開演時刻が過ぎてしばらくが経つと、ツアータイトルに冠したブルーローズを思い起こさせるような鮮やかな青い衣装を身にまとったeillが登場し、「palette」でライブをスタート。「ここで息をして」ではダンスグループ・GANMIのメンバーとともに情熱的なダンスを見せ、会場のボルテージを高めていった。その後eillは
突如オペラ風のパートに突入する異色作「ただのギャル」を経て、「次の曲では一緒に手拍子をしたいなと思うんですけど、いかがなもの?」という言葉に続けて披露されたのは「special girl」。eillの言葉を受けた観客は一斉に手拍子をし、たちまち会場中がひとつになる。その後eillは、「歌詞をここに書いてきたの。お手紙をみんなに読みたいと思います」と便箋にしたためた歌詞を見ながら「letter...」をじっくり歌唱。「これからも手紙書いてね。DMで『eillちゃん聴いてるよ』って送ってね。本当に力になるんだ。いつも応援してくれて本当にありがとう」と感謝の気持ちを言葉にし、最新アルバム「PALETTE」のリード曲「いけないbaby」を切なげに歌い上げた。
ライブの終盤にeillは、「みんなも泣いて泣いて、腫れたまぶたをしている自分を愛してあげてほしい。だって、“つらい”も“苦しい”も“痛い”も全部、自分だけが感じられる特別なかけがえのない感情なんだよ」「スポットライトは、eillじゃない。みんなのスポットライトはみんななんだ。みんながみんなのスポットライトになれる。みんながみんなのヒーローになれる」と長尺のMCで思いを形にし、その語り口は徐々に熱を帯びていく。会場中のオーディエンスがその言葉に耳を傾ける中、eillは「みんながみんなの光に気付けるように。この曲をずっとずっと歌い続けます」と「SPOTLIGHT」を祈りを込めるようにパフォーマンスした。
その後ゴスペル調のコーラスで「20」に突入すると、観客は力強い手拍子でパフォーマンスを盛り上げていく。続けて披露された「23」ではエネルギッシュなバンドアンサンブルに今のeillの率直な思いが乗せられ、本編が締めくくられた。アンコールでeillは、グッズとして販売されているスウェットを着用したカジュアルな格好で登場。ピンスポットを浴びながら鍵盤の弾き語りで「片っぽ」を切々と歌い上げる。ラストにeillはダンサブルなソウルナンバー「踊らせないで」を華麗にパフォーマンスし、ライブの幕を下ろした。
なお2月11、12日に開催が予定されていた「BLUE ROSE TOUR 2022」大阪公演および名古屋公演は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により延期となった。振替公演の開催については、決定次第オフィシャルサイトにて案内される。
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「BLUE ROSE TOUR 2022」2022年2月6日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト
01. palette
02. ここで息をして
03. FAKE LOVE/
04. プラスティック・ラブ(原曲:
05. honey-cage
06. ((FULLMOON))
07. Night D
08. ただのギャル
09. special girl
10. HARU
11. letter...
12. いけないbaby
13. 花のように
14. SPOTLIGHT
15. 20
16. 23
<アンコール>
17. 片っぽ
18. 踊らせないで
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】eill、ダンスから弾き語りまで多彩なパフォーマンスで観客魅了した豊洲PITワンマン(写真13枚)
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