SEEDA、S.L.A.C.K.のライブ中ステージに乱入者続々

スペースシャワーTVのヒップホップ番組「Black File」による初主催イベント「SPACE SHOWER TV Black File Live vol.1」が12月2日に東京・WWWにて開催された。

WWWで行われる初のヒップホップライブということもあり、会場にはこれまで以上に多彩な観客が集結。11月17日に番組オフィシャルミックスCD「BLACK FILE THE BOMBRUSH! SHOW 2」を発表したばかりのDJ NOBU a.k.a BOMBRUSH!が日本語ラップDJで開場直後のフロアを温める。そしてまず登場したのは、相模原発の謎多き多国籍ヒップホップクルーSIMI LAB。クルーに先駆けて夏にソロアルバムを発表したQN、黒人とのハーフのOMSB'Eat、女性ラッパーMARIAなど5人のMCが、個性的なラップでステージ上に独特な世界を作り出した。2組目はSEEDAらがその卓越したスキルを絶賛する若手ラッパーSALU。初めて彼のステージを観る人も多い中、軽妙なフロウでフリースタイルを繰り広げ、その場の空気をモノにした。

続くDJ SOULJAHはこの日のために準備したという、映像をスクラッチするDJパフォーマンスを披露。さんピンCAMP時代の名曲から最新クラブヒットまでのさまざまな名作ビデオクリップが巧みなエディットで次々にカットアップされ、絶え間なく連発されるアンセムに観客は大いに湧いた。

次に行われたのはPSGのS.L.A.C.K.によるソロライブ。バックDJを実兄であるPSGのPUNPEEが務め、個性的なユルいフロウで観客を魅了した。途中、彼らの仲間たち7人がフロアからステージに乱入するという一幕も。ラストナンバー「NEXT」の「適当に行けよ」というリリックのとおり肩の力が抜けた、それでいて強烈な存在感を感じさせるライブとなった。

そして最後に大歓声を受けながらSEEDAが登場。たまたま遊びに来ていたというサイプレス上野と急遽「HELL'S KITCHEN」で掛け合いを演じ、2人が大学時代に同じ教室で授業を受けていたエピソードを語る。続いて2番手として登場したSALUを再びステージに呼び込むと、ファンにはおなじみの楽曲「不定職者」のこの日限りのリミックスバージョンを披露し、そのままOHLDも参加して3人でSCARSの新曲「CASH & THE CASHER」をパフォーマンス。「SAI BAI MAN」ではOKIがゲストとして参加した。本編終了後に「1時間のショーケースだからこれで終わりだけど、今日はヤバイ奴がいっぱい来てるから最後に呼びたい」と言い、AKLO、4WDなど遊びに来ていた多くのMCとともにフリースタイル合戦を繰り広げてイベントは幕を閉じた。