毎年2月の恒例となっている乃木坂46のバースデーライブだが、観客の声を出しての応援が可能になったのは、2020年2月に愛知・ナゴヤドーム(現:バンテリンドーム ナゴヤ)で行われた「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」以来3年ぶり。また1期生にしてキャプテンの秋元真夏が最終日をもってグループを卒業、2期生の鈴木絢音も3月22日発売の32ndシングル(タイトル未定)をもって卒業することが決定しており、この公演が1期生から5期生までがそろう最後のステージとなる。
開演前からざわざわと声が上がっていた横浜アリーナ。客電が落ちると歓声は一気に大きくなり、「乃木坂の詩」を歌いながら会場内のあちこちからメンバーが現れるオープニング演出でその盛り上がりはさらに加速した。秋元と鈴木は2人並んで後方ステージから登場。秋元はアリーナ外周をゆっくり歩きながら「11回目のバースデーライブを迎えられたのも、ここにいる皆さん、配信を観てくださってる皆さんのおかげです」と笑顔で感謝を伝えた。さらに秋元が「皆さんも歌ってください!」と呼びかけると、観客は「WOW WOW WOW WOW」と3年ぶりのシンガロングで一体感を作り上げた。バースデーライブには2年目から参加し、今年で10回目の出演となる鈴木は「先輩方に憧れて乃木坂46に入ってきた私にとってはすごくかけがえのない場所でした」と過去の公演を振り返り、「先輩方がカッコいい姿で私たちに歴史を示してくれたように、私も今日は背中で語りたいと思います」と意気込んだ。
公演初日は、ファンから事前に寄せられていた「ライブで聴きたい楽曲」のリクエストランキング上位20曲を軸にしたセットリストに。ヒットシングルはもちろん、ライブを通じて人気を高めてきたアルバム収録曲やかシングルカップリング曲など11年の歴史を感じさせる幅広い楽曲が選ばれ、イントロが流れるたびに場内には大きな歓声やどよめきが広がった。
ライブはリクエストランキング曲をカウントダウン形式で歌う形で進行したが、ほかにも遊び心が詰まったユニット曲など、ランキング以外の楽曲も数多く用意された。5期生メンバーによる「絶望の一秒前」のパフォーマンスののち、中西アルノは「1年前の今日、私は29枚目シングルのセンターとして紹介していただきました」と独白を始める。29thシングル発売前に活動自粛となり急遽センターを離れることになった中西。彼女は目に涙をにじませながら「今日までの1年間、この歌を伝える権利は私にはないと思っていたし、今でもそれを完全に払拭しているとは思っていません。それでも、私はこの曲が好きで、この曲を通して出会えた人たちが大好きです。今日はそのことが少しでも皆さんに伝わりますように」と語り、29thシングル表題曲「Actually...」をセンターに立って熱唱した。
中盤のブロックには、ちょうど11年前の2012年2月22日にリリースされた1stシングル「ぐるぐるカーテン」、梅澤美波、与田祐希、山下美月、田村真佑、金川紗耶の5人によるアッパーなユニット曲「銭湯ラプソディー」などバラエティ豊かな楽曲が続く。「2022年12月31日、乃木の時は止まりました。その存在はかけがえのない、唯一なものでした。私たちは前を向くため、みんなで時を動かそうと思います」という遠藤さくらのコメントに続いて歌われたのは、昨年末にグループを卒業した齋藤飛鳥のセンター曲「ここにはないもの」。ステージ背後のスクリーンには同曲のミュージックビデオ撮影シーンが流れ、メンバーは齋藤の笑顔をバックにこの曲を歌い上げた。
ライブ終盤はランキング4位の「I see...」、3位の「帰り道は遠回りしたくなる」、2位の「ありがちな恋愛」と進んでいく。そして全255曲の中から1位に選ばれたのは、2ndアルバム「それぞれの椅子」のリード曲として2016年5月に発表された「きっかけ」。メンバーにとってもファンにとっても思い入れの深い楽曲でライブは締めくくられた。
