WACK所属グループASP、初Zeppワンマンで半分埋まらずも28曲を全力披露「諦め悪くいく!」

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ASPが本日2月21日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「ANTi SOCiAL PAiNS」を開催した。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

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音楽事務所WACK所属のASPは、昨年3月に始動がアナウンスされもうすぐ1周年を迎えるアイドルグループ。これまでに「ASP's on FiRE TOUR」「TOUR STARFUCKERS」「MARCH of ROGUES」「REDO BEGiNNiNG TOUR」と4つのツアーやワンマンライブを行い、経験を積みながら急成長を遂げてきた。しかしWACK代表・渡辺淳之介による開演前の挨拶でグループの現実が浮き彫りになった。埋まりきらなかったフロアを見渡す渡辺は、「今日、キャパ1200くらいあるんですよ。その半分もいってない」と言い、ファンに立ってもらうよう呼びかける。渡辺は「LIQUIDROOMが即完して、DiverCityも即完してトントン拍子にいくと思ってました。でも考えたんです。これは1stアルバムの名前が『ANAL SEX PENiS』だからダメだったんじゃないかと。もうちょっと健全にこれからはやっていきたい」と今後の方針に触れ、「今日、売り切れなかったことはしょうがないというか当たり前なんですけど、これを糧にします。今日来てくれた人が、もう1人連れてくれば次は埋まります! 今日はとにかく楽しんでもらいたいと思ってます!」と、ならず者(ASPファンの呼称)に呼びかけた。さらに渡辺は完売できなかったことに気が動転したと素直な胸中を明かしつつ、「でもやる気出ちゃった」と微笑んだ。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

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ステージ袖で気合い入れを行うメンバーの声が漏れ出し、フロアから自然と拍手が沸き起こる。「HATRED of LOVE」が爆音で流れ、ユメカ・ナウカナ?、ナ前ナ以、モグ・ライアン、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズがステージに駆け込み、勢いよくライブをスタートさせた。メンバー衣装はエナメル素材の黒とシルバーを基調としたもので、腕を上げると脇の下が見えるデザイン。双子のツインズ姉妹の姉マチルダーは、ユメカが必死に脇の下を処理して本番に臨んだことを曲中に明かした。続いて「レリゴ」でポジティブな思いを歌に乗せたASPは、間奏で騎馬戦の馬のようなフォーメーションを取り、ウォンカーを頂点に持ち上げた。ナ前ナ以はこれまでの黒髪スパイクヘアから、金髪スパイクヘアにイメージチェンジ。MCではユメカが公演名を大声で叫び、「初のZeppワンマンライブということで、ASP全員くっそ楽しみにしてきました。ならず者の皆さん、楽しむ準備はできますか! 今日は楽しくて楽しすぎてやばくて楽しくて楽しすぎるようなライブにしたいと思います! Zepp行くぞ!!」と気合いをみなぎらせ、「いつでもファッキュー♡」を5人でハイテンションに届けた。続けて「ITSUMO KOKOKARA」「WAiT and WASTE」「NO REASON」などが披露され、パンク、オルタナティブロックの要素にエモーショナルでキャッチーなメロディが重なる、ASPらしい熱いナンバーの連続でフロアの熱気が引き上げられた。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

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MCではナ前ナ以が「マジで死んでいいと思ってます。私にはASPしかないと思っていて。生きる理由も死ぬ理由もいつでもなんでもASPがいいです。ASPでの1年間が今までで一番楽しくて、苦しくて、幸せでした。私はドMなので痛いこととかあると気持ちよくなっちゃうんですけど、きっとそうじゃなくてASPが大切だから痛みすらも心地いいのかなと思います。私、ASPになれて本当に幸せです。皆さんありがとうございます。今日、最後の最後までここにいる全員引き連れて死のうと思うので最後までよろしくお願いします!」と不穏な言葉がありつつも、彼女なりの伝え方でASPに懸ける思いを語った。ナ前ナ以の言葉のあとに披露されたのはナ前ナ以の作詞による「GAZE」。彼女が自分に向けて書いた決意表明とも言える内容の楽曲が力強く届けられた。

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続けてASPは耳馴染みのよいメロディのパンクチューン「日々是虚無也」や、ドラマチックなミディアムチューン「The Emperror's New Clothes」、拳を突き上げて「やっちまいな!」と煽るエッジィなナンバー「Just Do It」など多彩な楽曲を次々に披露。マチルダーが「皆さん、どちらか付いてると思うんですけど、拍手で答えて下さい」と呼びかけ、「ちんの人!」「まんの人!」「どっちも付いてるよって人!」と突然の下ネタを飛ばしてから、「the MAN CALLiNG」を投下。フロアにレーザーが飛び交う派手な演出の中、メンバーとファンは親指、人差し指、中指を立てて拳を掲げる“革命ポーズ”で盛り上がった。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

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「Let's go as a weirdo」まで21曲が披露されたあと、モグが「ASPに会いに来てくれたこと、本当にうれしいです。ありがとうございます。皆さんが一緒に踊ってくれたり楽しんでくれたり、大きな愛をくれるから私たちはこうやって死にものぐるいで、がむしゃらに歌い続けていられるんだと思いました。その愛を、私たちはまだ愛では返せないかもしれないんですけど、私たちの精一杯の気持ちを届けます。私たちの今をどうか見ていてください」と話し、「I wanna live」へ。この曲は昨年11月にグループを脱退したオリジナルメンバー・ナアユが作詞した明るく前向きな楽曲だ。5人は思いを込めてそんな楽曲をオーディエンスに届け、「WASTED TEARS」「SAKEBE」でもオーディエンスの気持ちを鼓舞するような熱い歌声に響かせる。間髪入れずにASPは愛を歌った「M」と、グループのアンセムである「A song of punk」を連投し、ステージをあとにした。

