ZOC夢の武道館で“支配領域”展開!かてぃの門出祝い、新たな一歩を踏み出す

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ZOCのワンマンライブ「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」が2月8日に東京・日本武道館にて開催された。

ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」の様子。(Photo by Masayo)

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ZOC(Photo by Yusuke Satou)

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2021年に入ってからは東名阪のZeppを巡るライブツアー「NEVER TRUST ZOC」を実施してきたZOC。そして今回の日本武道館公演は彼女たちにとって史上最大規模のワンマンにあたり、昨年12月にグループからの卒業を発表した、香椎かてぃが最後に出演するライブとなった。

本公演ではZOCのロゴマーク「O」をかたどったステージが、オーディエンスに360度囲まれるように会場中央にセッティングされた。さらに「推しカメラ配信チケット」用として、メンバー1人につき数台のカメラでライブが撮影された。「ZOC実験室」でライブの火蓋が切って落とされると、ZOCはさっそく激しいステージングを展開。ステージが見えなくなるほど大量のスモークが焚かれる中、彼女たちは“支配領域”を広げるように、感情の爆発を視覚的に表現した。「AGE OF ZOC」では6人が外周を囲うようにフォーメーションを組み、グルグルと回りながら歌唱。「IDOL SONG」では各メンバーが代わる代わるステージ中央に立って歌うなど、全方位型ステージならではのパフォーマンスが次々と行われた。

西井万理那(Photo by Masayo)

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ライブが中盤に差し掛かると、各メンバーによるソロコーナーへと突入。1番手を務めた大森靖子はミト(クラムボン)がアレンジした「絶対彼女」を披露し、巫まろと雅雀り子もダンサーとして参加した。続く西井万理那は「それな!人生PARTY」で、舞台のあちこちをアクティブに走り回りながら歌唱。途中ではかてぃの協力のもと、台車に乗りながらステージ上を1周するという演出も用意された。

巫まろ(Photo by Michiko Kiseki)

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3番手の藍染カレンは凛々しさあふれる佇まいでステージに立ち、「紅のクオリア」を披露。伸びやかな歌声を武道館に響かせつつ、途中では「僕の心はそう……君のものさ」と決めセリフを届け、オーディエンスを魅了した。一方で巫は「まろまろ浄土」にて、熟達したボーカルパフォーマンスを生き生きと展開。合間には各客席ブロックに向けてかわいらしく手を振り、会場に和やかなムードを生み出した。

香椎かてぃ(Photo by Yusuke Satou)

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雅雀り子(Photo by Masayo)

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かてぃはクールな雰囲気をまとってステージに現れ、「仮定少女」を歌唱。舞台端の階段に座ったり、ゆっくりとした足取りで歩き回ったりと貫禄あふれる様子を見せる一方、後半ではその場に倒れ込んで熱唱したりと、エモーショナルな一面も垣間見せた。ソロ6番手を務めたり子は、大森とサポートキーボーディスト・sugarbeansによる「死神」をバックにダンス。これまで大森のライブにも数多く参加してきたり子だが、今回は舞台全体を駆使した、ダイナミックなダンスパフォーマンスを繰り広げた。

大森靖子(Photo by Michiko Kiseki)

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全メンバーのソロが終わると、続いては大森によるアコースティックギターの弾き語りコーナーへ。ここで大森がセレクトしたのは、インディーズ時代から数多くのライブで演奏してきた「パーティドレス」と「ハンドメイドホーム」。当時とは規模感が大きく異なるシチュエーションながら、彼女が1人ひとりに語りかけるように歌うことで、原点回帰とも言えるひとときとなった。

藍染カレン(Photo by Michiko Kiseki)

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再びメンバー全員がステージに集まり、ライブは後半戦へと入る。荘厳なサウンドが特徴的な新曲「FLY IN A DEEP RIVER」では「クソ」というフレーズを多数使用した歌詞や、ひざまついたりよろめきながら歌う6人のパフォーマンスにより、場内には張り詰めた空気が漂う。対する「SHINEMAGIC」では、それぞれ異なる銃器を手にして踊り、明るくダンサブルなサウンドに歌声を重ねていった。

ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」の様子。(Photo by Masayo)

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大森が「私たちは無様で不器用で、けがわらしいからこそ美しくて。神様になんかなれなくても、ただ生き様を晒すだけで神聖で、実像だからこそ輝いている。それをわかってもらえる時代が来るといいなと思っています」と説明した「A INNOCENCE」では、彼女が楽曲に込めた思いを6人で表現。観客たちに語りかけるような優しい歌声で、ありのままであることの美しさを説いた。本編最後に選ばれたのは、ZOCの始まりの曲である「family name」。パワフルな歌声によって「クッソ生きてやる」という力強いメッセージがより強調された。

ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」の様子。(Photo by Masayo)

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アンコールの1曲目を飾った「DON'T TRUST TEENAGER」が始まると、6人は力を振り絞るように全身全霊のパフォーマンスを展開。ハードなロックサウンドも相まって、フロアの熱気はさらに高まっていった。この楽曲の終了後、舞台にはかてぃだけが残り、MCコーナーへと移った。かてぃは涙で声を詰まらせながら、この日のために用意した手紙を取り出し、これまで応援してくれたファンに向けて感謝の言葉をかけた。続けてZOCの思い出を振り返り、不安を抱えながらも活動を続けたこと、夢の武道館公演を達成できた喜びを明かす。そしてかてぃがステージから去っていくのに合わせ、残ったメンバーは新曲「REPEAT THE END」の歌唱を開始。これまでの活動を振り返り、さらに前進していく覚悟を示したこのナンバーで、かてぃの門出を温かく見守った。

ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」の様子。(Photo by Michiko Kiseki)

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ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」より、バックステージでのZOC。(Photo by Masayo)

ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」より、バックステージでのZOC。(Photo by Masayo)[拡大]

「REPEAT THE END」の歌唱を終えると、かてぃ以外のメンバーも1人ずつコメント。これからも活動を続けていきたいという思い、かてぃが卒業する悲しみなど、各々が現在の心境を告白する中、大森は「メンバーがこれから出会うべき人、影響を与えるべき人がまだまだたくさんいると思います。1人ひとりがあきらめなかったことで私も勇気をもらったし、だからこそ今ここにいることができます」「私にとって武道館は音楽の中心となる場所なんです。ここからどんどんZOCの活動が広がっていけば、面白い世界になると思っています!」とこれからの意気込みを語った。最後にZOCは「family name」をアカペラで再び披露し、円陣を組んでの「We Are ZOC!」という掛け声で武道館公演にピリオドを打つ。そして新たな一歩を踏み出すように、颯爽と舞台を去った。

現在ABEMAとStreaming+では「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」のアーカイブ映像を公開中。チケットの販売期間および視聴可能期間は各サイトにて確認を。

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ZOC「ZOC NEVER TRUST ZOC FINAL」2021年2月8日 日本武道館 セットリスト

01. ZOC実験室
02. AGE OF ZOC
03. GIRL'S GIRL
04. 断捨離彼氏
05. IDOL SONG
06. イミテーションガール
07. ヒアルロンリーガール
08. チュープリ
09. 絶対彼女 feat. 巫まろ、雅雀り子(大森靖子ソロ)
10. それな!人生PARTY(西井万理那ソロ)
11. 紅のクオリア(藍染カレンソロ)
12. まろまろ浄土(巫まろソロ)
13. 仮定少女(香椎かてぃソロ)
14. 死神 feat. sugarbeans、大森靖子(雅雀り子ソロ)
15. Rude feat. sugarbeans、雅雀り子(大森靖子弾き語り)
16. パーティドレス(大森靖子弾き語り)
17. ハンドメイドホーム(大森靖子弾き語り)
18. FLY IN A DEEP RIVER(新曲)
19. ピンクメトセラ
20. draw(A)drow
21. SHINEMAGIC
22. A INNOCENCE
23. family name
<アンコール>
24. DON'T TRUST TEENAGER
25. REPEAT THE END(新曲)
26. family name

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