「毎日毎日が幸せです」TREASURE初日本ツアーが涙のフィナーレ、トゥメと目指すはドームツアーの夢

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TREASUREの単独ドーム公演「TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME」が1月28、29日の2日間にわたり大阪・京セラドーム大阪にて開催された。

TREASURE

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11月26日の北海道公演を皮切りに、グループ初の日本ツアー「TREASURE JAPAN ARENA TOUR 2022-23~HELLO~」を行ってきたTREASURE。北海道、福井、愛知、福岡、兵庫、東京、埼玉、大阪の8都市で26公演を開催し、韓国アーティストの初来日ツアーとして史上最多となる29万人を動員した。本稿では、グループ初のドーム公演のファイナルであり、日本ツアーのフィナーレを飾った29日の公演をレポートする。

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大規模な日本ツアーのエンディングを見届けるべく、会場には約4万人ものTREASURE MAKER(TREASUREファンの呼称)が集結。荒々しくバイクを乗り回すオープニング映像を経て、期待が渦巻く京セラドームにメンバーたちがリフトに乗って登場した。リーダーであるヒョンソクの「大阪、行きましょう!」という言葉を合図に、10人は「JIKJIN」でライブの火蓋を切って落とした。その後もデビュー曲「BOY」や人気曲の「I LOVE YOU」という、TREASUREを象徴するような代表曲の数々をノンストップで披露し会場の熱気を急速に高めた。

年少メンバーながらも日本ツアーのMCを牽引してきたハルトが「TREASUREがついに京セラドームのステージに立ちました!」とワクワクした表情で会場に視線を送ったり、大阪出身のアサヒが「大阪、ただいまー!」とシャウトしたりするなど、メンバーたちは京セラドームのステージに興奮を隠しきれない様子。ヒョンソクも「11月からスタートしたアリーナツアーのスペシャル公演を、こんなにも大きな京セラドームでできて……。本当にエモいですねえ!」と流暢な日本語で感激した様子を見せた。その後もヨシが「今日が日本ツアーの最終日ですけど、最終日をこうやって京セラドームで迎えることができて、トゥメ(TREASURE MAKERの略称)に感謝しかないです。2階、3階、アリーナも全員見えているので、最後まで楽しんでいきましょう!」、ジョンファンが「京セラドームを日本一熱い場所にしましょう!」と会場に呼びかけるなど、この公演にかける熱い思いをメンバーたちは口々に語った。

「TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME」の様子。

「TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME」の様子。[拡大]

今回のドーム公演では、これまでのアリーナツアーで彼らのステージに華を添えてきた、YGエンターテインメントのライブの醍醐味とも言える生バンドによるバンドセッションやド派手なレーザー光線、特効がさらにパワーアップ。加えて、新たにダンサーたちや、会場のペンライトと連動するライティングなどによる演出が追加された。そんな“SPECIAL”なステージで、彼らは「HELLO」「MMM」「MY TREASURE」といった代表曲から、「DARARI」「COME TO ME」「B.L.T (BLING LIKE THIS)」「HOLD IT IN」「CLAP!」まで、バラエティに富んだ楽曲をパフォーマンスしてTREASURE MAKERにグループの魅力を見せつけた。

「ORANGE」のパフォーマンスの様子。

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中でも、特にエモーショナルな演出が施されたのはアサヒが作詞作曲をしたバラード曲「オレンジ」のパフォーマンス。これまでの公演では韓国語で歌唱されてきたが、ドーム公演では日本語バージョンで披露された。夕焼けでお互いがオレンジ色に染まっていく中で別れを惜しみ、時間が止まって欲しいと願う主人公の想いが描かれる楽曲の世界観を表現するかのように、会場のペンライトはオレンジ一色染まり、アサヒは思わず「感極まりますね」と言葉を漏らす。また会場がひときわ大きく盛り上がったのは、ヒョンソク、ヨシ、ハルトで構成される“YG新生ラッパー”ユニットによる「VolKno」。昨年末、本公演と同じ京セラドームにて開催された音楽授賞式「MAMA」のステージで披露されたことも記憶に新しいが、“ボルケーノ”のようにあちこちで火柱が噴き上がるステージで鬼気迫るラップと激しすぎるほどのシャウトを見せつけて場を掌握し、会場のボルテージを最高潮まで高めた。

「VolKno」のパフォーマンスの様子。

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ライブに強みを持つYGエンターテインメントのアーティストらしい高いパフォーマンス力を誇るTREASUREだが、MCではカリスマ性あふれるステージングから一変。日本人メンバーが3人在籍していることもあり日本語が達者な彼らは、得意の日本語を駆使して親近感あふれるMCを展開した。TREASURE MAKERのリクエストに応えて全員で「可愛くてごめん」ポーズをしたり、観客が掲げるボードをピックアップしたりして、にぎやかなトークを繰り広げる。関西弁でTREASURE MAKERにメッセージを送るコーナーでは、ジュンギュが「俺とユニバ行かへん?」、ジョンファンが「たこ焼きあーんして」などと甘い言葉を送る中、ジョンウはダイアン津田篤宏お墨付きの渾身の「ゴイゴイスー」を披露し会場を盛り上げる。その後アサヒも、ジョンウに続いて「ゴイゴイスー」をして終始笑いに貪欲な姿を見せつつ、終盤にはアサヒとハルトのユニット曲「THANK YOU」にちなんで、TREASURE MAKERへの感謝の気持ちを「ほんまおおきに!」とマイクなしで叫んでファンを感激させた。

