SUPER BEAVER、まっすぐにあなたに愛を歌ったツアーファイナル

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SUPER BEAVERが昨日3月12日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で最新アルバム「アイラヴユー」のリリースツアー「SUPER BEAVER 『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」のファイナル公演を開催した。

渋谷龍太(Vo)(撮影:青木カズロー)

渋谷龍太(Vo)(撮影:青木カズロー)

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SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:青木カズロー)

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:青木カズロー)[拡大]

会場が暗転すると、観客は待ちわびたと言わんばかりに期待のこもった力強い拍手で4人を出迎える。彼らがいつものようにドラムセットの周りに集まって円陣を組み、演奏し始めたのは「パラドックス」。オーディエンスはバンドが放つサウンドを全身で浴びながら、心地のいいビートに身を委ねて体を揺らしていった。「ファイナル公演となりますけど、楽しむ覚悟はできてますか? 本気でいくんでよろしくお願いします!」と渋谷龍太(Vo)が宣言すると、バンドはみずみずしいサウンドを一斉に響かせ、「青い春」の演奏をスタート。新型コロナウイルスの影響で声は出せない環境であっても、「証明」では「俺たちに声以外の何かをぶつけてな!」と渋谷がフロアにマイクを向けてオーディエンスの気持ちを受け止め、「閃光」でも観客の目をまっすぐに見て「バシバシ感じてるよ!」と何度も頷いた。その後「irony」で会場は一瞬でダンスフロアと化す。ラフな空気の中、さらにバンドは気だるげなフレーズがループする「mob」を投下した。

渋谷龍太(Vo)(撮影:青木カズロー)

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渋谷は「もっと普通に会えたはずなのにね。マスクとか椅子とかなくても、普通にやれたはずなのに、思ってもない事態が起こるんだね。あなたの前で歌えることを当たり前だと思っていたのかなって、2020年はめちゃくちゃ悔しくて、めちゃくちゃ大嫌いな1年でした」と顔を歪ませ、「そんな中でもなぜ2020年を心の底から嫌いになれなかったかというと、2020年も俺たちは生きてて、あなたも生きてて、俺たちは音楽でつながれてたから」と振り返る。そして「あなたが俺たちの音楽を受け止めてくれたこと、この会場に足を運んでくれること、うれしいです。俺たちの生きる意味になってくれてありがとうございます。俺たちの生きがいになってくれたことにめちゃくちゃ感謝してます。今度は俺たちが、SUPER BEAVERというバンドが、あなたの生きがいになれたらいいなと思ってます」と述べ、「自慢になりたい」をじっくりと歌ってその思いを伝えた。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:青木カズロー)

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その後も彼らは「突破口」や「嬉しい涙」を爽快にプレイ。昨年ソニー・ミュージックレコーズとメジャー再契約をしたことから「結成16年目の新人、俺たちがSUPER BEAVERです」という言葉を放ち、「正攻法」で決して変わることのないまっすぐな姿勢を示した。渋谷は「完成したものを更新できるのがライブなのかなって思ってる。今日こうやってアルバムが更新されていくこの時間が、とっても尊いです」と愛おしそうに語り、「ちゃんと少しもこぼさずに受け取ってくれないと俺は嫌なんですけど、あなたは受け取ってくれますか?」とオーディエンスに呼びかける。それに応える大きな拍手が鳴り響くと、4人は穏やかな表情で最新アルバムのリード曲「アイラヴユー」を演奏。シンプルな言葉とサウンドに乗せられた温かな気持ちを、オーディエンスは思い思いに噛み締めた。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:青木カズロー)

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:青木カズロー)[拡大]

ライブ終盤、「予感」や「ハイライト」で会場には一層晴れやかな空気が広がっていく。「1対1をこれからも続けていきます。俺たちが伸ばした手をあなたがつかんでくれたこと、俺たちは絶対忘れません。なのであなたがつかんでくれたその手を、次は俺たちが離さないでつかんでいきます。カッコいいバンドをやっていきたいと思っていますので、なんの心配もなく、安心してこれからも付いてきてください」という渋谷の力強い言葉のあと、彼らが奏でたのは「ひとりで生きていたならば」。そっと思いをこぼすような歌声と温かな音色がじんわりと会場に響きわたった。ラストナンバーは最新アルバムの最後を飾る「さよなら絶望」。バンドのど真ん中とも言えるような疾走感あふれるこの曲を楽しげにプレイし、4人はステージを去っていった。

アンコールを求める拍手に呼ばれ、もう一度ステージに登場したメンバーは最後に「東京流星群」を晴々と演奏。「またしっかり生きて会いましょう!」とオーディエンスと再会できる日に思いを馳せて、ひさしぶりのツアーに幕を下ろした。

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SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」2021年3月12日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. パラドックス
02. 青い春
03. 証明
04. 閃光
05. irony
06. mob
07. 自慢になりたい
08. 突破口
09. 嬉しい涙
10. 正攻法
11. アイラヴユー
12. 予感
13. ハイライト
14. ひとりで生きていたならば
15. さよなら絶望
<アンコール>
16. 東京流星群

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