「乃木坂!」「46!」という盛大なアンコールを受けて再びステージに上がった乃木坂46は、さらに「ガールズルール」「ダンケシェーン」の2曲をパフォーマンス。そして秋元は「私から大事なお知らせをさせていただきます」と、桜井玲香から引き継いだキャプテンのバトンを受け渡すメンバーの名を告げる。3代目キャプテンに任命されたのは、これまで副キャプテンとして秋元とともにグループを支えてきた梅澤美波。「加入してからずっと、玲香さんと真夏さんの姿を近くで見てきて、副キャプテンに就任してからは、もしかしたらこの役割を自分が担う日が来るかもしれないと気持ちを強く固めていました。でも、キャプテンだと言われたときにすごく動揺している自分がいて。この立場になって初めて真夏さんが背負っていたものの大きさに気付きました。すごく重みのあるバトンを受け取ったと思います。でもこれからの乃木坂46を引っ張っていくには、この重みや怖さを吹き飛ばす力が今の自分には必要なんだと思っています。後輩たちがのびのび不安な気持ちなく活動できるグループを目指して、ファンの皆さんが楽しんで追いかけられるグループにできるように、私なりに少しずつがんばっていけたらいいなと思います」と決意を語った梅澤は、秋元から受け継いだキャプテンの初仕事として、最後のナンバー「君の名は希望」のタイトルをコールした。
この初日公演をもって新たなスタートを切った乃木坂46。5DAYSライブ最終日の秋元卒業公演に向けて、これからの乃木坂46を担う3期生、4期生、5期生はそれぞれ1日ずつ単独でライブを行う。
乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY1 2023年2月22日 横浜アリーナ セットリスト
01. 乃木坂の詩
02. 夜明けまで強がらなくてもいい(20位)
03. 思い出ファースト(19位)
04. 日常(18位)
05. 裸足でSummer(17位)
06. ごめんねFingers crossed(16位)
07. ひと夏の長さより…(15位)
08. 逃げ水(14位)
09. Sing Out!(13位)
10. 言霊砲(12位)
11. 他人のそら似(11位)
12. 絶望の一秒前
13. Actually...
14. 届かなくたって…
15. ぐるぐるカーテン
16. 好きというのはロックだぜ!
17. 好きになってみた
18. パッションフルーツの食べ方
19. Under's Love
20. 銭湯ラプソディー
21. 甘いエビデンス
22. 悪い成分
23. ここにはないもの
24. 僕は僕を好きになる(10位)
25. サヨナラの意味(9位)
26. 価値あるもの(8位)
27. 全部 夢のまま(7位)
28. やさしさとは(6位)
29. 僕が手を叩く方へ(5位)
30. I see...(4位)
31. 帰り道は遠回りしたくなる(3位)
32. ありがちな恋愛(2位)
33. きっかけ(1位)
<アンコール>
34. ガールズルール
35. ダンケシェーン
36. 君の名は希望
※カッコ内はリクエストランキング。
乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE(※終了分は割愛)
DAY 2 ~5期生ライブ~
2023年2月23日(木・祝)神奈川県 横浜アリーナ
DAY 3 ~4期生ライブ~
2023年2月24日(金)神奈川県 横浜アリーナ
DAY 4 ~3期生ライブ~
2023年2月25日(土)神奈川県 横浜アリーナ
DAY 5 ~秋元真夏 卒業コンサート~
2023年2月26日(日)神奈川県 横浜アリーナ
MRK48 @OfficialMRK48
[RECAP]
Nogizaka46 11th Year Birthday Live 2023 at Yokohama Arena (DAY 1) (Febuary 22, 2023)
Announcement
Nogizaka46 new captain: Umezawa Minami
source:
https://t.co/dvsDScWmgi (photos)
46FansINA_ twitter (setlist)
#乃木坂46 #乃木坂11thバスラ #乃木坂11thバスラ全体ライブ https://t.co/BzufYZiu9W