ももクロ百田夏菜子、主演ドラマで演じる主人公とその夫に憧れ「お互いに思い合う夫婦になりたい」

百田夏菜子（ももいろクローバーZ）が主演を務める東海テレビ・フジテレビ系ドラマ「僕の大好きな妻！」の放送が明日6月4日にスタート。これに先駆け、百田がマスコミの取材に応じた。

「僕の大好きな妻！」はナナトエリ・亀山聡によるマンガ「僕の妻は発達障害」を原作とした作品。発達障害を抱える知花とその夫である悟が周りの人々に見守られながら、日常の中で起きるハプニングと向き合い、前を向いて歩いていく姿が描かれる。連続ドラマ初主演となる百田は本作で主人公の知花を演じる。

百田は主演のオファーを受けたときのことを「マネージャーさん経由でドラマのスタッフさんの熱い思いをお聞きして。素敵だなと思いましたし、私も皆さんと同じ気持ちでこの作品の世界に入りたいと思いました」と振り返る。また「知花役を演じるにあたって意識が変わったことは？」と聞かれると、「毎日いろんなことを考えながら学ぶ日々です。私の中で変わったこととしては、すごく人間観察をするようになりました。ちょっと失敗しちゃったりすることが誰にでもあると思うんですけど、その本人や周りの方の反応や仕草を自然と見るようになって。そのときに自分がどう感じるのかなとか、そういう気持ちをキャッチするようになりました」と答え、「いろんなお仕事をしている中でテレビの世界の影響力を感じているので、だからこそすごく丁寧に伝えたいなと思いますし、そこにしっかりと思いを乗せることが大事なことかなと思います」としっかりとした口調で話を続けた。

また百田は「知花を演じるうえで意識していることは？」という質問に、「原作で描かれている姿はとてもキュートなので、どんなときでもその原作のイメージを忘れないようにお芝居をするようにしています。あと、言葉を素直に出すようにしています。発達障害の特性は100人いたら100人違うと言われているんですけど、知花は人の気持ちを読むことや、考えながら言葉にするのが苦手だったりするんです。なので、セリフを言うときに言葉を頭に思い浮かべながら伝えるのではなく、知花として感じたことが素直に口から飛び出るように意識しています」と回答。知花の役柄については「知花はすごく明るいので、演じていてパワーをもらうことがたくさんあります。でも、台本の知花のパワーに私がついていけなくなりそうなときもあったりします（笑）」と笑顔で語った。

続いて、悟を演じる落合モトキの印象を聞かれた百田は、「落合さんとははじめましてだったんですけど、顔合わせとリハーサルが同じ日にあって。リハーサルでは役の通り夫婦としてそこにいなきゃいけないと思うんですけど、お互いの戸惑いが全面に出てしまっていました（笑）。リハーサルが終わった時点で、夫婦の形を深めていかないと、という話を監督さんと交えてしたのを覚えています。そのためにはどうしたらいいのかを考えたときに、スタッフさんから『携帯の待受を2人のツーショットにしたらいいんじゃないか』とかいろいろアイデアをいただいたんですよ。落合さんはYouTubeで私のライブ映像をたくさん観てくださったみたいで。最初はけっこう緊張もしましたし、たどたどしい感じもあったと思うんですけど、撮影が始まったらとても気さくにお話しできるようになったと思います」と初対面のときを振り返りながらコメント。悟の役柄については「本当に素敵な旦那さんです。ドラマを観ていただくと男女問わず悟の魅力に惹かれていくと思います。悟の素敵なところがたくさん広まったら、世界が優しくなるんじゃないかと思うくらい魅力的です。優しくて思いやりがあって。ちょっと不器用なんですけど、完璧じゃない人間らしいところが愛らしいんです。安心感があるんですよね」と褒めちぎる言葉を並べた。

さらに百田は知花と悟の夫婦関係を「とても優しく思い合っている夫婦の日常がすごく魅力的なので、それにたくさん癒やされて一緒に優しい気持ちになってもらえたらいいなと思います」「心から愛し合って思い合っていて、言葉や行動、すべてに愛があるのが素敵だなと思います」とアピールしたほか、「脚本の読み合わせのときに『お互いに愛しいと思っている気持ちを常に持っていてほしい』とスタッフさんから言っていただいたので、その気持ちを大切にしてお芝居しています」「多くの作品に出ているわけじゃないんですけど、私はなぜか奥さんやお母さんを演じることが多いんですよ。今回は初めて演じさせていただくタイプの役や夫婦関係なので、それはファンの方にも新鮮に感じていただけるんじゃないかなと思います」と説明。「ホントに悟と知花のようにお互いを思い合って、優しさと愛であふれている夫婦に憧れます。私も結婚するときがきたら、こんなふうにお互いに思い合って前に進んでいく夫婦になりたいです」と声を弾ませた。

なお「僕の大好きな妻！」の主題歌には、ももいろクローバーZが5月17日にリリースしたフルアルバム「祝典」の収録曲「なんとなく最低な日々」が使用される。百田は「誰かがドラマの主演を務めるとしたら、そのときは自分たちで主題歌を歌いたいねという話を昔からしていたんですよ。その夢が今回叶うのはグループとしてとてもうれしいことで、メンバーも喜んでくれました」と昔からの夢が叶ったことを明かした。また百田は芝居の仕事の魅力について質問されると、「自分じゃない人になれるので、自分では見えない世界がそこには必ず広がっていて。そういうところがとても面白いかかなと」「言葉に思いを乗せるという意味では歌と同じかなと思いますし、表現の仕方が違うだけで、届けたい思いに変わらない部分もたくさんあるのかなと思います」と自分の考えを丁寧な口調で述べた。