東京女子流×フィロソフィーのダンス、“ベストフォー”2組が共鳴した「東京のダンス」

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東京女子流フィロソフィーのダンスによるツーマンライブ「東京のダンス~東京女子流×フィロソフィーのダンス~ byライブナタリー」が6月16日に東京・新宿BLAZEで開催された。

DJ新井俊也(中央)を囲む東京女子流(左)とフィロソフィーのダンス(右)。

DJ新井俊也(中央)を囲む東京女子流(左)とフィロソフィーのダンス(右)。

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「東京のダンス~東京女子流×フィロソフィーのダンス~ byライブナタリー」の様子。

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ソウルやファンクのマナーを音楽に取り込み、女性アイドルシーンに衝撃を与えた東京女子流と、アイドルファンクを発酵、熟成させることに成功したフィロのス。ともにアイドルの音楽的な可能性を広げたこの2組がツーマンライブで競演する機会はこれまでなかったが、このたびライブナタリーの主催によって開催が実現した。この公演は2組のファンや耳の肥えた音楽リスナーから多くの関心を集め、チケットもソールドアウト。新型コロナウイルスの感染拡大対策が講じられる中、この貴重な瞬間を目撃しようと多くの観客が会場に集まった。

フィロソフィーのダンス

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開演前には新井俊也(冗談伯爵)がフロアのDJブースに立ち、東京女子流とフィロのスの音楽的なルーツであるブラックミュージックを中心とした選曲で観客の気持ちを高ぶらせていく。そしてChic「Dance, Dance, Dance」がフェードアウトしたのに合わせてナイル・ロジャースへのオマージュを詰め込んだフィロのスの代表曲「ダンス・ファウンダー」が流れ始め、とうとうライブの幕が開けた。「最高の夜にしようね!」とフロアに呼びかけたフィロのスは、「ダンス・ファウンダー」に続いてブギーファンクナンバー「VIVA 運命」をひさびさに披露。高揚感を誘うサウンド、聴く者を一発で黙らせる歌声の持ち主・日向ハルをはじめとした堂々たるパフォーマンスでアスタライト(東京女子流ファンの呼称)の心をも鷲づかみにした。

いちアイドルオタクとして喜びを爆発させるフィロのス・十束おとは(右から2番目)。

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東京女子流

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2曲を歌い終えたフィロのスは一旦ステージから退場し、敬愛する先輩グループの東京女子流にバトンタッチする。満を持して登場した東京女子流の4人はジャズやロカビリーのノリをブレンドした「孤独の果て~月が泣いている~」で軽快なツイストダンスを踊り、さらにファンク色の強い「ヒマワリと星屑」を歌唱。多種多様なレパートリーの中から、フィロのスとの親和性の高い初期ナンバーを連発し、10年間変わることのないアイドル性と年々増していく貫録が入り混じる存在感を見せつけた。それぞれ自己紹介代わりのパフォーマンスを披露し合った2組は、「東京のダンスです!」と8人で声をそろえて挨拶。東京女子流の庄司芽生は「今日をとっても楽しみにしておりました」と笑顔を浮かべ、フィロのスの十束おとはも「ツーマンをやらせていただけることが本当にありがたくて、最初夢かと思った」と喜びをあらわに。また奥津マリリは「さすが楽曲派の皆さん、クラップが超そろってる!」とフロアに向かって興奮気味に語った。

フィロソフィーのダンス

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東京女子流

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その後も両グループは数曲ごとに入れ替わりつつ、お互いを意識したようなセットリストでライブを進行。フィロのスが1990年代のアシッドジャズを現代的に解釈した「イッツ・マイ・ターン」や、本格的なR&Bナンバーに仕上がっているメジャー2ndシングルの表題曲「カップラーメン・プログラム」でフロアのテンションを上昇させたかと思えば、東京女子流はディストーションの効いたギターサウンドが印象的な「ディスコード」、しなやかなダンスで魅せる「Killing Me Softly」など、緩急を付けた構成で心地いい空気を生み出していく。ライブ後半には2組ともに衣装チェンジして観客の前へ。フィロのスが「テレフォニズム」「シスター」を艶っぽく歌い上げたあとには、東京女子流も「ワ.ガ.マ.マ.」「Hello, Goodbye」という今年リリースした2曲で透き通るような歌声を披露。さらにフィロのスの楽曲を数多く手がけてきた宮野弦士が作曲したナンバー「kissはあげない」を凛とした表情で歌唱した。

フィロソフィーのダンス

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東京女子流

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「東京のダンスでした!」と挨拶する東京女子流とフィロソフィーのダンス。

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続いてこの日最後の出番を迎えたフィロのスは「ラブ・バリエーション」をグルーヴ感たっぷりにパフォーマンス。メロディアスな楽曲「ベスト・フォー」のイントロでは、奥津が「女子流さんも私たちも最高のベストフォーだ!」と弾けるような笑顔で叫んだ。そして東京女子流はディスコポップ「A New Departure」をラストナンバーとして歌い、観客と腕を左右に振って新宿BLAZE全体に大きな一体感で包み込んだ。ラストのMCでは東京女子流の新井ひとみが「ステージの横でライブを観ていてたら、ニコッと笑いかけてくれてすごくうれしかったです。みんなと一緒に楽しい時間を過ごすことができて幸せでした」と和やかに話し、フィロのスからは日向が「女子流さんはこういういい曲を歌って踊るアイドルの先駆けとしてシーンを作ってくださったと思っていて。私たちはそこに乗っかっただけなんですけど、そういうふうに切り開いてくれたからこそ今フィロソフィーのダンスが活動できる場もあって、ずっと憧れていました」と相手へのリスペクトを言葉に。初のツーマンライブを大盛況に導いた2組は、最後により大きい会場で競演することを誓い合って「東京のダンス」を締めくくった。

なお東京女子流は8月18日に配信およびミュージックカードの形式でニューシングル(タイトル未定)をリリース。フィロのスも同日にメジャー3rdシングル「ダブル・スタンダード」を発売する。

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「東京のダンス~東京女子流×フィロソフィーのダンス~ byライブナタリー」2021年6月16日 新宿BLAZE セットリスト

01. ダンス・ファウンダー / フィロソフィーのダンス
02. VIVA 運命 / フィロソフィーのダンス / フィロソフィーのダンス
03. 孤独の果て~月が泣いている~ / 東京女子流
04. ヒマワリと星屑 / 東京女子流
05. イッツ・マイ・ターン / フィロソフィーのダンス
06. カップラーメン・プログラム / フィロソフィーのダンス
07. 好感度あげたい! / フィロソフィーのダンス
08. フォーカス / フィロソフィーのダンス
09. リフレクション / 東京女子流
10. existence / 東京女子流
11. ディスコード / 東京女子流
12. Killing Me Softly / 東京女子流
13. テレフォニズム / フィロソフィーのダンス
14. シスター / フィロソフィーのダンス
15. ワ.ガ.マ.マ. / 東京女子流
16. Hello, Goodbye / 東京女子流
17. kissはあげない / 東京女子流
18. ラブ・バリエーション / フィロソフィーのダンス
19. ベスト・フォー / フィロソフィーのダンス
20. A New Departure / 東京女子流

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