アンコールでは、メンバーそれぞれが挨拶。ナ前ナ以は「今日のライブ、超楽しくて、改めてこの場所を誰にも譲りたくない。この髪型とか、『ANAL SEX PENiS』とか、超意味わかんなくて超カッコいいです。今は笑う人がいるかもしれないけど、私たちはASPを常識にしてみせます。常識にするというか、この世の常識をぶっ壊してみたいです。だから私はこの場所を絶対に誰にも譲ることができません」、モグは「私、今日ライブをしてて気付いたことがあるんです。私、今まで無意識にカッコつけて生きてきたなって。私はWACKのメンバーさんみたいにカッコよくなりたくてここに来ましたが、自分を殺してカッコつけても全然ダメでした。もっと私はASPに本心を捧げたいし、自分を出したくないみたいな固い感情は嫌。皆さんとライブしていて、1人ひとり顔が見えて、一瞬一瞬で勇気をもらった。ここに嫌な自分は全部置いて帰りたい。皆さんは私の心を動かしてくれるから、これからは私たちができるようにしたいし、私たちだけができることを探し続けていきたいです。もうカッコつけるのをやめて、ただひたすら今日みたいに笑い合っていたいです。これからもよろしくお願いします」とコメントした。

続いてウォンカーは「毎日、飯食って、風呂入って、何の楽しさもないまま部屋に引きこもって死んじゃうと思っていたときにWACKを知って、ASPに出会いました。私の人生の初めての希望で、私の唯一やりたいものです。人生の楽しみがASPに入ってからいっぱい増えました。一番なのは力強いメンバーとカッコいい音楽をやって、ならず者と過ごせるこのライブです。私に生きている理由と楽しみを教えてくれたメンバーとならず者にたくさんの恩を返していきます。本当にありがとうございました」、マチルダーは「ライブをしていて思い出しました。半年前まで子供部屋でWACKの曲を歌って踊っていました。ある日、カーテンや窓を通り越して外にいる親にまで聞こえちゃって、歌声を奇声だと勘違いされて、近所迷惑だとすごく怒られました。私はなんで好きなものを隠しているんだろうって。もっと好きなものを解き放ちたいと、もどかしい気持ちになったんです。でも半年後の今はステージというなんでもさらけ出せる場所に立っていて、その姿を見て、歌を聞いてくださる皆さんに出会いました。本当にありがとうございます。子供部屋なんかの比にならないくらい大きな場所で必死に生きているって、胸を張って言えるようになります。これからもよろしくお願いします」とそれぞれ語った。最後にユメカは「まず、このZepp DiverCityに集まってくれた皆さん、本当にありがとうございます。結成してから1年経っていない私たちがここに立たせていただけるというのはありがたいことで、渡辺さんやスタッフさん、なんといってもここに来てくれたみんなに感謝してもしきれないくらいの感謝です。ありがとうございます。ちょっと関係ないんですけど、この間UFOキャッチャーで欲しいものを見つけて、やったらあっという間に1万500円くらい使っちゃって、それでも取れなくて。財布の中身がすっからかんだけど、最後の200円でなんとか取れました。それで私はギャンブルはダメだなっていうのと、諦めが本当に悪いなって。欲しいもののためなら何千回とやっちゃうんです。今、何度も間違えちゃったり、失敗しちゃったりするんですけど、なんとしてでも欲しい、ならず者の笑顔のためなら、何度でもがんばって絶対にでっかい夢を掴んでやるんで! ASPとユメカ・ナウカナ?に期待してもらえたらうれしいです! これからも諦め悪くいかせていただきます! ならず者の皆さん本当にありがとうございます。愛しています!」と熱い言葉をファンに投げかけた。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

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アンコールでASPは4月13日にシングルリリースされる新曲「BOLLOCKS」を披露した。その後、ユメカが声を枯らしながら、次の曲がラストナンバーであることを宣言。ASPはキラーチューン「拝啓 ロックスター様」を投下し、熱くエモーショナルにライブを締めくくった。

「ANTi SOCiAL PAiNS」2022年2月21日 Zepp DiverCity(TOKYO)セットリスト

01. HATRED of LOVE
02. レリゴ
03. DiVE
04. いつでもファッ️キュー♡
05. ITSUMO KOKOKARA
06. WAiT and WASTE
07. NO REASON
08. GAZE
09. You don't say
10. 日々是虚無也
11. The Emperror's New Clothes
12. BE MY FRiEND
13. WARRiES
14. Just do it
15. GO STRAiGHT
16. the MAN CALLiNG
17. 被害者ぶるな
18. TRUST MY SELF
19. マジ無いです。
20. NOW or NEVER
21. Let's go as a weirdo
22. I wanna live
23. WASTED TEARS
24. SAKEBE
25. M
26. A song of punk
<アンコール>
27. BOLLOCKS
28. 拝啓 ロックスター様

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読者の反応

ユメカ・ナウカナ? @ASP_YUMEKA

流石ナタリーさんです……
早速本当に有難うございます😭😭😭😭
平日でお仕事、学校休めなくて来れなかったって人も今日のライブ振り返りたいいいって人もASPの読んでみたいなって人も是非是非です🤟🏼😭😭😭😭😭🤟🏼

https://t.co/hYPj8Bp8D6 https://t.co/4VOzAeTL38

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