ロックと京都文化を融合させたイベント「chidoriya Rocks 2022」が、8月12日に京都・ロームシアター京都で行われた。
「chidoriya Rocks」は
開演時刻を迎えると緞帳の前に屋敷豪太(Dr)が現れ、イベントの概要を丁寧に説明。彼の「『chidoriya Rocks』始まります!」という言葉で緞帳がゆっくりと上がっていき、京都宮川町の芸妓と舞妓たちによるパフォーマンスが始まる。桜が散る美しい映像を背にした舞妓たちによる雅な舞、たおやかな歌と三味線に乗せて繰り広げられる芸妓たちの踊りを経て、ステージに屋敷率いる斎藤有太(Key)、小倉博和(G)、トオミヨウ(Key)、田中義人(G)、大神田智彦(B)、スパム春日井(Per)からなるThe Osmanthusが登場。大人の魅力を感じさせる、グルーヴィで艶のあるインストゥルメンタルナンバー2曲を奏でオーディエンスの耳を惹き付けていく。The Osmanthusが作り出した穏やかな空気の中、今度はラフなファッションの
休憩を挟んで始まったのは、
奥田と入れ替わるようにステージに呼び込まれた槇原は、屋敷との思い出話に花を咲かせる。「(この曲を)選んでもらえると思わなかったのでうれしかったです」という彼の言葉に続いたのは、オリエンタルなムードが漂うミディアムチューン「Star Ferry」。情感あふれる槇原の歌声と穏やかなアンサンブルがゆっくりと溶け合い、オーディエンスの旅情を誘う。「君は僕の宝物」でほんのりセンチメンタルな世界を描き出した槇原は、屋敷と顔を合わせ「楽しいです!」と満面の笑みを浮かべた。「(一緒に回っていたツアーでは)歌詞に毎回やられた。ピアノと歌だけの曲なんですけど、今日はスペシャルということで……」という屋敷の解説に続いたのは、槇原が作曲を手がけ、この日のバンドメンバーであるトオミヨウの父である須藤晃が作詞した「わさび」。日常的な視点を交えて書かれたナンバーを、槇原はバンドアレンジに乗せて身振り手振りを交えながらパフォーマンスした。
温かな余韻が残る中、今度は藤井フミヤと
フミヤの「ご苦労、尚之!」という労いの言葉とともに、尚之と入れ替わるように姿を見せた奥田。フミヤは奥田をドラムセットに案内すると、同い年の屋敷と還暦トークを始める。「僕ら映画が半額になりました。君ももうすぐ半額になるから!」とフミヤに告げられた奥田は、笑いながらも「早くやりましょうよ!」と先輩に催促。勢いよくカウントをすると、かつてフミヤに提供したロックンロールナンバー「嵐の海」のイントロを奏で出す。フミヤが歌い、屋敷がギターを弾き、奥田がドラムを叩くという「chidoriya Rocks」ならではのセッションに観客は大盛り上がりとなった。なお、アンコールでは着物に身を包んだ槇原が、三味線の切々とした旋律に乗せ、小唄「濡れてみたさに」を披露するという粋なコラボレーションも行われ、客席を驚かせる場面も。ロックと京都文化の融合を目指すイベントのコンセプトにふさわしい演出に、オーディエンスはすっかり酔いしれていた。
uP!!!とTELASAでは8月20日23:59までライブ配信のアーカイブ映像を配信中。配信チケットは各サイトにて8月20日21:00まで購入できる。
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【ライブレポート】屋敷豪太、奥田民生、藤井フミヤ&尚之、槇原敬之が真夏の京都で豪華コラボ(写真30枚) https://t.co/AJm55AjZTn