いぎなり東北産「絶対に負けないツアー」完走!ステージで出たものが全部本物

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いぎなり東北産の全国ツアー「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」が5月19、20日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でファイナルを迎えた。この記事では20日公演の模様をレポートする。

「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」ファイナル公演の様子。

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3月より11都市で計21公演が行われた「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」。4月にリリースされた配信シングル「負けないうた」をタイトルに取り入れた本ツアーを通して、東北産は不屈の闘志を見せるようなパフォーマンスを披露してきた。ファイナル公演でも会場に集まった皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)に、グループの力強さを改めて知らしめるようなライブが展開された。

ステージ上のボックスの中に登場したいぎなり東北産。

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「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」ファイナル公演の様子。

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開演時刻を迎えると、ステージ前方に降りていた紗幕が上がる。客席の皆産の目に飛び込んだのはステージにそびえ立つように設置された6つのボックスと、その中に入った橘花怜、律月ひかる、北美梨寧、安杜羽加、吉瀬真珠、桜ひなの、藤谷美海、伊達花彩、葉月結菜の姿。黒と金色を基調とした衣装に身を包んだ9人は、赤いチュールを手に「HANA」でライブをスタートさせると、続く「Burnin’ Heart」「スズメDANCE」で情感のこもった歌声を響かせた。ここまでの大人びた雰囲気を一転させるかのようにハイテンションにパフォーマンスしたのは「どっち?こっち?どうすっぺ!」。オーディエンスは手に持ったペンライトを勢いよく振り、9人に大きな声援を送った。

「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」ファイナル公演の様子。

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吉瀬の「ここからのブロックは今回のツアーのテーマである『負けないブロック』になっております!」という説明を経て歌唱されたのは陽気なナンバー「テキーナ」。このブロックは各メンバーのソロダンスから各曲のパフォーマンスがスタートする構成で、東北産の強い思いが込められた計11曲がメドレー形式でラインナップされた。ライブの定番曲「シャチョサン」ではイントロから大きなクラップが沸き起こり、EDMナンバー「Fly Out」では場内をレーザー光線が飛び交う。真っ赤に染まるステージで披露されたのは「メタハンマー」。気迫のこもったパフォーマンスで観客の視線を釘付けにした彼女たちは、続けて「I decided」「Symphony」「Love is here」とメッセージソングを力強く歌い上げた。皆産は次々に披露される楽曲に合わせて、時に大きくペンライトを振り、時にじっと耳を傾ける。9人は「re;star」を歌い上げたのち、ピンクのレザーベストを羽織って瞬時に衣装をチェンジすると、軽やかな新曲「結び」を高らかに歌って“負けないブロック”を締めくくった。

橘花怜が披露することになった“あざとかわいい告白”のお題。

橘花怜が披露することになった“あざとかわいい告白”のお題。[拡大]

「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」ファイナル公演の様子。

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桜と藤谷は、“負けないブロック”について喜怒哀楽を表現する楽曲を詰め込んだことを解説。ツアーを振り返って葉月が「ここまでパワープレイでやってきたのを、スキルでも見せられるようになったかな」と話すと、それに同意した安杜は「進化していくツアーだったよね」としみじみと語った。続いて歌う曲が「東北産で一番かわいい歌」だとメンバーが明かすと、観客は期待で体を揺らす。「この件については勝ちました!」と自信にあふれた9人が歌い出したのはTikTokで話題になった楽曲「わざとあざとエキスパート」。彼女たちはこの曲のキュートなダンスを、客席の皆産を巻き込みながら表情豊かにパフォーマンスした。続く「青春修学旅行」の曲中には、橘が“あざとかわいい告白”を披露する場面も。さらにメンバーは、ライブの勢いを加速させるように「天下一品 ~みちのく革命~」「いただきランチャー」とキラーチューンを立て続けに投下して、場内を熱気で包み込んだ。

3rdミニアルバム「THE 東北産」のリリースを発表するいぎなり東北産。

3rdミニアルバム「THE 東北産」のリリースを発表するいぎなり東北産。[拡大]