10人が会場の外周を巡る全長6.5メートルのトロッコに乗り込んでスタートしたアンコールステージでは、3月22日にリリースを控える日本1stシングルの表題曲「Here I Stand」をお披露目。ドームならではのサプライズ演出でファンを喜ばせた彼らだが、メンバーが1人ひとりライブツアーの感想やTREASURE MAKERへの思いを語っていく最後の挨拶では、笑顔のステージから一転してメンバーのほぼ全員が大粒の涙を流した。

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ヒョンソクは「こんなに大きいステージに僕たちを連れてきてくれてありがとうございます。今、このステージに立てていることは当たり前だと思わないし、思っちゃいけないです。僕たちはこれからも謙虚な気持ちでがんばります。また必ず帰ってきます。大阪で会いましょう。愛してます」、ジェヒョクは「みんないろいろなところから来てくれていると思いますが、こうやって京セラドームで会えて本当にうれしいです」、ジュンギュは「11月からアリーナツアーが始まって、皆さんのおかげでたくさんのステージに立ってきました。今日の京セラドーム公演を迎えるまでの期間、トゥメの皆さんと過ごす時間が本当に幸せでした。本当にありがとうございます。愛してます」、ジョンウは「京セラドームの皆さんのパワーをもらって本当に胸が熱くなりました。僕たちの歌やステージを見て皆さんも同じ気持ちだったらうれしいです。これからもめっちゃ頑張りますので、いつまでも応援よろしくお願いします」と、次から次へと感極まった面持ちで思いを述べる。

ジョンファンは「皆さんのおかげで本当に楽しい時間を過ごせました。こんなに大きい京セラドームのステージに立てるのはTREASURE MAKERの皆さんがいたからです。これからも素敵な景色を一緒に見られるように、僕たちずっとがんばります」、ドヨンが「トゥメの皆さん、今日は来てくださってありがとうございました。とても遠いところから来てくださった方もいらっしゃいますよね。今日来てくれたすべての皆さんに感謝しています。ずっと元気で一緒にいよう! ……トゥメ、今日もヤバかったねえ!」と微笑み会場を温かな空気に包み込んだ。またグループ随一の日本語力を誇るジフンが「皆さん、韓国語で感想を言ってもいいですか? 日本語が出なくてごめんなさい……」と涙ながらに話し、韓国語で「幼い頃から練習してきて、大きな会場で歌える歌手になれるか悩むこともありましたが、こうやって夢を叶えてくださりありがとうございます」と語った際には客席の各所から啜り泣きが。

最後の挨拶に限らず、ライブ中もたびたびドームのステージに立つ感慨深さを語っていた日本人メンバーの3人も、最後は涙を流しながら挨拶。ハルトは「すごく幸せな思い出を作ってくださって、TREASURE MAKERの皆さん、本当にありがとうございました。ドームのステージに立つという僕の1つの目標が叶った気がしてすごくうれしいです」、アサヒは「大阪で生まれて、そんな大阪でツアーを締めくくれるのはとてもうれしくて。こうやってメンバーたちと一緒にいて毎日楽しいですし、TREASURE MAKERの皆さんと一緒にいて楽しいですし……毎日毎日が幸せです。よりいっそう、いい姿で戻ってこられるようにがんばります。あと、一緒にがんばってくれたメンバーにも、メンバーの家族の方々にもすごく感謝しています」と目頭を熱くさせる。アーティストを志すきっかけとなったのが京セラドームで行われたBIGBANGのライブであったというヨシが、「僕が見ている光景が本当に夢のようで、コンサートしながらずっと終わってほしくないなと思っていました。小さいときに京セラでコンサートを見て、自分もいつかこうなりたいと思い続けてきました」と会場を見渡し、「見ていた側から今、ここに立つ側になって、改めて感謝することも増えました。何年経っても、僕がおじさんになっても、おじいちゃんになっても僕はTREASURE MAKERの自慢のアーティストでいたいです」と懸命に言葉を紡いだ際には、会場から割れんばかりの拍手が送られた。

ドームツアーという新たな目標も語られた涙の挨拶を経て、最後はエネルギーを爆発させるようにステージを駆け回ってダブルアンコールまで駆け抜けたTREASURE。全29曲を全身全霊でパフォーマンスし、初のドーム公演、および初来日ツアーを締めくくった。

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