ビッケブランカがお台場で“来日公演” 祝祭感の中でツアー閉幕「あなたが聴いてくれたのが始まり」

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ビッケブランカの全国ツアー「Vicke Blanka LIVE HOUSE TOUR 2023」のファイナル公演が、7月31日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

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今回のツアーは「メジャーデビュー5周年を経て、新たな地平を目指すビッケブランカの"革命"的第一歩を体現するツアーを行う」というビッケの意思のもと行われた。最終公演で彼はアッパーな楽曲を次々と披露。アグレッシブな姿勢と多彩なポップセンスを共存させた熱いステージを繰り広げた。

「Vicke Blanka LIVE HOUSE TOUR 2023」最終公演の様子。(撮影:藤井拓)

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ライブの幕開けを告げたのは「革命」の冒頭パート。マーチングロックの壮大なサウンドとともに登場したビッケブランカは、バックドロップのほうを向いてファンファーレの旋律を堂々と響かせる。歓声と拍手が巻き起こる中、1曲目の「Get Physical」へ。観客は気持ちよさそうに体を揺らし、手を挙げて彼の鳴らす音に応えた。続いてビッケのピアノによるイントロから始まったメロディアスなミディアムチューン「Slave of Love」、ビッケが前奏を鍵盤で弾き、曲中でレスポールを構えたロックナンバー「Black Catcher」へ。ビッケブランカが持つカラフルな音楽性が、オープニングから炸裂する。

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

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ビッケは「『LIVE HOUSE TOUR 2023』ファイナル、来てくれてありがとうございます!」「早く曲をやりたい感じなので、次に行こうと思います」と、挨拶もそこそこに「Shekebon!」へ。フロアを埋め尽くしたオーディエンスが飛び跳ね、心地よい高揚感が生まれる。さらに、起伏に富んだビートとファルセットを生かしたメロディが響く「Natural Woman」、「AHA?」「AHA!」のコール&レスポンスを取り入れたファンキーなダンストラック「Want You Back」へ。楽曲を重ねるごとにビッケと観客の距離が縮まり、一体感が増していく。

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

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MCでは、春から続いてきた海外公演のエピソードを披露したビッケ。サウジアラビア公演は少しシャイな観客の反応が印象深く、イタリア公演ではオーディエンスからモテまくり、フランスではタクシー運転手同士の小競り合いに遭遇……と、各所でできた思い出話で会場を盛り上げ、リラックスした笑顔で「僕からしたら今日は来日公演ですよ(笑)」と語った。

「Vicke Blanka LIVE HOUSE TOUR 2023」最終公演の様子。(撮影:藤井拓)

「Vicke Blanka LIVE HOUSE TOUR 2023」最終公演の様子。(撮影:藤井拓)[拡大]

ライブ後半には、ビッケの音楽的な多様性をダイレクトに感じられる場面が続く。軽快なグルーヴとともに切なさとはかなさが交じり合う夏の恋を描いた「夏の夢」、ビッケ流の王道J-POPラブソング「オオカミなら」では、ビッケの歌声がじっくりとオーディエンスに届けられる。そして「Stray Cat」ではビッケがパッドを叩きまくり、パーカッシブにしてエキゾチックな音像を生み出す。洗練されたファンクネスを感じさせるアンサンブル、エモーショナルなビッケの歌声、鋭利なギターソロも、心地よくファンの体を揺らした。続く「蒼天のヴァンパイア」ではEDMとラテンをつなぐダンサブルなサウンドに合わせて観客がタオルを振り回す。音楽を介したコミュニケーションによって極上のエンタテインメントを提示する、ビッケブランカのライブの真骨頂が聴衆を楽しませた。

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

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「僕のキャリアのスタートは曲を作ること。こんな曲を作りたい、あんな曲を作りたいというのが先で、ライブは好きじゃなかったんですけど、今はこんなに楽しい場所になってて。わからないものですね」「こういう場所があるのは当たり前じゃないというのはよく感じていて。今はいろんな国でライブをやってますが、それもあなたが聴いてくれたのが始まり。来てくれてありがとうございます」

そう感謝の気持ちを告げたのち「皆さんに心から“LOVE”!」という言葉に導かれた「This Kiss」からライブはクライマックスへ。ビッケは「ウララ」「Ca Va?」とキャリアを代表するアッパーチューンを続け、圧倒的な祝祭感を演出する。そして本編ラストの楽曲は「革命」。高らかなファンファーレから始まり、最後に「私はできる 私を信じれば」という強いメッセージを歌い上げる。今回のツアーに対する思いのすべてを込めたようなパフォーマンスで、ライブを締めくくった。

ビッケブランカ(撮影:藤井拓)

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再びステージに登場したビッケは、新曲「Snake」のリリース、そして、スペシャルイベント第2弾となる「Vicke Blanka presents RAINBOW ROAD -翔-」の開催を発表した。アンコールの1曲目は「ひさしぶりにやらせてください」という言葉から始まったバラード「まっしろ」。すべてのフレーズに濃密な感情を込め、全身で楽曲を表現するビッケの姿がオーディエンスの胸を打つ。さらに「ファビュラス」「Great Squall」というポジティブなパワーにあふれた楽曲を打ち鳴らし、ライブはエンディングを迎えた。

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ビッケブランカ「Vicke Blanka LIVE HOUSE TOUR 2023」2023年7月31日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. Get Physical
02. Slave of Love
03. Black Catcher
04. Shekebon!
05. Natural Woman
06. Want You Back
07. 夏の夢
08. オオカミなら
09. Stray Cat
10. 蒼天のヴァンパイア
11. This Kiss
12. ウララ
13. Ca Va?
14. 革命
<アンコール>
15. まっしろ
16. ファビュラス
17. Great Squall

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