「絶対に負けないツアー」があっという間にファイナルを迎えたことについて伊達は「ジェットコースターみたいだった」と語り、桜は「今回は緩急があって魅せるって感じだったから難しかったけど……新しかったよね」と笑顔を浮かべる。次にトークは会場ロビーに展示されていた「負けないうた」のミュージックビデオ衣装の話題へ。葉月の衣装を着せた人形の空気が抜けて衣装が脱げてしまっていたことを律月がイジると、葉月は「私(自身)は脱げてないのに恥ずかしいんだけど!」と抗議した。また橘は「負けない」ということについて考えていた際に、ステージ裏で伊達に「ミスしても大丈夫。ステージで出たものが全部本物だから」と声をかけてもらったことを明かし、「負けを勝ちに変えてくれる仲間の存在があるって、負けないってことなのかなって思った」と自身の思いを言葉にした。葉月の口から、結成記念日である8月9日に3rdミニアルバム「THE 東北産」がリリースされること、12月29日に神奈川・パシフィコ横浜で開催される単独公演のタイトルが「いぎなり伝説への幕開け」に決定したことがアナウンスされると、場内からは大きな拍手が起こる。にぎやかなムードが漂う中、会場に集まった皆産と記念写真を撮影した9人は、ライブの終盤戦へ足を進めた。

「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」ファイナル公演の様子。

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橘が「みんなこれから伝説幕開けするのに、今日こんなんで帰れんのー?」「人生はさ、短いんだよ! もうね、あっという間に終わっちゃうの!」と切り出し、「だから今日を伝説に! 明日を伝説に! 明後日も伝説に! こうやって伝説いっぱい作って最高の人生にしようぜー!」「それじゃあ今日とりあえず伝説1個作るぜー!」と熱のこもった煽りを叫んでからスタートしたのは「BUBBLE POPPIN」。この曲で会場の皆産とともにハイテンションに踊った東北産は、「feeling」を伸びやかに響かせたのち、「深夜特急」をエモーショナルに歌唱した。そして、ライブ本編のラストに披露されたのはツアータイトルに取り入れられた楽曲「負けないうた」。9人は東北産の絆を描いたこの歌を全力で届け、場内に熱い余韻を残した。

客席に人形をダイブさせるいぎなり東北産。

客席に人形をダイブさせるいぎなり東北産。[拡大]

その後、大きな「アンコール!」の声援に応えるようにホールに「NIWAKA」のイントロが流れ出す。再び会場のボルテージが上昇する中、等身大の人形を片手に抱えた東北産が客席に登場。喜ぶ皆産と近距離でアイコンタクトを取りながら「NIWAKA」を歌ったメンバーは、メインステージに集結すると客席に人形をダイブさせる。9人は彼女たちらしい大胆さでファイナル公演の幕を下ろした。

いぎなり東北産のYouTube公式チャンネルでは、本公演で披露された「負けないうた」のライブ映像を公開中。

この記事の画像・動画(全86件)

いぎなり東北産「いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー」2023年5月20日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト

01. HANA
02. Burnin’ Heart
03. スズメDANCE
04. どっち?こっち?どうすっぺ!
05. テキーナ
06. シャチョサン
07. Action!
08. Fly Out
09. HiGHER ,HiGHER!!
10. メタハンマー
11. I decided
12. Symphony
13. Love is here
14. re;star
15. 結び
16. わざとあざとエキスパート
17. 青春修学旅行
18. 天下一品 ~みちのく革命~
19. いただきランチャー
20. BUBBLE POPPIN
21. feeling
22. 深夜特急
23. 負けないうた
<アンコール>
24. NIWAKA

いぎなり東北産 2023年大一番ライブ ~いぎなり伝説への幕開け~

2023年12月29日(金)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール

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まさよし💋🐶💜@ @dorimasayoshi

まってました。こちらもライブレポート https://t.co/CFtyDsDmdk

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 いぎなり東北産 の最新情報はリンク先をご覧ください。

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