TAKURO(
自身が作ったヒーリングアルバム「The Sound Of Life」を聴きながら、癒しに満ちた時間を過ごしてほしいというTAKUROの思いから企画された2部構成による今回のイベント。この記事では6日の公演の模様を紹介する。開演時刻を迎えると半球型の会場内の明かりが静かに落ち、「The Sound Of Life」の楽曲が流れる中で観客の頭上に満天の星が広がる。まるで大自然の中にいるかのような美しい光景と、包容力のある豊かなサウンドに観客は身を委ねた。
30分にわたるプラネタリウム上映が終わると、シックなスーツに身を包んだTAKUROがステージへ。彼は「おはようございます。新年あけましておめでとうございます」と挨拶をすると、「僕の音楽と壮大な星空、楽しんでいただけましたか?」と観客に問う。すると大きな拍手が場内に響き、TAKUROはうれしそうな表情で自身の音楽とプラネタリウムのコラボレーションを実現させることがかねてからの夢であったことを明かした。
この日のステージには、2脚のスツールが。「誰が登場するのだろう?」。観客が頭に疑問符を浮かべていると、TAKUROは「僕にとって星空と同じくらい輝くスターを紹介したいと思います。
分野は違うが、同じ表現者としてさまざまな試行錯誤をしている2人。福士は「自分の物差しは大事だけど、人の物差しを借りるというのも大事だなと。そうすることで人生が豊かになると思った」とキャリアを重ねる中で実感したことを語ると、TAKUROも深く頷く。仕事の話に終始するのかと思いきや、ここでTAKUROが唐突に「福士くんに悩み相談があるんだ……」と切り出す。そんなTAKUROの悩みとは「1人でお店に入れないこと」。夜にふらっとバーや小料理屋に1人で入れないと真剣な表情で語るTAKUROに対し、福士も「僕もあまりできないんです……」と頼りなく答える。これに対しTAKUROは「できないんかーい!!」と盛大にツッコミを入れ、「独身時代にはなかった孤独を感じる」と1人で過ごす夜の長さと侘しさを熱弁した。孤独にまつわるトークはしばらく続き、TAKUROは社長の仕事として社員旅行を企画したものの、宴会場で隣に誰も座ってくれなかったというエピソードを披露。福士も「僕も主演を務めさせていただくときこそ人から話しかけてもらえるような雰囲気作りを心がけてます」とTAKUROのリーダーとしての苦悩に理解を示した。
また福士は「この間の撮影で……」と自身の体験談も紹介。台本を読みながらアイデアを積み重ねていくも、現場で監督から「積み重ねるのもいいけど、1回それを全部取っ払って今を生きてくれ」と伝えられたことを明かす。「そこから引き算というか、いらないものを削ぎ落としていく。平常心というか、その場にいるという感覚を学んだので、今年もそういう気持ちを大事にしながらお芝居をしていきたいなと。足るを知るということを意識して、心を休めることもしたい」と、TAKUROのヒーリングアルバムに絡めてトーク。TAKUROも自身の過去と照らし合わせながら、「自分を知って、自分がやるべきことをやることが大事」と同意した。最後に福士は「荒ぶりそうになったらTAKUROさんの3rdアルバムを聴きます」と誓い、「最高の友人であり相棒の福士蒼汰」というTAKUROの言葉と観客の拍手を浴びながらステージをあとにした。
福士を送り出したあと、TAKUROは改めて観客にお礼を伝え、「死ぬまでにたくさんの人たちを癒せるような音楽を作りたいと誓って、GLAYのメンバーとここまで歩いてきました。でも、なかなかその域にも至らないし、世界は平和になりませんが、次の一歩を踏み出すために決意を固めた人に寄り添えるように今後も音楽を作っていきたいと思います」と意気込む。そして2023年のGLAYの展望について言及して、イベントの第1部を締めくくった。
第2部のトークコーナーには、TAKUROと同じ北海道出身で同世代の俳優・
ここでやっとTAKUROは今回のトークテーマが「癒やされる時間 / もの / 人」であることを切り出し、「この目まぐるしい時間の中で、大泉洋はいつ安らぎを得ているのかということを教えてほしい」とリクエスト。すると大泉は間髪をいれずに「そりゃネットで褒められたときですね!」と断言し、TAKUROは「(話が)進まない」と大笑い。そこから話はどんどん脱線していき、大泉が歯科矯正のために歯医者に行ったところ、あらゆる検査の結果「大泉さんはつまり面長です」と指摘された出来事をトーク。挙げ句に「歯並びはよくなるが、さらに面長になる」と診断され、熟考の末に歯科矯正を断念したと明かし、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。その後も大泉は、メインキャストとして出演していた「鎌倉殿の13人」を観た福山雅治に「顔長いね」と言われたことをボヤき続ける。これを受けてTAKUROは、「今、『鎌倉殿の13人』を観たら安らぎのときが訪れると思う」と話を一旦もとに戻し、大泉から「トークの天才!」という言葉を受けていた。
しかし、歯にまつわるトークはここで終わらず、今度はTAKUROが初の日本武道館ライブの際にサイズの大きな仮歯を入れていたことを告白。後日、その映像を観た娘に「パパが歯に食べられちゃう!」と泣かれ、TAKURO家では映像を封印したという、およそロックバンドのメンバーらしからぬ話でファンを盛り上げる。しかしTAKUROがふと「俺たちはいったい何の話をしてるんだ!?」と我に返り、大泉も「このまま帰るわけにいかない!」とやっと「The Sound Of Life」の話題へ。TERUが描いたジャケットイラストや故郷の北海道にまつわる思い出などが語られるも、あっという間に終了時刻が訪れてしまう。大泉が「どうでもいい話しかしなかった! もっと話したかったのに!」とボヤくと、TAKUROは「もう大丈夫だよ」と優しくフォロー。最後の最後にトークテーマを思い出した大泉は、キリッとした表情で「俺の癒しの時間は娘といる時間です」と口にして、TAKUROの笑顔を誘った。
CREATIVE OFFICE CUE オフィスキュー @OFFICECUE
記事から溢れ出るめちゃくちゃトークが盛り上がった感がすごい。読み応えあります。
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