MIGMA SHELTER、因縁のCLUB CITTA’で約110分のノンストップレイヴ

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MIGMA SHELTERが4月24日に神奈川・CLUB CITTA'でワンマン公演「DANCE AROUND」の振替公演を開催した。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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CLUB CITTA’は、昨年5月に全国ツアー「SIX ALICE REMIXED TOUR」の最終公演が行われるはずだった会場。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてツアーは延期となり、それに代わるものとして同会場でのワンマン公演が決定したが、緊急事態宣言を受けて1月から4月に延期となっていた。3度目の緊急事態宣言により、この振替公演も実施が危ぶまれたが、緊急事態宣言は公演の翌日4月25日に発令されることが決まり、間一髪での開催となった。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)[拡大]

MIGMA SHELTER「DANCE AROUND」振替公演の様子。(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER「DANCE AROUND」振替公演の様子。(撮影:Masayo)[拡大]

レイヴの前売りチケットはソールドアウトし、ソーシャルディスタンスを保った座席レイアウトながら、開演前から熱気にあふれるフロア。天井にはMIGMA SHELTERのワンマンを象徴する“キノクラゲ(キノコとクラゲが混ざり合ったイメージ)”をモチーフにした巨大な装飾が垂れ下がり、huezチームが手がける照明やレーザーが当たることで異次元のような空間が演出された。

舞台袖からメンバーのかけ声が響くと、観客が続々と立ち上がり、「Spider Line」でレイヴが開幕。神秘的なイントロが鳴り響き、ワンマンのためにミックスされたビートが高揚感を煽る中、メンバーが1人ずつステージに登場し、フォーメーションを作っていく。そして歌い始めた6人は、シリアスな曲調にも関わらず、弾ける笑顔でパフォーマンス。無事にCLUB CITTA'のステージに立てた喜びを隠せないようだ。6人は「Unbirthday」「Paralyzing」「Parade's End」とミニマルなビートと攻撃的なシンセの攻め曲をシームレスに畳みかけ、その勢いのまま定番のギターロック系トランス「69」に突入。観客が一斉に手を挙げて連続ジャンプして盛り上がる中、鼓舞するようなパーカッションが混ざり始めると、グループ初期からの人気曲「Joint」へとなだれ込んだ。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)[拡大]

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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早くもクライマックスのような展開を見せたあと、ループするレゲエの鳴り物に合わせてメンバーが自己紹介。ここまで30分近くノンストップで踊り続けたものの、6人は微塵も疲労の影を見せない。「1年越し、ついにチッタでワンマン! 楽しんでいきましょう!」というユブネの元気な宣言から、彼女たちは初期曲「GIPS」でパフォーマンスを再開。この曲のレゲエパートではメンバーが盆踊りで異色のムードを作り上げ、アルバム「ALICE」のテーマ曲とも言える「Rabiddo」では、ミミミユ演じる発情したウサギがナーナナラに覆いかぶさる。その後もホラーミュージカル調な「Baron」、ジャズ要素を取り入れた「Drops」と多彩な楽曲が続き、観客を一切飽きさせない。グループでもっともアイドルらしい楽曲「Egg Head」では大サビが8回連続でループし、やっとアウトロが流れるとフロアは大団円のような空気に包まれた。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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ここまでをレイヴの前編だとすれば、後編は物憂げなバラード系トランス「It dosen't matter」でスタート。初期からの代表曲である呪術的な「Svaha Eraser」では、6人が時間差で手を動かして弧を描く象徴的なダンスで観客の心をつかみ、アウトロでは哀愁漂うアコースティックギターの音色が会場に響きわたった。その世界観を延長する形で、夜通し歌い踊る獣の祭りをイメージした楽曲「明けの歌」が始まると、メンバーは円を描いて膝立ちする儀式的なフォーメーションに。うねうねと身をよじって蠢く6人は、荒々しいパーカッションとギターに乗ってボルテージを高め、ディジュリドゥが絡む民族的なトランス「QUEEN」でパフォーマンスの勢いをさらに加速させていく。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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MIGMA SHELTER「DANCE AROUND」振替公演の様子。(撮影:Masayo)

MIGMA SHELTER「DANCE AROUND」振替公演の様子。(撮影:Masayo)[拡大]

レイヴ終盤、美しいピアノの音色が鳴り響く人気曲「NAME」から、暴力的なまでに激しいサウンドの「Cosmic Forest」「Compression: Free」へとつながるとフロアの盛り上がりは最高潮に。そして現体制のテーマ曲とも言える「TOKYO SQUARE」が披露され、観客をクールダウンさせる心地よい「宵の歌」でレイヴは締めくくられた。パフォーマンスを終えたミミミユは「DANCE AROUNDありがとうございまーす!」と元気に挨拶。6人は約110分間のノンストップパフォーマンスを終えたとは思えないような笑顔を浮かべており、タマネが「カ・ワ・サ・キー!」と声を上げ、続いてナーナナラが「こんなご時世……」と振ると、全員で「イエー!!」と応じるなど余力を見せる。足の怪我と体調不良で苦しんできたミミミユとブラジルは、ユブネがファンに感謝の言葉を述べる中、グルグルとステージを踊って復活ぶりをアピール。「こんな大切な日ですから、みんなで写真を撮りましょう」というレーレの呼びかけからファンと記念撮影したメンバーは、延期中のツアーで再びCLUB CITTA’に立つことを宣言してレイヴに幕を下ろした。

MIGMA SHELTER(撮影:Masayo)

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なおZAIKOでは本公演のアーカイブ映像を5月末まで配信中。撮影を担当した平井侑馬、二宮ユーキ、スイッチャーの加賀誠人らAqbiRecの配信ではおなじみとなったチームにより、配信映像は見応えのある作品に仕上がっている。

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MIGMA SHELTER「DANCE AROUND」

2021年4月24日 CLUB CITTA' セットリスト

01. Spider Line
02. Unbirthday
03. Paralyzing
04. Parade's End
05. 69
06. Joint
07. GIPS
08. Rabiddo
09. Baron
10. Drops
11. Egg Head
12. It dosen't matter
13. Svaha Eraser
14. 明けの歌
15. Road
16. QUEEN
17. NAME
18. Cosmic Forest
19. Compression: Free
20. TOKYO SQUARE
21. 宵の歌

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※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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Makoto Kaga / 加賀誠人 @makotokaga

こんな時間なのに、名前修正いただきました。多謝!
https://t.co/xRRDgS5xyt

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