「ExWHYZ TOUR 2023 xANADU」は休養中だったmidorikoの復帰後初めてのツアー。5月13日に控える東京・日本武道館ワンマンライブの直前となる4月25日までに本日の東京公演を含め、広島、大阪、愛知の4都市でライブが行われる。先の予定が控えている中、本日4月1日0:00にオフィシャルサイトでアユニ・Dがayuni名義で加入することが発表され、ファンの間に衝撃が走った。渋谷などでの街頭広告ジャックや、Webサイトでのインタビュー公開など、さまざまな施策が打たれ、「#アユニDいただきました」のキャッチコピーで新体制のExWHYZが華々しく告知された。
ツアー初日にあたるZepp Haneda公演の会場では、入場時にayuniも参加したExWHYZのニューアルバム「xANADU」のCDが来場者全員に配布された。来場が叶わなかった人のためにYouTube Liveでの生配信も行われ、多くのマスター(ExWHYZファンの呼称)が新体制ExWHYZのパフォーマンスを見届けた。
場内が暗転し、暗いステージにメンバーが順に登場。yu-ki、mayu、midoriko、mikina、maho、now、そしてayuniの7人はオープニングナンバー「xANADU」で息ぴったりのパフォーマンスを見せつける。先日配信リリースされたばかりの大沢伸一(MONDO GROSSO)プロデュースによるレイヴチューン「Des Speeching」などを届け、フロアを揺らした。自己紹介では、“1カ月罰ゲームで白塗り生活中”であるmahoを含む既存メンバー6人の挨拶に続いて、「はい。ayuniでーす」とayuniがひと言。yu-kiをはじめ、メンバーはayuniのことを“ayuniっち”と呼んでいることを明かし、ExWHYZらしい“陽キャ”なオーラがMCの節々から漂う。そんな中、ayuniは「あたいという名のピースがハマったからには、特大花火をバーン」と意気込んだ。
ExWHYZは、ayuniを迎えた7人体制でミュージックビデオが制作された「FIRST STEP」を軽快に披露。この曲はnowが作詞を手がけ、プロデュースを久保田真悟(Jazzin'park)が担当したロックチューンだ。7人はその後もさまざまな楽曲をパフォーマンスし、キレのあるダンスのみならず、楽曲に合わせた繊細な表現でも観客を魅了。ダンスにとどまらず、前身グループのEMPiRE時代から歌唱力に定評があったmayuやmahoを筆頭に、説得力のある歌声を響かせ、グループとしてのさらなる進化を見せつけた。彼女たちはドラムンベースの小気味よいリズムが印象的な「メトロノーム」など、11曲の新曲をライブ前半に立て続けにパフォーマンスした。
しかし11曲目「Everything」披露後のMCでyu-kiから「ただいまをもちまして、ayuniっちは脱退します」とアナウンスが。当の本人であるayuniは「正直しんどくてたまらなくて。この人たちとやっぱり方向性が合わないっていうか、価値観の違いっていうか。あとLINEの返信の速度とか。『今何してるの?』とか(私には)合わないんで」と述べたあと、「脱退させていただきますわー!」と宣言して一礼した。「えー!」と残念がる観客がいる中で、yu-kiは「エイプリルフールの企画だった」とネタばらし。そして「忙しい中、レコーディングから振り入れまでしてくださって」とayuniの奮闘ぶりをねぎらった。ayuniは「いいのかな、ここで去るって……」と普段のアユニ・Dオーラが出るも、持ち直し「お前ら、日の丸弁当食べていけって! 武道館感じていこうぜ!」とayuniとして最後の言葉を残して、ステージをあとにした。ayuniはBiSHの解散を控え、多忙を極めている日々にも関わらず、ダンスの難易度が高いExWHYZの一員としての役割を見事に果たし、脱退した。日の丸弁当は、加入発表時のインタビュー動画内でayuniがExWYHZメンバーに武道館を感じさせるために食べさせたものだ。なおExWHYZはこのMCコーナーにて、4月19日に2ndアルバム「xANADU」をリリースすること、収録曲がライブで1曲目から11曲目に披露した楽曲になることをアナウンスした。
これまで通りの6人でライブ後半に突入したExWHYZは1stアルバム「xYZ」収録曲をメインにしたセットリストを展開。観客を思う存分楽しませ、華々しくツアーのスタートを切った。ライブの終わりにmikinaが挨拶し、彼女は「今日は特別な企画だったんだけど、こうやってこれからもいっぱい考えて、みんなと一緒に楽しめたらなって思うんですよ。私たちも今日、超楽しかったよね」とメンバー同士で顔を見合わせる。続けて、「アユニさんも超忙しい中で協力してくれて。もうアユニさんの加入はないかもしれないけど(笑)、こういう楽しいことを一緒に積み重ねていって、私たちだけの時間をいつまでも作っていけたらなって」と話した。そしてラスト1曲を披露すると宣言したあと、名残惜しむ声を上げる観客にmikinaは優しく「また、会おうよ」と語りかける。そんな言葉のあと、ExWHYZは「STAY WITH Me」を届け、ライブを締めくくった。
全演目の終了後、ステージに再びアユニが登場。彼女は、ExWHYZと自身のソロプロジェクトであるPEDROがレーベルメイトにあたることに触れつつ、ExWHYZのメンバーとは今回のエイプリルフール企画で初めて密に関わったことを明かした。「振り入れとかも半べそかきながらやってたんですけど、皆さん優しくて。皆さん(ファン)の推しメンはすごいですね!」とExWHYZを褒め称えた。mayuはアユニについて「ステージに上がる人間としてのカッコいいスタンス的なところを学ばせてもらいました。“アユニプロ”なんですよ!」とアユニの努力する姿をファンに伝えた。なおアユニは最近ファンから言及されている“激ヤセ”についてコメント。「痩せたってめっちゃ言われるんですけど、健康的な生活ができたそのきっかけは……皆さんMV観ましたか? (「FIRST STEP」MVで)チアガールの服を着ると聞いたから」と明かし、「めっちゃ食べてますよ」と付け加えた。
終演後にはZeppの音響システムを使って、2ndアルバム「xANADU」の爆音試聴会が催された。観客はハッシュタグ「#俺とお前で音源チェック」を付けて楽曲の感想をツイートした。なおayuniのボーカルが入ったバージョンの「xANADU(xYD EDITION)」は4月18日までダウンロード配信限定で販売中。4月19日にCDリリースされる正規版の「xANADU」は、各種音楽配信サイトでの先行配信がスタートした。
「ExWHYZ TOUR 2023 xANADU」2023年4月1日 Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト
01. xANADU
02. BLAZE
03. Des Speeching
04. ANSWER
05. FIRST STEP
06. SUPeR SIMPLe
07. Walk this way
08. メトロノーム
09. DIVE
10. Darling
11. Everything
12. Shall We
13. Higher
14. Secret Secret
15. Obsession
16. You & Me
<アンコール>
17. STAY WITH Me
ExWHYZ TOUR 2023 xANADU(※終了分は割愛)
2023年4月16日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
2023年4月24日(月)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2023年4月25日(火)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
ExWHYZ presents BiSHWHYZ
2023年4月19日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
ExWHYZ / BiSH
ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP
2023年5月13日(土)東京都 日本武道館
関連商品
J-Pop Project News @JPopProjectNews
Ayuni D withdrew from ExWHYZ during their one and only performance together on April 1, showing that it was indeed an April Fool. Earlier the BiSH member demonstrated that she had mastered the dances for several of ExWHYZ's tracks. https://t.co/CQkFjlHrmJ