GLIM SPANKY、多彩なロックサウンドで魅せた5年ぶり野音ワンマン

GLIM SPANKYのワンマンライブが5月28日に東京・日比谷公園大音楽堂（日比谷野音）で開催された。

GLIM SPANKYが野音でワンマンを行うのは、2017年6月以来およそ5年ぶりとなる。インスト曲「Intro: Walking On Fire」が場内に流れる中、松尾レミ（Vo, G）と亀本寛貴（G）がサポートメンバーの栗原大（B）、福田洋子（Dr）、中込陽大（Key）を従えてステージに登場。5人はおもむろに持ち場に着くと、どっしりと力強いミディアムチューン「アイスタンドアローン」でライブをスタートさせた。

ストレートなロックンロール「Singin' Now」に続けて「褒めろよ」が演奏されるとエッジの効いたサウンドと松尾の挑発的な歌声で場内のボルテージが急上昇していく。会場の盛り上がりを目にした松尾は、「今日は皆さんからもパワーをもらいに来ましたよ」と、うれしそうな表情を浮かべる。その後、バンドはサイケデリックな雰囲気の「The Trip」、松尾のアカペラから始まる「闇に目を凝らせば」、センチメンタルなメロディが心に沁みる「こんな夜更けは」といった楽曲を演奏。夕暮れ時の野音をメロウなムードで染め上げていく。

中盤のMCでは亀本が「最近ロック聴く人が減ってるように思うんだけど、皆さん、ロック楽しいですよね？ カッコいいですよね？」とオーディエンスに語りかける。続けて彼が「大袈裟かもしれないですけど、ロックミュージックの看板を背負って、これからもがんばっていきたいです」と意気込みを述べると客席から大きな拍手が沸き起こった。

亀本の豪快なギターソロが炸裂した骨太なロック「ハートが冷める前に」、爽快なサウンドに乗せて松尾がイノセントなメッセージを投げかける「Feeder」、地に足着いた演奏を聞かせるラフ＆タフな「All Of Us」など多彩な楽曲でオーディエンスをぐいぐいと引っ張っていくGLIM SPANKY。続くブロックでは「愚か者たち」「E.V.I.」「怒りをくれよ」というエモーショナルな楽曲が次々と届けられ、熱のこもったエネルギッシュな演奏と松尾のパワフルな歌声に場内のボルテージが最高潮に達した。

ニューアルバムおよび全国ツアーの発表を経てライブは終盤に。松尾の弾き語りで始まるスローチューン「大人になったら」をじっくりと聞かせたのち、バンドは壮大なスケールの「Circle Of Time」を演奏し、深い余韻を残して本編を終えた。

盛大な拍手に迎え入れられたGLIM SPANKYはアンコール1曲目に、サントリーのウイスキー「角瓶」のテレビCMソングでもお馴染み「ウイスキーが、お好きでしょ」を披露。ムーディな演奏でオーディエンスを酔わせる。続けてニューアルバムからの新曲「形ないもの」を初披露して会場を沸かせると、最後は「ワイルド・サイドを行け」を晴れやかに演奏して野音ワンマンを締めくくった。

uP!!!では本公演の模様を6月5日21:59まで独占配信中。またauスマートパスプレミアムでは会員限定グッズとして、本公演の開催を記念して制作されたTシャツ、ソノシート風メッセージカード、チケット風アクリルキーホルダーが販売されている。これらのグッズは完全受注生産となり、6月22日23:59までauスマートパスプレミアムにて予約を受付中。

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