日向坂46、ついに“約束の彼の地”に立つ!東京ドーム「ひな誕祭」は新たな出発の場所に

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日向坂46のデビュー3周年記念ライブ「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」が、3月30、31日の2日間にわたり東京・東京ドームで開催された。この記事では本日3月31日に行われた2日目の模様をレポートする。

日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)

日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)

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日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)

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3周年ライブの舞台となったのは、日向坂46メンバーがかねてより目標に掲げ、「約束の卵」という楽曲の中で“夢見る者の約束の彼の地”と歌い続けてきた場所、東京ドーム。彼女たちは本来、2020年12月のクリスマスライブ「ひなくり」で東京ドームに立つはずだったが、コロナ禍によりこのライブは中止に。“ひらがなけやき”けやき坂46としてのグループ誕生から6年4カ月、日向坂46に改名してのデビューシングル「キュン」の発売から3年を経て、ようやく“約束の彼の地”へとたどり着いた。

日向坂46(撮影:上山陽介)

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復帰を果たした小坂菜緒。(撮影:上山陽介)

復帰を果たした小坂菜緒。(撮影:上山陽介)[拡大]

開演直前、加藤史帆と齊藤京子が場内アナウンスで諸注意事項を噛みながら伝え、2人が声を合わせて「東京ドーム、盛り上がっていくぞー!」と叫ぶと、場内のおひさま(日向坂46ファンの呼称)はそれに応える歓声の代わりに、両手に持ったスティックバルーンを叩いて鳴らす。会場中にこだまするスティックバルーンの時差を持った音の広がりが、東京ドームの広さを感じさせる。巨大なスクリーンに「あの日の約束、覚えてる?」の文字が浮かび、日向坂46メンバーがこれまで歩んできた道のりを映すダイジェストが流れ出す。そして「一緒に歩いて 一緒に辿り着こう」と「約束の卵」の一節が映し出され、お馴染みの「overture」へ。するとメインステージ上の巨大な卵型のオブジェがどんどん膨れ上がり、破裂した卵の中からメンバーが登場。「東京ドーム、行くぞー!」という加藤の叫び声を合図に1曲目の「キュン」がスタートした。サビの直前、この東京ドームライブをもって活動再開を果たした小坂菜緒の顔が決め台詞「可愛い」と同時に大映しに。小坂は待ち侘びたおひさまの気持ちに応えるように最高の笑顔を見せた。

日向坂46(撮影:上山陽介)

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日向坂46はそのまま続けて、大量の音符が飛び交う巨大すぎるスクリーンを背に2ndシングル「ドレミソラシド」をパフォーマンス。2曲を歌ったところで会場および生配信でステージを見守るおひさまたちに挨拶し、小坂は「皆さんおひさしぶりです。またここに戻ってこられてうれしいなと思うんですけど、体調はまだ万全とは言い切れなくて、少しずつのスタートになるんですけど、これからもがんばっていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と改めて活動再開を報告した。今回の東京ドーム公演は、直前に濱岸ひよりが新型コロナウイルス感染のため残念ながら欠席となり、復帰した小坂を含む全員での参加は叶わなかったが、キャプテン佐々木久美は「ここには22人分の魂で立ってます」と宣言。潮紗理菜は「実は昨日からずーっと皆さんに言いたかったことがあって……おひさまの皆さん、3周年おめでとうー! 私たち日向坂46の誕生日なんですけど、おひさまの皆さんの誕生日でもあるなと思って。今日は世界で一番大きいお誕生日会にしたいんです。どの瞬間を切り取っても『最高だった!』と思えるような1日にしたいなと思います」とこのライブにかける意気込みを語った。

日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)

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気球に乗った齊藤京子。(撮影:上山陽介)

気球に乗った齊藤京子。(撮影:上山陽介)[拡大]

