大雨の夜Lucky Kilimanjaroがダンスミュージックに明日への祈り込めた野音公演

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Lucky Kilimanjaroが4月4日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」を開催した。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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ラッキリはメジャー1stアルバム「!magination」から約1年ぶりのニューアルバムとなる「DAILY BOP」を3月31日に発表。この公演は「DAILY BOP」リリース後初のワンマンライブで、当日は今作の全収録曲を含む計25曲のセットリストが展開された。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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定刻を少し過ぎて、あたりが夕闇に包まれた頃、小雨が降るステージにメンバーの6人が登場。最初にダンサブルなナンバー「太陽」をパフォーマンスし、熊木幸丸(Vo)の「みんな今日を楽しみにしてくれてたんでしょ?」という煽りとともに観客を歓迎した。続いてラッキリは跳ねるようなエレクトリックピアノのリフを合図に「Superfine Morning Routing」に勢いよく突入。その後もタイトなリズムが心地いい「Drawing!」、ドラムとパーカッションの掛け合いが光る「FRESH」と、冒頭からアップテンポなナンバーを畳みかけていく。シンセサイザーのみずみずしい音色が印象的な「雨が降るなら踊ればいいじゃない」では、熊木の「みんなのグルーヴ見せてもらっていいですか?」という呼びかけを合図に、バンドとオーディエンスが大きなハンドクラップで一体になった。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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雨足が次第に強まる中ミドルテンポの「Sweet Supermarket」の演奏がスタートすると、大瀧真央(Syn)の奏でるどこかノスタルジックなシンセサイザーの音色が会場に響き渡った。次曲の「ペペロンチーノ」では、6人はファンキーで迫力のあるステージを展開。とびきりフロアライクなナンバー「ON」では、ループするリフやビートに合わせて熊木がステージを縦横無尽に動き回った。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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中盤に差し掛かり、客席をぐるりと見回し「めちゃ人いる!」と笑顔を見せる熊木。「雨がすごいけど、今日は僕らにとっての2021年初ライブ。こうやってみんなと踊れてうれしいです」「ここには、東京だけじゃなく地方から来てくれた人や、失恋した人、仕事のストレスを解消しにきてくれた人とかいろんな人がいると思います。今日はそれぞれの物語を僕らの音楽に乗せて、明日からまたみんなが踊れるようにします」と語った。そして改めてファンたちに「みんな踊ってる?」と問いかけると、すかさず大瀧が「私が言わないと始まらないでしょ。野音、踊れてる?」と発言。その言葉を皮切りに「Burning Friday Night」がスタートし、カッパに身を包んだ観客たちはミラーボールの光に照らされながらディスコ調のサウンドに身を揺らした。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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ラッキリは「エモめの夏」「KIDS」「夜とシンセサイザー」と新作アルバムに収録された楽曲を次々と演奏したあと、2015年発表の1stアルバム「FULLCOLOR」から「SuperStar」をパフォーマンス。6人は懐かしいナンバーを演奏する喜びを滲ませながら情感豊かに同曲を届けた。また「350ml Galaxy」では、曲中で熊木が生ビールでオーディエンスと乾杯するというラッキリファンおなじみの演出も。ライブ終盤に差し掛かると、人気曲「HOUSE」が繰り出され、爆発力のあるグルーヴィなサウンドが会場を一気にダンスフロアへと変化させる。そしてその熱気が冷めやらぬ中、メロウで浮遊感のある「MOONLIGHT」がエモーショナルに披露され、柔らかな夜の雰囲気を纏った「おやすみね」では、熊木のリクエストにより観客たちがスマートフォンの光を掲げてステージを照らすという幻想的な光景が広がった。

「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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アンコールで再びメンバーとともにステージに戻った熊木は、昨年コロナ禍の中で感じた葛藤を真剣な表情で振り返る。「去年は自分のツアーが中止や延期になったりしてすごく混乱していました」「でもこれは過去形ではないし、2021年になった今も戦い続けている人がいると思います。そんな人たちのために1曲やらせてください」と続けると、ニューアルバム「DAILY BOP」にボーナストラックとして収められた「光はわたしのなか」をまっすぐに歌唱した。そして雨に濡れながら、熊木は「Lucky Kilimanjaroは、明日からみんなが楽しく毎日を過ごせるように音楽をやっています!」と高らかに宣言し、ラストナンバー「君が踊り出すのを待ってる」へ。ぴったりと息のあったメンバーの演奏に乗せて熊木が「君が踊り出すのを待ってる 君が歌い出すのを待ってる 君が歩き出すのを待ってる」と客席を指差しながら歌い上げ、6人は温かな拍手に包まれながら公演の幕を下ろした。

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Lucky Kilimanjaro「Lucky Kilimanjaro presents. YAON DANCERS」2021年4月4日東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) セットリスト

01. 太陽
02. Superfine Morning Routing
03. Drawing!
04. FRESH
05. 雨が降るなら踊ればいいじゃない
06. 初恋
07. とろける
08. Sweet Supermarket
09. ペペロンチーノ
10. ON
11. 春はもうすぐそこ
12. アドベンチャー
13. Do Do Do
14. Burning Friday Night
15. エモめの夏
16. KIDS
17. 夜とシンセサイザー
18. ひとりの夜を抜け
19. SuperStar
20. 350ml Galaxy
21. HOUSE
22. MOONLIGHT
23. おやすみね
<アンコール>
24. 光はわたしのなか
25. 君が踊り出すのを待ってる

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