Gran☆CielがLIQUIDROOMで7人体制初ワンマン完遂、10月には新アルバムリリース

Gran☆Cielのワンマンライブ「2nd one man live-この声-」が7月16日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

フルバンドによる迫力のパフォーマンスが見どころのGran☆Cielのワンマンライブ。LIQUIDROOM公演は現在の7人体制初のワンマンとして行われた。オープニング映像の上映後、ステージにかかった紗幕にメンバーのシルエットが幻想的に浮かび上がり、そのまま「雲」の熱唱が始まる。2曲目の「Tomorrow」に移るのと同時に幕が振り落とされると、この日初披露となった夏の新衣装を着た7人が笑顔を浮かべて観客の前に姿を現した。続いてGran☆Cielは「ひみつDIARY」をさわやかに響かせ、1人ずつ元気よく自己紹介した。

次に披露された「キミと僕の蒼空」は、10カ月連続配信リリース企画の10曲目として発表された楽曲。天音七星が作詞、夢咲りりあが作曲したナンバーで、グループの歌を支える2人がメンバーとして初めて楽曲制作に参加した。試行錯誤を重ねながら作られたこの曲がバンドの演奏によってよりエモーショナルに響き渡ったあと、このブロックでは「蒼の向こう」「奇蹟はきっとMy Days」「Lipstick」などの楽曲が続き、清涼感と笑顔いっぱいのステージが繰り広げられる。曲の途中にはGran☆Cielから紹介されたバンドメンバーが順番にソロのパフォーマンスを披露した。

公演中盤にはワンマンライブ恒例のアコースティックコーナーがスタートし、「素顔」「(a)SLOW STAR」「Do you love me?」が優しい温もりにあふれたアレンジで披露される。天音はシェーカー、望月希美奈はタンバリンを手に持ち、演奏に絶妙なアクセントを加えた。会場内に心地よい空気が充満する中、観客はメンバーの歌声にうっとりと聴き惚れていた。また「群青」では照明の演出によってフロアとステージが青一色に。「願い You &I」の冒頭ではピアノソロが楽曲の世界観を情感たっぷりに強調した。

ライブが終盤に差しかかると、ゲストギタリストの三宅英明が演奏に加わり、白熱のギターソロで場内の熱気を増幅させていく。「Message!」の歌唱前にはメンバーが「Gran☆Cielはまだまだこんなものじゃありません！ 届け！ 私たちのメッセージ！」と叫び、ベイビーレイズJAPAN「閃光Believer」のカバーでパフォーマンスの勢いはより一層加速。「明日へ！」では三宅の息子で、テレビやSNSで話題の天才ギター少年・三宅音太朗もシークレットゲストとして登場し、親子でギターバトルを繰り広げて会場を盛り上げた。そしてライブ本編のラストに披露されたのは、今回のライブのタイトルに引用された楽曲「この声」。7人の等身大の思いが力強い演奏、清々しい歌声に乗せて伝えられた。

アンコールではアッパーな夏曲「Baby Summer」「ナツオト」が畳みかけられ、フロアのテンションが再び上昇。MCに入ると会場のスクリーンに特報が流れ始め、10月11日にGran☆Cielとして初のアルバムがリリースされること、2023年1月29日に東京・品川インターシティホールにて3rdワンマンライブが開催されることアナウンスされた。このサプライズの発表を受けて望月は感極まって涙を流し、リーダーの天音は「私たちGran☆Cielの道はまだまだ続きます。でも、この7人だけでは絶対に進むことはできません。こうして目の前で私たちを応援してくださる皆さんと一歩一歩進めば、ここから先どんなに高い山が目の前に現れても絶対に乗り越えていけると信じています。これからもみんなが振ってくれる青の光を目印にして一緒に進んでいきたいです」とファンへの思いを言葉に。フロアから温かい拍手が沸き起こる中、7人はラストナンバーの「虹」を歌い上げて「2nd one man live-この声-」の幕を閉じた。