9月7日に日本1stシングル「FLY-UP」をリリースし、日本デビューを果たした
会場いっぱいのKep1ian(Kep1erファンの呼称)たちが開演の瞬間を待ち構える中、Kep1erのメンバーたちがにぎやかにカメラアピールを繰り出していくオープニングムービーが流れ出す。映像の最後に、「Kep1er Japan Debut Showcase Live 『FLY-UP』」と公演のタイトルが大きく映し出されると、会場が暗転。客席を埋め尽くすライトスティックの色と同じパープルの照明に照らされ、9人がステージに姿を現した。彼女たちが1曲目に披露したのは「WA DA DA (Japanese ver.)」。「Hey! It's you & I / Let’s start」というシャオティンの歌声がメモリアルな公演の始まりを告げた。ヒカルのソロパートでのウインクや、全身全霊で怒涛のラップパートを繰り出すダヨンの様子がカメラに抜かれると、Kep1ianのライトスティックが激しく揺れる。そして曲のラストには銀テープが会場に発射され、ライブ開始早々オーディエンスは熱狂の渦に包まれた。
曲を終えたメンバーたちがステージから姿を消すと、9月7日に行われたKep1erのデビュー会見でも進行を務めた古家正亨がイベントの司会として舞台袖から登場した。「ついにこの瞬間がやってきましたね」と彼が客席に語りかけると、興奮冷めやらぬKep1ianたちはペンライトを振ってリアクションを送る。その後古家がKep1erを呼び込むと、割れんばかりの拍手でメンバーたちが迎えられた。彼女たちは入場しながらぴょんぴょん飛び跳ねたり、客席に向けて両手でハートを作ったり、スタンド席の奥のほうに向けて大きく手を振ったりして、日本のKep1ianに会えた喜びを全身で表現していた。
9人は客席を見渡しうれしそうな表情を浮かべながら、「キラキラ輝くシャオティンです!」「ダンスが上手なリス、ダヨンです!」「うさぎリーダー、ユジンです!」「かっこいいフェネック、ヨンウンです」「ムードメーカーのヒカルです!」「ホワイトタイガー、チェヒョンです!」「メンバーに元気を与えるヒュニンバヒエです!」「えくぼが魅力的なマシロです!」と、愛嬌たっぷりに自己紹介。「生きてるだけでかわいい末っ子、イェソです!」と自身を紹介した最年少のイェソは、ほんの少し照れた姿を見せ、Kep1ianをメロメロにしていた。
今回のKep1erの日本デビューショーケースは、チケットの応募が殺到したことを受けて追加公演が発表されたものの、その公演のチケットもたった3分で完売した。このことについてダヨンは「最初は本当に?と思い、信じられませんでした。とってもうれしかったので、その分私たちも素敵な姿を見せてお返ししたいと思いました」と力強くコメント。また念願の日本デビューの感想を聞かれると、リーダーのユジンは「デビューという言葉はいつも緊張してワクワクします。日本で新しいスタートを切る今日、私たちが準備してきたすべてをお見せしたいです」と意気込んだ。ヒカルは、「Kep1erとしてデビューすることができて本当にうれしかったです」と改めて喜びを噛み締めたのち、「韓国で自分がメンバーに助けられたように、自分も日本ではみんなを助けていきたいと思います」とメンバーにも温かな視線を向ける。その姿を見た古家に「けれども、(日本人メンバーの2人は)すでにほかのメンバーを助けてますよね」と指摘されると、「いやいや、そんなことないです!」と間髪を容れずに返答し、マシロとともに恐縮していた。
「日本でやってみたいこと」に関する話題では、「生きているだけでありがとう、イェソさん。いかがですか」と古家からバトンを渡されたイェソが、「正直に言うと、皆さん1人ひとりと、手を握って挨拶をしたかったんです。だけど今は難しいから……この場で皆さんと目を合わせていくのはどうでしょうか」と、親指と人差し指で作った輪っかを目に当て、双眼鏡を覗き込むかのようなジェスチャーとともに、会場を一望。そんなイェソの提案に目を輝かせたヨンウンは、「私たちが左から右まで挨拶していくので、皆さんも目を合わせてくださいねー!」と元気いっぱいに客席に呼びかける。そうしてメンバーたちはステージをゆっくりと移動しながら客席のあちこちに視線を向け、多くのKep1ianとのアイコンタクトを試みていた。
その後行われたのは、デビューシングル「FLY-UP」にちなんで、メンバーそれぞれが“飛行機に乗るときに必ず持っていくもの”が紹介される「What's in Kep1er's Carrier?」。このコーナーでは、古家の進行のサポートをシャオティンが務めた。なおこのコーナー中に古家から「シャオティンさん、ありがとうございます」という言葉がかけられた際、シャオティンが「大丈夫です」とごく自然に日本語で返答し、古家と客席を驚かせる場面もあった。
