中野サンプラザに“志磨万博”出現!志磨遼平の歴史を詰め込んだ「TOKYO IDIOT」

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ドレスコーズのワンマンライブ「志磨遼平『IDIOT TOUR 2020』-TOKYO IDIOT-」が昨日3月31日に東京・中野サンプラザホールで行われた。

志磨遼平(撮影:森好弘、粂井健太)

志磨遼平(撮影:森好弘、粂井健太)

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ドレスコーズ「志磨遼平『IDIOT TOUR 2020』-TOKYO IDIOT-」の様子。(撮影:森好弘、粂井健太)

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2010年4月に毛皮のマリーズでメジャーデビューし、2020年に10周年を迎えた志磨遼平。昨年はこれを記念したライブツアー「IDIOT TOUR 2020」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部公演の中止や延期に見舞われた。そこから1年を経て、満を持して東京公演の開催を果たした。

“志磨遼平万博”というテーマが掲げられた本公演には、これまで毛皮のマリーズやドレスコーズに関わってきたアーティストたちが多数集結。越川和磨(G)、有島コレスケ(B, G)、菅大智(Dr)、中村圭作(Key)をホストメンバーに迎え、さまざまな編成で演奏が繰り広げられた。

ウエノコウジ(撮影:森好弘、粂井健太)

ウエノコウジ(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

まず冒頭はホストメンバーに福島健一(Sax)、菅野淳史(Tp)、牛尾健太(G / おとぎ話)を加えた8人編成で、ストレートなロックンロールナンバー「バンドワゴン」「ボニーとクライドは今夜も夢中」を披露。“志磨万博”は毛皮のマリーズのメジャーデビューアルバム「毛皮のマリーズ」からの2曲で幕を開けた。続く「ゴッホ」「コミック・ジェネレイション」では志磨、越川、菅、2016年のドレスコーズのライブに参加していたウエノコウジ(B)の4人編成へと移行。「ゴッホ」冒頭では菅とウエノによる熱いセッションが行われ、志磨のパフォーマンスをハイテンションにあと押しした。

左から志磨遼平、竹中直人。(撮影:森好弘、粂井健太)

左から志磨遼平、竹中直人。(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

「コミック・ジェネレイション」が終わると、今度は竹中直人(Vo)が花束を片手に登場。志磨の演奏するアコースティックギターに合わせ、即興で「スーパー、スーパーサッド」「Lily」のワンフレーズを歌った。竹中は「すごいね志磨くーん、志磨くん大好きっ!」「はしゃぎすぎて息切れちゃった」と興奮した様子で志磨を祝福。コミカルに語りかけた一方、「みずいろ」ではムーディな歌声を存分に披露し、会場の雰囲気を一瞬で切り替えてみせた。

竹中が舞台を去ると、セッティング変更のため一旦ステージの幕が下ろされた。この転換中に志磨はステージ端に設置された演台へと移動し、本公演のために用意した詩を朗読。「僕はいつも心に余裕がなかった。きっと心が小さいのだと思う。僕の小さいハートは些細なことでいっぱいになり、あふれ、空っぽになる。ただ足早に通り過ぎるしかないのだった」「このまま立ち止まらず、すべてよ通り過ぎて行け! 誰にも渡さぬこのハートは、ずっと、ずっと震えているまま。This Heart of Mine」とこれまでの活動、そしてこれからの活動に向けた思いを、自身の心に当てはめて表現した。

志磨遼平とTHE BAWDIES。(撮影:森好弘、粂井健太)

志磨遼平とTHE BAWDIES。(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

ステージの転換作業が終わり、再び幕が開くと、そこにはTHE BAWDIESのメンバーがスタンバイしていた。志磨たちはおよそ3年ぶりとなる“the dresscodes with B”編成で、ガレージロック調に編曲された「REBEL SONG」を届けた。2組はインディーズ時代から長年交流を続けていたこともあり、合間にはROY(Vo, B)と志磨が10年以上前のエピソードを語り合うシーンも。さらにTHE BAWDIESの楽曲「LEMONADE」を日本語詞でカバーするサプライズも用意され、お互いの仲のよさがうかがえる一幕となった。