1期生による「おいで夏の境界線」で、おひさまがかざすペンライトでドーム内が緑一色になったかと思うと、次の「キツネ」では熱い曲調に呼応するようにドームは一面真っ赤に。5曲目の「ハッピーオーラ」ではメンバーが気球やトロッコに乗り込んで場内を移動し、アリーナを突っ切る花道の先の後方ステージで合流。そこには巨大なケーキのオブジェが出現し、丹生明里は「日向坂、3歳になりました! いつも応援ありがとうございまーす!」と叫んだ。再び気球やトロッコに乗り込んだメンバーは「窓を開けなくても」を歌いながらメインステージへと移動。暗転ののち青白いレーザーがドームを照らす中、ステージ上に神殿のようなオブジェが浮かび上がる。衣装を着替えた日向坂46はスモークが立ち込める神秘的なステージで「こんなに好きになっちゃっていいの?」を華麗に歌い上げた。その後メンバーは整列して花道を歩き、後方のステージで「抱きしめてやる」を披露。メンバーが立つ円形のステージが競り上がる迫力あるパフォーマンスでおひさまの目を釘付けにした。

ドームならではのスケール感のある演出でパフォーマンスの成長ぶりをしっかりとアピールした彼女たちだったが、MCの時間になると普段通りのくだけた表情に。テレビ東京のレギュラー番組「日向坂で会いましょう」の中で東京ドーム公演の“公約”として掲げていたことを実践すべく、まずは加藤の公約「ハート型に並んでMCをする」を実行する。広いドームを見渡しながら、高瀬愛奈は「よく例えで『東京ドーム何個分』って言われるけど、あまりピンとこおへんなあと思ってたんです。だけどこれからは『このくらいの広さなんだな』ってわかるようになった」と意外な尺度で感慨にふける。キャプテン佐々木は「ホームランを打って天カメに当てるみたいに、私たちも何か当てたい」と、ドーム天井のカメラに向かって、メンバー全員で「日向坂で会いましょう」MC・オードリー春日俊彰の持ちネタ「トゥース!」を決めた。また丹生は自身の公約である「かめはめ波をやりたい!」を実践すべく、おひさまたちに協力を要請。丹生の「かめはめ波ー!」の雄叫びに合わせておひさまたちがペンライトの光でウェーブを作り、ドーム内を「かめはめ波」の波動が1周する圧巻の光景が作り上げられた。

日向坂46(撮影:上山陽介)

日向坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

日向坂46(撮影:上山陽介)

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衣装を着替えた1期生9名による「こんな整列を誰がさせるのか?」でライブは再開。左右に伸びる花道の先に噴水が上がる中、1期生は続けて「My god」を歌う。2期生の「Dash&Rush」「未熟な怒り」、3期生による「この夏をジャムにしよう」「Right?」と続き、けやき坂46時代のナンバー「それでも歩いてる」では後方ステージにて椅子を使ったフォーメーションダンスが披露された。場面はメインステージへと切り替わり、街角を思わせるポップなステージで歌われたのは2020年9月発売の1stアルバム「ひなたざか」のリード曲「アザトカワイイ」。4thシングル「ソンナコトナイヨ」、けやき坂46時代の「期待していない自分」では一転してクールなパフォーマンスが見られた。5thシングル「君しか勝たん」ではサーカスを思わせるステージでマジックが披露され、加藤は瞬間移動に成功。サーカス団によるパフォーマンスの間に白シャツの清楚な衣装に着替えた1期生は「永遠の白線」をさわやかに歌い上げる。2期生は「半分の記憶」のクールなパフォーマンスで緩急を見せた。場面は次々と切り替わり、昨年10月発売の最新シングル「ってか」では間奏にアレンジを加えたトラックで日向坂46が迫力あるダンスパフォーマンスを展開。「NO WAR in the future 2020」では再び登場した気球やトロッコ、さらには花道へとメンバーが会場いっぱいに広がり、客席やカメラの向こうのおひさまたちに笑顔を振りまいた。

金村美玖(撮影:上山陽介)

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叫ぶ佐々木久美。(撮影:上山陽介)

叫ぶ佐々木久美。(撮影:上山陽介)[拡大]

