これまでの音楽活動の中でイギリスに足を運んできた吉井は、現地のスコッチウイスキーの味に衝撃を受け、その魅力に傾倒していったという。そんな中「いつか自身の人生を投影したウイスキーを作りたい」という思いを強めた吉井は、滋賀県長浜市にある長濱蒸溜所とのタッグにより「YAZŪKA」の発売を決意した。
今回発売されるウイスキーは「Father」と「BEAUTIFUL」の2種類。「Father」は1995年リリースのTHE YELLOW MONKEYのアルバム「FOUR SEASONS」に収録されている、吉井が自身の父親への思いを歌った楽曲のタイトルから取られている。このウイスキーは自身を生んだ父親への思いと、不透明な時代を生き抜くための強く明るい生命の力をその味に込めたという。
「BEAUTIFUL」は“吉井和哉”名義での1stシングルから取られた名前で、ソロ活動の中で味わった葛藤、それらを乗り越えた思いを苦味と甘さによって表現している。この2種類のウイスキーには長濱蒸溜所によるオリジナルモルトを使用。吉井と蒸留所のマスターブレンダーによるブレンディングとテイスティングを繰り返し、「Father」と「BEAUTIFUL」のオリジナル音源をオーディオで樽に聴かせながら熟成された。
「Father」と「BEAUTIFUL」は全国の酒販店、および長浜浪漫ビールの公式サイトにて各6000本限定で発売される。「YAZŪKA」特設サイトでは先行予約を受付中。なお7月28日発売の雑誌「pen」には、吉井と長濱蒸溜所の伊藤啓氏へのインタビューが掲載される。
吉井和哉 コメント
今では観光地になった、エジンバラの処刑場の前で撮影された写真が、
ちなみにエジンバラの処刑場の横には“the last drop“という有名なパブがあり、受刑者が処刑される前に最後の酒を飲ませてくれる場所だった、と言う話を聞き、自分の中であの時のウイスキーは“懺悔の酒“という意味合いがあります。
極めて個人的な想いで申し訳ないですが、どんな酒にもストーリーがあるはずです。
僕の曲を聴いてくださるように、このウイスキーを味わっていただけたら嬉しいです。
長濱浪漫ビール株式会社 伊藤啓代表取締役社⾧ コメント
日本を代表するロックミュージシャン、吉井和哉氏によるふたつのオリジナルウイスキーが完成しました。私の青春時代を彩ったあの吉井和哉氏との共作が実現し、まるで夢のように嬉しく思います。氏の作品に対する、徹底的なアプローチには⿁気迫るものがあり、分野は違えども同じモノづくりを生業にしている者として大変な衝撃を受けました。この素晴らしいウイスキーが皆様のお手元に届くことを考えると、私自身今からとてもエキサイトしています。
※記事初出時、本文に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
音楽ナタリー @natalie_mu
吉井和哉オリジナルウイスキー、実父の50年目の命日に発売(コメントあり)
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