KOTORI、FOMARE、ハルカミライ、Hump Backが日本武道館で熱演繰り広げた一夜

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ジャパンミュージックシステムの鈴木健太郎氏とTHE NINTH APOLLOのレーベルオーナー・渡辺旭氏が共同で主催するライブイベント「今日も最初で最後。」が3月4日に東京・日本武道館で行われた。

ハルカミライ(撮影:小杉歩)

ハルカミライ(撮影:小杉歩)

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このイベントには両氏の共同レーベルsmall indies table所属のKOTORIFOMARE、THE NINTH APOLLO所属のハルカミライHump Backの計4組が出演し、それぞれ個性が光るパフォーマンスを繰り広げた。

FOMAREのアマダシンスケ(B, Vo)。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

FOMAREのアマダシンスケ(B, Vo)。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

トップバッターのFOMAREは、アマダシンスケ(B, Vo)による「一発目、FOMAREでブチ上げていきます!」という力強い宣言を合図に「Lani」でライブをスタートさせる。みずみずしいサウンドでフロアを満たしたあと、バンドは「Grey」「stay with me」を勢いよく演奏。熱量の高いステージングでイベントの序盤からオーディエンスを盛り上げた。MCではアマダが「鈴木さん、旭さん、僕たちをここに立たせてくれてありがとうございます」と主催者の2人に感謝を述べる。続けてアマダが「群馬の小さいライブハウスで歌ってきた、群馬の曲です」と紹介した曲は「夕暮れ」。彼は冒頭のエモーショナルな弾き語りで一気に観客をバンドの世界観に引き込んだ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのCMソング「愛する人」では、「当たり前だった毎日がただ恋しいだけなんだ」という青春感のあるシンガロングパートを、観客に代わってバンドが力強く歌唱した。

Hump Backの林萌々子(Vo, G)。(撮影:小杉歩)

Hump Backの林萌々子(Vo, G)。(撮影:小杉歩)[拡大]

2番手は本公演の出演者の中で唯一、日本武道館でワンマンライブを行ったことのあるHump Back。林萌々子(Vo, G)は透明感のあるハイトーンボイスで「月まで」の冒頭をしっとりと歌い上げたかと思えば、サビでは気迫に満ちたパワフルな歌声で観客を圧倒する。MCでは林が客席に向かって、「最近卒業したやつおるやろ?」とこの時期ならではの質問を投げかける。客席にパラパラと上がった手を見た林は「おめでとう」と祝福し、「番狂わせ」をその観客へ向かって語りかけるように歌い上げた。さらにバンドは青春ソング「ティーンエイジサンセット」を続けて、場内にさわやかな雰囲気を醸し出す。その後、林が「音楽で世界を救うことはできんけど、私は救われっぱなしです。武道館、後輩や仲間と立ててうれしかったです」と静かに語り、Hump Backは「きれいなもの」を演奏して次のアクトへバトンをつなげた。

KOTORIの横山優也(Vo, G)。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

KOTORIの横山優也(Vo, G)。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

3番手のKOTORIは、気負わず自然体な様子でパフォーマンスを展開。バンドは1曲目にどっしりとしたドラムが響く、スケール感のあるサウンドの「We are the future」をセレクトし、横山優也(Vo, G)がゆったりと静かに歌い上げる。人気曲「トーキョーナイトダイブ」の演奏を経て、横山は会場をぐるりと見渡し、「とてつもないですねえ。僕らの力でもここでやれるようにがんばるんで」とひと言。その後、「素晴らしい世界」では横山がうれしそうに客席を見渡し、多くの観客へ向けて指を指して「武道館で俺たちの曲が流れてるってやばいっすね。関わった人すべてにありがとうございます」と感慨深げな表情で感謝を伝えた。KOTORIは浮遊感のあるサウンドやリバーブがかったボーカルが印象的なシューゲイザー調の「YELLOW」を丁寧に演奏してライブを終えた。

ハルカミライの橋本学(Vo)。(撮影:小杉歩)

ハルカミライの橋本学(Vo)。(撮影:小杉歩)[拡大]

ラストを飾ったのは、アグレッシブかつ自由なパフォーマンスで観客を圧倒したハルカミライ。須藤俊(B, Cho)、関大地(G, Cho)、小松謙太(Dr, Cho)に続いて、橋本学(Vo)が大きな旗を掲げ、堂々とした足取りでステージに登場した。彼らは1曲目の「PEAK'D YELLOW」から全力のパフォーマンスを展開。場内に熱気が満ちたところで橋本はロングスリーブTシャツを脱ぎ捨てて「君にしか」を歌い上げた。彼が客席に向かって「武道館、俺ら超似合ってんだろ?」とさらりとした口調で問いかけると、バンドはそれを証明するように「カントリーロード」「ファイト!!」と青春パンクナンバーを勢いよく連投する。「アストロビスタ」では「流れ星は左手の中に」という歌詞を「流れ星は今日は日本武道館の中に」とアレンジしてオーディエンスを沸かせた。ハルカミライは最後に、ニューアルバム「ニューマニア」より清涼感のあるサウンドの「ベターハーフ」を熱演。感動的な余韻を漂わせて本イベントの幕を下ろした。

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「今日も最初で最後。」2022年3月4日 日本武道館セットリスト

FOMARE

01. Lani
02. Grey
03. stay with me
04. 夕暮れ
05. 秋の夜
06. Frozen
07. 愛する人
08. タバコ

Hump Back

01. 月まで
02. クジラ
03. 宣誓
04. 番狂わせ
05. ティーンエイジサンセット
06. LILLY
07. きれいなもの
08. 星丘公園

KOTORI

01. We Are The Future
02. ジャズマスター
03. 1995
04. トーキョーナイトダイブ
05. RED
06. 素晴らしい世界
07. 羽
08. YELLOW

ハルカミライ

01. PEAK'D YELLOW
02. 君にしか
03. カントリーロード
04. ファイト!!
05. 俺達が呼んでいる
06. Tough to be a Hugh
07. 世界を終わらせて
08. 僕らは街を光らせた
09. アストロビスタ
10. ベターハーフ

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Suzuki Kentaro @kkktttrrr

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