ボルテージの上がったメンバーはおひさまを煽り、ライブはいよいよクライマックスへ。キャプテン佐々木は「全力でいけんのか! 誰よりも高く飛べー!」とライブ定番曲「誰よりも高く跳べ!2020」のタイトルをコール。歓声を上げられないおひさまはペンライトやスティックバルーンでメンバーの熱気あふれるパフォーマンスを盛り立てる。ラストナンバー「JOYFUL LOVE」では恒例となっているペンライトを使った7色の虹が、かつてないスケールで出現した。キャプテン佐々木は「おひさまの皆さんとこの約束の地で会えたこと、何よりも皆さんと出会えたことが私たちの人生にとって宝物です。これからも皆さんの作ってくださる虹とともに歩いていきたいです」とおひさまへの感謝の言葉で締めくくった。

左から高本彩花、佐々木久美、影山優佳。(撮影:上山陽介)

左から高本彩花、佐々木久美、影山優佳。(撮影:上山陽介)[拡大]

日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)

日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」の様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

アンコールを求めるおひさまがスティックバルーンを鳴らしていると、巨大スクリーンに突然「緊急告知」の文字が浮かぶ。7thシングル「僕なんか」がここで初披露されることが予告されるとバルーンの音はさらに高まり、明転したステージにはトレンチコート風の新衣装を着たメンバーが再登場。小坂をセンターに据えた新曲「僕なんか」を初披露した。上村ひなのは「初披露、初解禁が今日だというのは私たちも最近知ったんです」と裏側を明かしつつ、「なのでめちゃくちゃ緊張してたんですけど、おひさまが温かく見守ってくださっていて愛を感じましたね。皆さん大好きです」とおひさまへの感謝を伝えた。日向坂46はさらに「これからも歌い続けるであろう大事な曲を」と、グループの道のりを歌った「日向坂」を披露。最後は全員でお馴染みの「ヒ」ポーズを決めた。再びメンバーはステージを去ったが、おひさまは肝心の1曲が歌われていないことに気付いてか、またもスティックバルーンを打ち鳴らす。日向坂46は「欲しがりだなー」とダブルアンコールに応えてステージに上がり、最後の1曲を歌うべくスタンバイ。キャプテン佐々木は「私たちがこんなに大きすぎる夢を掲げても実現できるのは、おひさまの皆さんがいつも味方でいてくれるからで。こういうことを経験するたび、私たちはもっと夢を見ていいんだって強く思えるようになりました。最初の頃はネガティブな人間しかいなくて『私たちなんか……』って言って活動してたんですけど、その頃の自分たちに言ってやりたいです。こんなに素敵なおひさまの皆さんが待ってるよって。“約束の彼の地”と歌い始めたときは、ここがゴールかなと思っていたけど、今日ここがまた新たな出発の場所となりました。ここからまた新しい場所を目指して、皆さんと一緒に夢を叶え続けていきたいと思います。これからも日向坂46をよろしくお願いします」とメンバーを代表して挨拶。日向坂46は最後の最後に「約束の卵」を歌い、全28曲、3時間を超えるステージを終えた。

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日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」
2022年3月31日 東京ドーム セットリスト

01. キュン
02. ドレミソラシド
03. おいで夏の境界線
04. キツネ
05. ハッピーオーラ
06. 窓を開けなくても
07. こんなに好きになっちゃっていいの?
08. 抱きしめてやる
09. こんな整列を誰がさせるのか?
10. My god
11. Dash&Rush
12. 未熟な怒り
13. この夏をジャムにしよう
14. Right?
15. それでも歩いてる
16. アザトカワイイ
17. ソンナコトナイヨ
18. 期待していない自分
19. 君しか勝たん
20. 永遠の白線
21. 半分の記憶
22. ってか
23. NO WAR in the future 2020
24. 誰よりも高く跳べ!2020
25. JOYFUL LOVE
<アンコール>
26. 僕なんか
27. 日向坂
28. 約束の卵

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※記事初出時、MCの発言者に一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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