年間200本のライブ開催を目指すプロジェクト「GTTB LIVE with LIVE」を展開中のGO TO THE BEDS。そのプロジェクトの一環として行われた「THE GETAWAY TOUR」は全国12都市23公演という彼女たちにとって最大規模のツアーで、9月30日、10月1日の北海道・BESSIE HALL公演をもってファイナルを迎えた。
27日のGO TO THE BEDSは、グループ初のO-EASTでのライブに臨んだ。これまで東京・中野heavysick ZEROでの10日間連続ライブや、渋谷エリアのライブハウスだけを回るツアー、今回の地方を含むツアーなど、今年に入ってからだけでも多数の公演を重ねてきた彼女たちだが、O-EASTは始動から約1年半にして最大キャパの会場だ。
重厚なオープニングSEが流れる中、メンバーがステージに登場して定位置に着く。チャンベイビーが「『THE GATAWAY TOUR』はっじまっるよー!」と叫び、「オギャーオギャーオギャー」と繰り返し歌う四つ打ちヘビーチューンでライブは幕を開けた。ユイ・ガ・ドクソンがロングトーンでシャウトするなど、気迫に満ちたステージングを見せたGO TO THE BEDSは、続けて「I don't say sentiment」「パッパラパー」とエッジーな楽曲を畳みかけた。息の合ったエネルギッシュなパフォーマンスに呼応するように、スリーパー(GO TO THE BEDSの呼称)はペンライトを大きく振って、ライブを楽しんだ。
自己紹介とひと言挨拶のあと、GTTBはかわいらしいイントロから一転してデスボイスが響くハードコアな曲調に変貌するキラーチューン「マジ神」を投下。ヘッドバンギングやジャンプを繰り返したり、ステージを駆け回ったりと激しい動きで場内をヒートアップさせた。間髪入れずに「Meaningless」「そんなんじゃベイビー」「Dear」と楽曲を並べ、ラウドなサウンドに負けじと力強い歌声を響かせた6人。MCでは一転してわちゃわちゃしたトークを展開。ユメノユアは「この日を楽しみにしてきた。O-EASTは会場も大きいし、たくさんのスリーパーに会えるのはうれしい気持ちと緊張した気持ちがあった。今日はマスク越しだけど、みんなの表情がよく見えるので、緊張がなくなるくらいハッピー!」と笑顔を見せた。ココ・パーティン・ココは「ドキドキしすぎて、夜9時間くらいしか眠れなかったからね」とボケをかまし、しっかりとドクソンがツッコミを入れた。そんなドクソンが体調を万全にするために前日の夜に湿布を20枚ほど貼ったと報告すると、観客はその意気込みを称えて拍手喝采。チャンベイビーも気合いを入れるために楽屋でメンバー一同で焼肉弁当を食べたと明かし、またしてもフロアから拍手が巻き起こった。キャン・GP・マイカは気合いが入りすぎた余り、あいうえお作文を「東京」というお題で作ってきたという。「“と”っても楽しみにしてきた今日が来た! “上”のみんなー! 後ろのみんな! 真ん中のみんな! 右のみんな! 左のみんな! “今”日来てくれたみんなー! 今日はハッピーになれるダンスを考えてきました、拳を上げて! おいっちに! おいっちに!」とコミカルに両手を掲げるマイカ。最後に「“う”うー!『LUCKY LUCKY MY LIFE』!」と予測不能のあいうえお作文で観客を煽りつつ、タイトルコールをした。
ライブ中盤は、5月に加入したチャンベイビー作詞による「プリーズ!!」に続いて、「GO TO THE BEDS is my life」「Don't go to the bed」「現状間違いなくGO TO THE BEDS」というGTTBらしい重厚かつキャッチーな楽曲が披露された。人気曲のオンパレードでフロアを熱狂させたGTTBは、ライブ後半にダンサブルな「行かなくちゃ?」、ミディアムテンポの「VILLAIN」とエレクトロサウンドの楽曲をパフォーマンス。エレクトロ寄りのモードになったライブ終盤、GTTBは「ANSWER」でドラマチックな雰囲気をもたらし、コロナ禍の現状に対する素直な思いをつづったユア作詞のラストナンバー「Rebirth」を届けた。
アンコールでGTTBはまず、エンディングにマッチする雰囲気の「SECRET MESSAGE」を披露した。そしてメンバーを代表してチャンベイビーが挨拶。「今回のツアーを回ってあっという間だった。私はライブが好きでスリーパーが好きで、一緒に過ごせるこの時間が生きてる中で何より好きだと感じました。この時間も私にとって大切な思い出になっていくし、これからもっと素敵な景色を皆さんと一緒に見たいです。今日この場所はGO TO THE BEDSにとって一番大きなライブハウスなので、目標とか緊張とか不安とかあったんですけど、スリーパーが私の原動力で、今日ここに来てくれた皆さんにありがとうって言いたいです。直接1人ひとりには言えないから、歌で感謝の気持ちを伝えていきたいです。私はまだ頼りないけど、これから私がGO TO THE BEDSを引っ張っていけるくらい、強く頼もしくなります。そしてスリーパーと今日みたいな日をまた過ごせるように、ずっとGO TO THE BEDSを続けていけるように、一歩ずつ前に進んでいきたいです。今日は本当に来てくれてありがとうございました。また会いたいです」とコメントした。そして再会への思いを込めて、彼女たちはラストに「OK」をオーディエンスに届けてフィニッシュ。大きな拍手に包まれる中、清々しい表情でステージをあとにした。
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GO TO THE BEDS「THE GATAWAY TOUR」2021年9月27日 東京・TSUTAYA O-EAST セットリスト
01. 赤ちゃん
02. I don't say sentiment
03. パッパラパー
04. マジ神
05. Meaningless
06. そんなんじゃベイビー
07. Dear
08. LUCKY LUCKY MY LIFE
09. プリーズ!!
10.
11. Don't go to the bed
12. 現状間違いなくGO TO THE BEDS
13. 行かなくちゃ?
14. VILLAIN
15. ANSWER
16. Rebirth
<アンコール>
17. SECRET MESSAGE
18. OK
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】GO TO THE BEDS「一歩ずつ前に進んでいきたい」全力で駆け抜けたツアー終幕(写真13枚)
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