召喚されたGuilty Kiss、バンドを引き連れて力強く“愛”を歌う

Guilty Kissが9月25、26日に東京・東京ガーデンシアターで2ndワンマンライブ「ラブライブ！サンシャイン!! Guilty Kiss 2nd LoveLive! ～Return To Love ♡ Kiss Kiss Kiss～」を開催した。この記事では本日26日に行われた公演の模様をレポートする。

逢田梨香子（桜内梨子役）、小林愛香（津島善子役）、鈴木愛奈（小原鞠莉役）によるユニット・Guilty Kiss。今回彼女たちは「ラブライブ！」シリーズ史上初めてバックバンドを引き連れてライブを行った。“Guilty Devils”と呼ばれるバンドにはGuilty Kissが7月にリリースした1stアルバム「Shooting Star Warrior」に収録されているすべての新曲の作編曲を手がけたバンマスMEG（G）に加え、中村“マーボー”真行（Dr）、櫻井陸来（B）、Yoma（G）が参加。Guilty Kissはバンドメンバーとともに、ロック、メタルの音楽性を特徴とするユニットの魅力を最大限に生かしたステージを繰り広げた。

ユニットカラーである紫のペンライトの光で染まった会場にレーザーライトが飛び交い、けたたましい稲妻の音とともに逢田、小林、鈴木が1人ずつステージに“召喚”される。「Guilty Kiss is back…」という言葉とともに3人はアルバムの表題曲となっているロックナンバー「Shooting Star Warrior」で鮮烈なライブの幕開けを飾った。バンドが放つヘビーなサウンドをバックにメンバーは挑発的な眼差しで芯の強い歌声を響かせ、唯一無二のGuilty Kissの世界観を築き上げていく。そしてゴールドのスタンドマイクを巧みに使いながら「Phantom Rocket Adventure」をカッティングギターとダンサブルなビートに乗せてセクシーに歌い上げた。「Guilty Eyes Fever」では3人の情熱的なパフォーマンスと、バンドメンバーの華麗なソロ回しを交えた演奏がFamiliar（Guilty Kissファンの呼称）のボルテージを上げていく。バンドの迫力のある生演奏に3人は「カッコいい！」「みんなシビれちゃうかも！」と盛り上がり、赤チェックを取り入れたロックテイストの衣装をアピールした。

重厚なバンドサウンドをバックに炎が吹き上がるステージで1stシングル曲「Strawberry Trapper」を披露したGuilty Kiss。さらに彼女たちは「Love Pulsar」をキュートに踊ったあと、昨年発表されたAqoursのナンバー「Aqours Pirates Desire」を海賊旗を使いながら力強くパフォーマンスした。そして桃太郎をモチーフにしたカオティックな幕間アニメを経て、ソロコーナーへ。まず披露されたのは鞠莉のソロ曲「Shiny Racers」。オーロラカラーがきらめく華やかな衣装を身にまとった鈴木は、ギタリストのMEGを引き連れ、疾走感のあるメロディをエネルギッシュに歌唱した。続いて桜ピンクのレトロなワンピース姿で現れた逢田は、梨子のソロ曲「PURE PHRASE」で澄みわたるような美しい歌声を響かせる。小林は“堕天使モード”を封印した天使のような衣装を着用して登場し、善子のソロ曲「タテホコツバサ」を羽が付いたハート型のマイクでキュートに披露した。その後3人は艶やかなバンドサウンドをバックに「Shadow gate to love」をパフォーマンスし、続けて凛とした佇まいでAqoursのナンバー「君の瞳を巡る冒険」を歌唱。3rdシングル曲「New Romantic Sailors」ではこの曲に欠かせない必殺技“梨子ちゃんレーザービーム”が炸裂した。

漆黒のクールな新衣装にチェンジしたGuilty Kissは、海を思わせる青い照明に染まったステージでアルバムに収録されている新曲「Deep Sea Cocoon」をエモーショナルに歌唱。Aqoursのナンバー「Deep Resonance」を熱く歌い上げたあとに披露された2ndシングル曲「コワレヤスキ」では、小林が力強いシャウトを響かせた。ライブ終盤に3人はAqoursが歌うテレビアニメ「ラブライブ！サンシャイン!!」第2期オープニングテーマ「未来の僕らは知ってるよ」を元気いっぱいにパフォーマンス。「ラブライブ！サンシャイン!!」のファンには聴き馴染みのあるこの曲も、みずみずしいバンドアレンジが施されて新たな形で響きわたった。ラストを飾ったのはアルバムに新曲として収録されているダンスロックナンバー「Nameless Love Song」。3人は飛び跳ねながら晴れやかに“愛”を歌い、手を振ってステージを去って行った。

アンコールを求める拍手に呼ばれて再び現れ、パーティチューン「Guilty Night, Guilty Kiss!」を楽しげに披露したGuilty Kiss。逢田は「本当に本当に楽しかったです。やっぱりAqoursとしてなかなかライブができなくて悔しい思いをしてきたりしたけど、Guilty Kissとして2ndライブをさせてもらって、こんなにたくさんの人の前でパフォーマンスさせてもらって。幸せを噛み締めながら1曲1曲披露させてもらいました」と話し、「この2人がいてくれたから、こうして最後まで素敵なライブができたなと思います。リハ期間にも本当に支えられてるなって改めて感じました。Guilty Kissがこの3人でよかった。この3人じゃなかったらこのパフォーマンスはできなかったな」と小林と鈴木を見ながらしみじみと語った。小林は「Familiarのみんなが集まってくれて、Guilty Devilsが後ろにいてくれて、Guilty Kissはこのステージに立てています。大変な世の中だけど、みんなのがんばりが1つの形になって本当に本当によかったと思います」と涙を流し、「いいものをみんなに届けようって、セトリとかいっぱい考えて、いっぱい練習してきたんです。だからこそみんなで楽しい時間を過ごせてよかったなと思います！ これからもFamiliarでいてください！」と充実した表情を浮かべる。鈴木は「昨日、今日と2日間Familiarの皆さんと会えて、改めてライブができるこの時間、空間が私たちにとってかけがえのない大切なものだったんだなと感じました。大好きな皆さんと一緒にAqoursとしてもGuilty Kissとしてもどんどんもっと先に進んでいきたいですし、いろんなステージに立って、皆さんとまた会いたいです。これからも私たちはもっといっぱい愛を届けていこうと思うので、皆さん受け取ってくださいますか？」とFamiliarに呼びかけ、その言葉に応える大きな拍手を浴びながら涙をあふれさせた。3人はそろって泣き笑いの表情で最後に「Guilty!? Farewell party」を届ける。この曲で彼女たちはFamiliarに別れを告げ、再会を誓い、「愛こそすべて！ Guilty Kiss！」と言い残してライブを締めくくった。