志磨遼平とおとぎ話。(撮影:森好弘、粂井健太)

志磨遼平とおとぎ話。(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

さらにバンド単位でのゲストとして、おとぎ話の面々も参加。「メロウゴールド」「クライベイビー」は牛尾の奏でるメロディアスなギターフレーズにより、メロウなムードを押し出したアレンジとなった。2016年開催のツアー「the dresscodes R.I.P. TOUR」の際もレパートリーに選ばれた「BABYDOLL」では、コロナウイルスの感染予防で発声できないことを受け、“ダーリンダーリン”コールは拍手や足踏みを催促する形に変更。観客たちはすぐに息の合ったレスポンスを行い、志磨たちの演奏を盛り上げた。

dresscodes a.k.a. FUNK GANG(撮影:森好弘、粂井健太)

dresscodes a.k.a. FUNK GANG(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

休憩を挟み、後半戦は有島、福島、菅野、山中治雄(B)、ビートさとし(Dr)、堀嵜ヒロキ(Per)からなる“dresscodes a.k.a. FUNK GANG”編成でスタート。ビートさとしと堀嵜による白熱のセッションから「規律 / 訓練」へとなだれ込み、フリーキーなファンクチューンへと変貌を遂げた「Automatic Punk」で一気にオーディエンスのテンションを高めた。一方でノスタルジックな雰囲気あふれる「ヒッピーズ」ではグルーヴィなサウンドが展開され、観客たちを心地よく踊らせた。

志磨遼平(撮影:森好弘、粂井健太)

志磨遼平(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

いよいよライブも終盤に差しかかり、志磨の衣装替えの合間にはホストメンバーがMCを担当。菅や有島が今日のライブの感想や志磨との出会いを振り返る中、越川は中野サンプラザの地下にあるスタジオで毛皮のマリーズの作品「Faust C.D.」を制作したことを話題に挙げ、「まさかそのスタジオの上のホールでライブができるとは思わなかった。うれしいです」としみじみと語った。その後越川の「俺の古くからの友達を呼びます。志磨遼平くーん!」という呼び込みで志磨を迎えたあとは「愛のテーマ」「ビューティフル」とライブでおなじみの楽曲を次々とプレイ。本編最後の「愛に気をつけてね」では志磨が「きらい!きらい!」と何度も叫んだり、四方八方に中指を突き立てたりと、破天荒なステージングでオーディエンスを煽ってみせた。

「ピーター・アイヴァース」演奏中の志磨遼平。(撮影:森好弘、粂井健太)

「ピーター・アイヴァース」演奏中の志磨遼平。(撮影:森好弘、粂井健太)[拡大]

そしてアンコールでは、志磨1人がアコースティックギターの弾き語りで「ピーター・アイヴァース」を披露。彼がスポットライトを浴びながら演奏していると、舞台後方には大勢の設営スタッフが集まり、粛々と機材の撤収を始めた。大量に設置されていた楽器やアンプは楽曲後半にはすべて撤去され、ステージには志磨ただ1人が残される。そのまま「ピーター・アイヴァース」の演奏を終えると、志磨は静かにギターを置き、首に巻いたスカーフをほどきながら無言でステージを去った。

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ドレスコーズ「志磨遼平『IDIOT TOUR 2020』-TOKYO IDIOT-」2021年3月31日 中野サンプラザホール セットリスト

01. バンドワゴン
02. ボニーとクライドは今夜も夢中
03. ゴッホ
04. コミック・ジェネレイション
05. みずいろ
06. REBEL SONG
07. LEMONADE(オリジナル:THE BAWDIES
08. メロウゴールド
09. クライベイビー
10. BABYDOLL
11. 規律 / 訓練
12. Automatic Punk
13. ヒッピーズ
14. 愛のテーマ
15. スーパー、スーパーサッド
16. ビューティフル
17. 愛に気をつけてね
<アンコール>
18. ピーター・アイヴァース

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