MORISAKI WIN、ダンスで魅せた“FLIGHT”完了し次の旅へ「この宝を抱きしめて、これからも精進」

MORISAKI WINの東阪ライブ「MORISAKI WIN -Dancing Charter Flight-」の東京公演が5月5日に東京・昭和女子大学人見記念講堂で開催された。

MORISAKIにとって約5カ月ぶりのライブとなった本公演は、タイトル通り“ダンスで魅せる”ことをコンセプトに掲げて開催。飛行機好きを公言し、自身を“CAPTAIN”、ファンを“CREW”、ライブを“FLIGHT”と呼ぶ彼ならではの演出が行われた。この記事では昼夜2部制で行われたうち昼公演の模様をレポートする。

場内が暗転し、飛行機のエンジン音が鳴り響く中で、CAのようなキャリーバッグを持った女性4人によるダンサーチームと、宮野弦士（G, Key）、武宮優馬（B）、油布郁（Dr）からなるバンドメンバーが姿を見せた。そしてステージ上段にはバックライトに照らされたMORISAKIのシルエットが。彼は「Live in the Moment」のサビをアカペラで歌ったのち、「Fly with me」でライブをスタートさせた。ジャンプしたり手を大きく掲げたりして盛り上がる観客を見て、MORISAKIは「みなさん、いいですね。やべー。めっちゃ楽しいんだけど！」と感情をあらわにした。

ダークな雰囲気の英詞楽曲「Blind Mind」から、場内はしっとりと聴き入るムードへ一転する。MORISAKIはファンクナンバー「UNBORKEN WORLD」を軽やかなステップを踏みながら歌唱。「d.t.s.m.」では女性ダンサーとともにストーリー性のあるダンスを展開し、「Wonderland」では両手を広げて伸びやかな歌声を響かせた。R&Bバラード「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」が歌い上げられると観客から温かい拍手が起こった。

続いてMORISAKIは5月2日に配信された最新曲「My Place, Your Place」を歌唱。大阪公演で初披露した際に「記録に残したい」という声が多かったことから、この曲のみ観客による動画や写真の撮影が許可されていた。そしてMORISAKIは観客全員で手を大きく左右に振る「パレード - PARADE」で明るい空気を作り上げ、ステージをあとにした。

アンコールで再びステージに現れたMORISAKIは「今、みんな、俺と目が合ったよな。これで、お前らと縁ができたな」という言葉から、スーパー戦隊シリーズ第46作目「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のオープニングテーマ「俺こそオンリーワン」と、エンディングテーマ「Don't Boo! ドンブラザーズ」を続けてパフォーマンス。そしてファンキーなダンスナンバー「Live in the Moment」を歌い踊りステージをあとにしたものの、鳴り止まない拍手に応えて再び登場した。

彼は最後に、ミャンマーのドラマのために制作した「おばあちゃんの言葉」を弾き語りで披露。「小さい頃は、おばあちゃんやお母さんの言葉に『うるさいな』と思うこともたくさんありました。でも大人になって、自立して、いろんな仲間やCREWの皆さんと出会って。今、こうして一緒に人生を歩んで行くときに、昔に言われたおばあちゃんの言葉がすごく身に染みています。みんなの胸の中にもそれぞれ、そういう言葉があると思います。自分のルーツを忘れずに生きてほしいというのが一番のメッセージです」と観客に向かってまっすぐに語り、「この瞬間、このスペースで、こんなにも楽しい時間を作れたことは、僕の人生の中で宝となりました。この宝を抱きしめて、これからも精進していきます。一緒に最高の景色を見に行けたらなと思いますので、末長くよろしくお願いします」と深々とお辞儀をしてライブを締めくくった。