go!go!vanillas、Saucy Dogとの初ツーマンでさわやかな余韻残したツアー初日

go!go!vanillasが全国ツアー「青いの。ツアー 2022」初日公演を3月16日に東京・Zepp Haneda（TOKYO）で行った。

「青いの。ツアー 2022」は、go!go!vanillasが3月30日にリリースするニューシングル「青いの。」をタイトルに冠して5月まで開催している全国ツアー。初日公演にはゲストとしてSaucy Dogが出演し、2組がツーマンライブを繰り広げた。

最初に登場したSaucy Dogは「メトロノウム」でライブをスタート。バンドは石原慎也（Vo, G）の歌のダイナミズムを増幅させるような緩急豊かな演奏で観客を引きつけた。この日が約1カ月半ぶりのライブであり、バニラズとツーマンを行うのも、Zepp Hanedaでライブを行うのも初めてだというSaucy Dog。せとゆいか（Dr, Cho）はMCで「Saucy Dogも『楽しい楽しい！』というライブをするバンドなので（バニラズとは）意外と合うのかなと。今日1日、みんなと一緒に楽しめたらうれしいです」と語る。その後のパフォーマンスではメンバーがアイコンタクトを取りながら笑顔で演奏をして、場内を温かな空気で満たした。そしてSaucy Dogは人気のバラード「シンデレラボーイ」、ラブソング「結」や秋澤和貴（B）のソロで始まる「雷に打たれて」などを披露。ラストには、普段コンプレックスを感じながら生活しているという石原が「挫けそうなとき、『あ、1人じゃないんだ』って思ってもらえるかもしれない曲です。よかったら聴いてください」と紹介して「東京」を歌い上げた。

go!go!vanillasは季節感のあるナンバーから活動初期より演奏し続けている曲まで、バンドの全ディスコグラフィから選曲された楽曲をライブならではのアレンジを交えて届けた。バニラズは新曲「青いの。」の演奏で疾走感あふれるサウンドを鳴らしたあと、ニューシングルに収録される「T R A P !」を初披露。メンバー全員が歌唱するバニラズならではのコーラスワークを堪能できるこの曲を、オーディエンスは思い思いに体を揺らして楽しんだ。

バンドが熱量の高い演奏を繰り広げて会場の熱気が高まったところで、牧達弥（Vo, G）は「すごい、今日！ エネルギーがほとばしってる」と喜ぶ。さらに彼はMCで、せとがジェットセイヤ（Dr）から贈られたドラムスティックで演奏していたことや、以前秋澤からリクエストされたThe Beatles「In My Life」を楽屋でさりげなく歌ったものの隣の楽屋にいた秋澤に気付いてもらえなかったというエピソードを語った。アンコールでは石原を呼び込み、石原がバニラズの曲の中でもっとも好きだという「スタンドバイミー」でコラボレーション。牧と石原のハーモニーが会場にさわやかな余韻を残した。

なお、「青いの。ツアー 2022」の3月24日の愛知・Zepp Nagoya公演にはSHE'S、4月10日の大阪・なんばHatch公演にはフレデリックが出演する。ツアーは5月5日の大分・iichikoグランシアタまで行われる。