「みなしょー」OA直前！草川拓弥が語る初主演への思い、相手役の西垣匠は「本気でドキドキさせる」

超特急のタクヤこと草川拓弥が主演を務めるドラマ「みなと商事コインランドリー」が、テレビ東京系で本日7月6日（水）24:30にスタート。放送に先駆け、草川と共演の西垣匠が取材に応じた。

「みなと商事コインランドリー」はジーンピクシブで連載されている、マンガ・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名マンガの実写化作品。古びたコインランドリー「みなと商事」を祖父から継いで管理人となったアラサーの湊晃（みなとあきら）と、そこに客としてやってきた高校生・香月慎太郎（かつきしんたろう）の関係を描くBL作品で、草川が湊を、西垣が慎太郎を演じる。

自身の役柄について、草川は「台本を読んだ最初の印象は『もろくて今にも壊れちゃいそうな人物だな』って。秘密や過去の記憶を抱えてもがいていて、いろんなものから逃げようとしている」と語り「そういう内面の部分を大切に演じさせてもらっています」と役と向き合う思いを明かす。一方の西垣は「シン（慎太郎）は湊さん一直線。湊さんとどうやって距離を詰めていけばいいのかもわからないから、思ったまま素直に気持ちを伝える姿が印象的です」と役について語り「余計なことはせず、自分の感情をそのまま相手にぶつけていくことを意識して演じています。たとえ湊さんがいない場面でも、シンの喜怒哀楽の原因は湊さんなので、感情が湧き出る“源”には、常に湊晃の存在を感じるようにしています」と役作りについて明かした。

今作がドラマ初主演となる草川。主演が決まったときの思いを聞くと「新たに作品が決まると、いつもはマネージャーさんからメールで連絡が来るんですけど、今回は事務所に呼ばれたんですよ」と述懐。「『僕、何かやっちゃったかな？』ってソワソワしながら向かったんですけど（笑）、目の前に作品資料をドン！と置かれて『主演が決まりました！』って言われて。そのときの衝撃は忘れないです」と笑顔で振り返る。「意識しすぎると芝居に集中できなかったり、プレッシャーを感じてしまうので、未だに『主演している』という感覚はあまりないんですけど……」と素直な心境を明かしつつも、草川は「でもやっぱりうれしかったです。ワンステップも、ツーステップも階段を上がれた気がして」と噛みしめるように語った。

草川は「人見知りだし、主演が初めてということもあり、匠くんとどう関わっていけばいいかな？と考えつつ、『いったい（西垣は）どんな人なのかな』というワクワクとドキドキもあった」と、撮影スタート当時を振り返る。対する西垣は「見ている方にドキドキしていただきたいので、そのためにはまず湊晃を本気でドキドキさせなきゃいけない。もう全力で、恥ずかしさを一切捨ててやらせていただいてます」と、草川演じる湊と向き合う際の自身の心境を明かした。これには草川も「（西垣は）シンとして生きてくれています。立場的には湊のほうが歳上だし、物語の最初はお兄ちゃん感があるんだけど、とあるシーンで2人の立場が逆転する。そこからのシンの“攻め”にはドキドキしてます」と応じ、西垣は「話数が進むごとに2人が仲良くなっていくので、草川くんとのコミュニケーションも役の2人と同じように深まっているのかなと思います」と手応えを語った。

続いて「楽しみにしてほしいシーンは？」と報道陣に問われると、草川は「全部」と回答。「僕らもギアを入れて臨まないと、というシーンばかりなので、どれも楽しみにしてほしいです。原作にも寄り添っているので、 “みな商”ファンの方も楽しみにしてもらえたら。皆さんそれぞれに好きなセリフもあると思いますが、大切に演じさせてもらっていますし……ドラマならではのよさもあると思うので、（原作とは）違ったベクトルで楽しんでほしいなという思いもありますね。あとはプールのシーンですよね？ 匠くん」と西垣に話題を振る。これに西垣は「プールのシーンはハンパじゃなかったです。ものすごくキレイな画になっているので楽しみです」と返答。「壁ドン、顎クイなど、王道の展開もたくさんありますし、そういう部分でも盛り上がってもらえるんじゃないかな？と思います。とにかくシンがまっすぐすぎて『すごいこと言うな！』っていう場面ばっかりなんですよ（笑）。僕自身、演じていて『こんなことまでするの!?』と思う。あんなに攻めてくるタイプの高校生は、どこを探してもいない、貴重な存在だと思います（笑）」と、シンの行動力に太鼓判を押した。

2020年にテレビ東京系で放送され、のちに映画化もされた人気ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」（通称「チェリまほ」）に六角祐太役でレギュラー出演していた草川。「みなと商事コインランドリー」の現場では、「チェリまほ」の湯浅弘章監督との再会もあり、湯浅監督からは「お互いに『チェリまほ』を経験しているから、（チェリまほを）意識しちゃうこともあるよね」と声をかけられたという。「それは言わないでー！って思ったんですけどね」と笑った草川だが、「みなしょー」では自身が座長として輪の中心に立ち、大勢のキャスト・スタッフとともに作品を作り上げていく。最後に草川は「『チェリまほ』に負けないような素敵な作品を作って、テレ東さんにも恩返しができたらなと思います」と意気込みを語っていた。