エビ中「ファミえん」3年ぶり開催をサプライズの花火が祝った初日公演

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私立恵比寿中学の野外ワンマンライブ「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」が、8月6日と7日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催された。

私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」1日目の様子。

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私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」1日目の様子。

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2013年以来毎年夏の恒例ライブとして毎夏開催されてきた「ファミえん」だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年、2021年は見送りに。3年ぶりの開催となった今年は2日間合計で1万3000人のエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)が集まった。今回はメンバーの小林歌穂が扁桃炎とアデノウイルス感染のため欠席するというアクシデントに見舞われたものの、残る8人は小林の分まで「ファミえん」を盛り上げた。この記事では初日6日の模様をレポートする。

豪快な水しぶきを上げるウォーターキャノン。

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夕方からの開演となった初日、メンバー8人は富士山をモチーフにしたカラフルな和風の衣装でステージに登場。夏にふさわしい1曲目「青春ゾンビィィズ」で幕を開けると、さらに「ラブリースマイリーベイビー」で夏気分を盛り上げた。「Family Complex」では場内に設置されたウォーターキャノンが高々と水しぶきを上げ、「ファミえん」ならではの光景を作り上げる。「みてこれwww みたことない虫wwww」のパートは小林に代わり、安本彩花が担当した。

小林歌穂の「じゃんけんぽー」で声を合わせる桜木心菜、柏木ひなた、安本彩花(左から)。

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真山りかは「3年ぶりに帰ってきました!」とひさびさの「ファミえん」開催を喜び、安本も「『ファミえん』を全身で感じてくださいね!」とファミリーに呼びかける。自己紹介のコーナーでは小林のキャッチフレーズを、彼女のメンバーカラーであるイエローのミサンガを付けた8人全員で叫ぶ。星名美怜は小林を真似た口調で「富士山に届くように、思いを込めてライブしたいと思います」と挨拶して笑いを誘った。

「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」1日目の様子。

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「MISSION SURVIVOR」ではウォーターキャノンが次々と発射される中、メンバーはタオルを振り回してファミリーに向かって放水銃を撃ち、会場中を水浸しに。「サドンデス」のダンス対決が終わると、初の「ファミえん」を迎えた桜木心菜、小久保柚乃、風見和香がその感想を語り合う。風見は「序盤からこんなに水を浴びると思わなくて……(笑)」と、「ファミえん」の破天荒さに驚きの表情を浮かべた。

柏木ひなた

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星名の「『ファミえん』でしか披露できない曲を聴いてください」という紹介に続き、8人は花道に広がり、家族の団欒を描いたバラード「いい湯かな?」をしっとりと歌い上げる。ここでは12月の“転校”を控え、今回が最後の「ファミえん」となる柏木ひなたが美しい歌声を響かせながら、一筋の涙を見せるひと幕も。その後も「Bang Bang Beat」「ハッピーエンドとそれから」といった今年リリースの楽曲から「ナチュメロらんでぶー」「まっすぐ」といったおなじみの楽曲まで、幅広いセットリストが展開された。

座ってトークする小久保柚乃、風見和香、桜木心菜、中山莉子(左から)。

座ってトークする小久保柚乃、風見和香、桜木心菜、中山莉子(左から)。[拡大]

中盤のMCでは衣装替えと同時にメンバーが2組に分かれ、かき氷やフードエリア「パクパクうーたん村」のコラボドリンクを味わいながらトークを展開。中山莉子、桜木、小久保、風見は「青春ゾンビィィズ」のミュージックビデオ撮影で繰り広げられた“かき氷早食い対決”の裏話や、若手メンバーならではの“学校のプールの授業”といった話題で盛り上がる。真山、安本、柏木、星名の“お姉さんチーム”は「安本の誤字や読み間違いがとんでもない」というエピソードでファミリーを笑わせた。

私立恵比寿中学

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「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」1日目の様子。

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「HOT UP!!!」でひときわ高々とウォーターキャノンが打ち上がり、ライブはいよいよ終盤戦へ。エビ中はここで6月に配信リリースされた新曲「新未来センセーション」を披露。パワフルな振り付けと複雑なフォーメーションでファミリーの視線を惹き付けた。徐々に日が傾き、会場から見える山々を霧が包む中、「シュガーグレーズ」「宇宙は砂時計」が幻想的に響く。安本は「9人の曲がたくさん増えてうれしいね」と新体制での「ファミえん」を迎えた喜びを語り、星名は「終わりたくないな……」とラストに向けて寂しそうな雰囲気を作るが、ここで「帰りたいな……」と言い間違えてしまい、メンバーから総ツッコミを受けた。そんなやり取りに続いて披露された曲は「23回目のサマーナイト」。開催見送りとなった2020年の「ファミえん」のテーマソングが2年を経てようやく会場でパフォーマンスされ、ライブはさわやかに締めくくられた。

私立恵比寿中学

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アンコールではファミリーにはお馴染みの自己紹介ソング「エビ中出席番号の歌」のイントロが流れ、場内はどよめきに包まれる。今回披露されたのは9月21日にリリースされるメジャーデビュー10周年記念アルバム「中吉」に収録される新バージョン「エビ中出席番号の歌 その3」。新メンバー3人の自己紹介が追加されたのみならず、全員分の歌詞がそれぞれのキャリアを感じさせる内容にブラッシュアップされており、柏木は12月の“転校”に向けたメッセージを歌うなど、現在のエビ中にしか歌えない歌詞でファミリーを感動に導いた。

2021年の「ファミえん」のテーマソングとして制作された「イヤフォン・ライオット」、そして「永遠に中学生」に続き、最後に披露されたアンコール曲は「フレ!フレ!サイリウム」。メンバー8人もそれぞれのメンバーカラーのサイリウムを振る中、曲の後半ではステージ後方に大きな花火が打ち上がった。この花火の打ち上げはメンバーには知らされていなかったサプライズ演出。8人は「花火だ!」と驚きながら破顔し、「ファミえん」を心から楽しんでいる様子を見せていた。

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「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022」2022年8月6日 山中湖交流プラザきらら シアターひびき セットリスト

01.青春ゾンビィィズ
02.ラブリースマイリーベイビー
03.ハイタテキ!
04.Family Complex
05.Anytime, Anywhere
06.YELL
07.MISSION SURVIVOR
08.サドンデス
09.いい湯かな?
10.誘惑したいや
11.Bang Bang Beat
12.ハッピーエンドとそれから
13.ナチュメロらんでぶー
14.まっすぐ
15.トキメキ的週末論
16.HOT UP!!!
17.紅の詩
18.新未来センセーション
19.シュガーグレーズ
20.宇宙は砂時計
21.23回目のサマーナイト
<アンコール>
22.エビ中出席番号の歌 その3
23.イヤフォン・ライオット
24.永遠に中学生
25.フレ!フレ!サイリウム

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