく大きいですね。
今回僕が心がけたのは、シンプルで演奏していて楽しくなる曲にしたいな、ということ。僕自身、演奏していてとても楽しいですし、さまざまな楽器で演奏できるように工夫してあります。ちょっとだけ練習しなければいけないところも作ってありますので、そこは頑張って練習してもらえたら! さらには、いろいろなアレンジができるよう余白の部分もたくさん残してありますので、子どもたちとのアンサンブルで多彩なチャレンジができると思います。
すでに僕の頭の中では子どもたちが楽しく演奏する風景が出来上がっていますが、それを早く見たい。そして僕も早くその輪に参加したいです。
テレビ朝日系「ドラえもん」
2023年10月28日(土)17:00~17:30
楊(やん) @yan_negimabeya
葉加瀬太郎「映画ドラえもん」子供楽器隊に楽曲書き下ろし、今週アニメ内で初公開(コメントあり) https://t.co/PVHxCdrr9q