安藤裕子、デビューからの20年を凝縮した3時間のステージ

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安藤裕子がデビュー20周年の記念日である7月9日、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にてワンマンライブ「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」を行った。

「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

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安藤裕子(photo by Kana Tarumi)

安藤裕子(photo by Kana Tarumi)[拡大]

2003年7月9日にミニアルバム「サリー」でメジャーデビューを果たし、月桂冠「つき」のCMソング「のうぜんかつら (リプライズ)」やテレビアニメ「進撃の巨人 The Final Season」エンディングテーマ「衝撃」などさまざまな楽曲で話題を集め、独特な響きを持つ歌声でリスナーを魅了し続けてきた安藤。この日のライブは彼女の20年の歩みを凝縮したような内容で、アンコールまで合計23曲、およそ3時間におよぶステージが展開された。

「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

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開演間際、場内のBGMが安藤の楽曲「The moon and the sun」に切り替わる。コーラスが讃美歌のように響く中、客電がゆっくりゆっくりと落ちてゆき、観客を特別な空間へと誘う。バンドメンバーのShigekuni(B)、山本タカシ(G)、皆川真人(Key)、松浦大樹(Dr)、林田順平(Chello)がスタンバイし、山本のギターから1曲目の演奏がスタート。安藤がゆっくりとステージに現れると場内は大きな拍手で沸き立ち、ライブは2011年のシングル「輝かしき日々」で幕を開けた。安藤はゆらゆらと揺れながら伸びやかなファルセットを響かせる。続いて皆川のピアノと息を合わせるように「TEXAS」を歌い出し、夕焼け色に染まったステージで温かいムードを作り上げた。チェロの甘いソロ演奏から「ドラマチックレコード」へ。さらに「All the little things」「UtU」「さみしがり屋の言葉達」と、20年の歩みを彩った新旧の楽曲が次々と歌われていく。

「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

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山本隆二(左)をゲストに迎えて歌う安藤裕子。(photo by Kana Tarumi)

山本隆二(左)をゲストに迎えて歌う安藤裕子。(photo by Kana Tarumi)[拡大]

「なんせね、20年の時間をたどろうと思ったら、削っても削っても表題曲だけでいっぱいあって。カップリングの曲まで入れてしまったら今夜みんなを帰せなくなっちゃう。削って、削って、たくさん削っても、それでもたぶん、みんなのお尻が痛くなると思います」とこの日の選曲への悩みを打ち明けた安藤だが、一時は自分が歌うべき音楽に悩み活動を休止していた。休止中の思いを語った彼女が次に歌ったのは、そんな時期を経て「等身大のいち女性としての心の吐露みたいな、ひさしぶりに自分のために曲が書けた」と安堵できたという2020年の楽曲「Tommy」。そこから安藤は「The Still Steel Down」「勘違い」「箱庭」と歌いつなぎ、場内はエモーショナルな空気に満ちた。そしてライブ中盤には「せっかく20周年のお祝いをするならこの人と歌いたい」と、デビュー前から彼女の作品を二人三脚で作り上げてきた作編曲家の山本隆二が呼び込まれる。安藤は“もっさん”のピアノに乗せ、「のうぜんかつら(リプライズ)」「忘れものの森」を優しく歌い上げた。さらにバンドメンバーも合流し「summer」を演奏。山本を送り出すと、安藤は続けて「唄い前夜」「隣人に光が差すとき」を歌い、そして「レクイエムであり、お別れの歌」だという2010年の楽曲「歩く」を披露した。

安藤裕子(photo by Kana Tarumi)

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「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

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「ここで終わりだと思ったでしょ? 終われないんです」と告げた安藤は、開演直前に流れたBGMについて話し始める。「The moon and the sun」はデビュー15周年の2018年に行われたアコースティックツアーでファンへ感謝の思いを伝えるために作られた楽曲で、これまで音源化されることはなかった。この日流れた音源は、6月に行われた20周年ライブの“前夜祭”「我々ノ前夜祭」で“お客様参加型レコーディング”として録音されたものだった。安藤は「歌ったらいいじゃない!」と、この日LINE CUBE SHIBUYAに集まったファンともこの歌を共有するべく「The moon and the sun」を披露。ホール内に壮大な歌声が響き渡った。「……もう終わりだと思ったでしょ? まだ終わんないんです」と、安藤はここで現在レコーディング中だという新曲「金魚鉢」を初披露。さらに「僕を打つ雨」「衝撃」を歌い、最後は2010年のナンバー「問うてる」で優しくライブを締めくくった。

安藤裕子(photo by Kana Tarumi)

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「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の様子。(photo by Kana Tarumi)

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アンコールを求める拍手を受けて再びステージに戻ってきた安藤は、現在レコーディング中の楽曲をまとめたアルバムを新たに立ち上げたレーベル「AND DO RECORD」から秋にリリースすること、併せてアコースティックツアーを行うことを発表。アンコールに応えて「サリー」「聖者の行進」の2曲を歌い、笑顔でステージを終えた。

この日告知されたニューアルバムは「脳内魔法」というタイトルで10月11日にリリース。受注生産盤には、ライブ後半に合唱した「The moon and the sun」の映像が期間限定で視聴できるカードが封入される。また、20周年ライブ「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」の模様は8月9日にU-NEXTで配信される。

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「安藤裕子 -20th anniversary- 我々色ノ街」2023年7月9日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

01. 輝かしき日々
02. TEXAS
03. ドラマチックレコード
04. All the little things
05. UtU
06. さみしがり屋の言葉達
07. Tommy
08. The Still Steel Down
09. 勘違い
10. 箱庭
11. のうぜんかつら(リプライズ)
12. 忘れものの森
13. summer
14. 唄い前夜
15. 隣人に光が差すとき
16. 歩く
17. The moon and the sun
18. 金魚鉢
19. 僕を打つ雨
20. 衝撃
21. 問うてる
22. サリー
23. 聖者の行進

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