寝ることが大好きだというマシロは「楽に寝ることができるから」という理由でパジャマを、ご飯の代わりにパンを食べるほどのパン好きであるヒュニンバヒエは「私は24時間、パンと一緒です」と透明の袋に入ったパンを、ヨンウンは「Kep1erとKep1ianのこれからの思い出を記録したい!」と表紙に自身の名前が大きく書かれたアルバムを紹介するなど、メンバーたちは個性豊かなエピソードトークを展開。そんな中、黒いタピオカパールがぎゅうぎゅうに詰められた小瓶を古家が手に取ると、会場からはざわめきが起こり、メンバーたちも「誰!?」「なんで!?」と大騒ぎ。堂々と手を上げて持ち主として名乗り出たダヨンは、「楽しい時間を過ごしているときに、さらに好きな食べ物があれば、これ以上幸せなことはないですよね。Kep1erのメンバーは全員タピオカが好きなので、みんなに分けてあげたいです」と瓶からタピオカを掬い出してメンバーに配るようなジェスチャーを見せ、会場の笑いを誘った。古家を「女子校に来た気分です」とタジタジにさせてしまうほど、メンバーたちは終始大盛り上がりで、仲がよくにぎやかなKep1erの素顔を垣間見せた。
Kep1erが誕生した韓国のオーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典」のシグナルソング「O.O.O (Over & Over & Over)」のパフォーマンスを終えて9人がステージから立ち去ると、彼女たちが3つのチームに分かれてさまざまなミッションに挑戦する映像「出発!夢のISLANDへ」がモニタに映し出される。映像が終わってステージに戻ったKep1erは、夏らしいカラフルな景色が表現された映像を背に、疾走感あふれるアッパーチューン「Up!」を歌い踊る。曲中にはメンバー同士でアイコンタクトを交わしてくしゃっと笑い合ったり、客席を盛り上げるアドリブなどが盛り込まれたりと、彼女たちは激しくライトスティックが振られる客席に応えるかのようにステージを大いに盛り上げた。そんな「Up!」について、ダヨンが観客に向けて「Kep1erならではのポジティブなパワーが詰まっている曲です。私たちのパワーが皆さんにも届いていたらうれしいです!」と笑顔で語りかけると、Kep1ianからは大きな拍手が送られた。
イェソが似顔絵の才能を開花させた「スケッチチャレンジ」、絵文字で表現された歌詞を解読する「絵文字チャレンジ」、メンバーたちが全力でカメラを追いかけた「SNAP SHOT チャレンジ」の3つが繰り広げられたゲームコーナー「Wing Wing チャレンジ」を無事にクリアしたメンバーたちは、日本デビューシングルのリード曲「Wing Wing」のステージの準備をするべく一度退場。ステージの去り際も「またねー!」「ちょっと待っててね!」と声をかけ、隙あればKep1ianに目一杯の“ファンサ”を届けていた。そんな彼女たちを見届けた古家も「仲がいいしにぎやかですし、すごく幸せな気持ちになりますよね」としみじみ語ったのち、今後のKep1erの活動を彼女たちの代わりに告知してステージをあとにした。
今回の公演で公開された「出発!夢のISLANDへ」のメイキング映像と、「Wing Wing」のMVが流れたのち、真紅のライトが会場を真っ赤に染め上げ、激しいギターサウンドが空間に鳴り響く。そして笑顔を封印してカリスマ性あふれる表情を浮かべたメンバーたちが順番にモニタに映し出された。パーブルを基調とした衣装に着替えた9人は晴れやかな青空の映像をバックに、まるで空を飛んでいるかのように「Wing Wing」を伸び伸びとパフォーマンス。終盤にはステージから大きな火花が吹き上がり、場内の熱気は最高潮に達した。「ほかの曲も一生懸命がんばりましたが、(『Wing Wing』は)タイトル曲なのでより完璧な姿を見せなければと思っていました」というシャオティンの言葉の通り、9人はさわやかながらもアグレッシブなパフォーマンスで観客を魅了した。
イベントの終盤、チェヒョンは「ステージ中は胸がいっぱいになりました。感動しました」、ヒカルは「Kep1erがもっと高く飛べるように、Kep1ianの皆さんが私たちの“羽根”になってくれるのだと思うと、この曲のことがもっともっと好きになりますね。Kep1erはKep1ianがいて、初めて完全体になります」と語りかけ、ライトスティックによってパープルに染まった客席をまっすぐ見つめる。ダヨンもまた「私たちは、皆さんがいるから羽根を広げられていると思っています。Kep1erにとって、Kep1ianが一番大切な存在です。これからも感謝を忘れずに、皆さんのために歌います」と誓い、柔らかく微笑んだ。その後も、ヨンウンは「私たちが、これからどんな素敵な思い出を作っていけるのか楽しみです。ずっとKep1erのそばにいてください!」、マシロは「私たちがこの会場を埋めることができるかどうか不安だったんですが、本当にたくさんの方に来ていただいて本当に感動しています。これからもお互いにとっていいエナジーを与え合えるような関係になりたいです」と続け、“Kep1ian愛”を爆発させていた。
紙吹雪が舞うステージで「Daisy」を披露し、優しい歌声を響かせた9人は充実感に満ちあふれた表情でライブを終える。ラストに一列に並んで手をつなぎ、「皆さん、愛してます!」と大きな声で愛を叫んだメンバーたちは、「Daisy」を口ずさみながらメインステージの端から端までゆっくりと移動。そしてKep1ianたちを愛おしげに見つめながら「また会いましょうね!」「大好き! 大好きだよ!」とキラキラとした笑顔を向けた。その後は「帰りたくないなあ」と別れを惜しみつつも、まるで友達同士であるかのように「またねー! いい1日を!」「おやすみなさーい!」「ばいばーい!」とフレンドリーに声をかけて再会を約束し、公演の幕を閉じた。
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