清水翔太「俺がみんなを次の世界に引っ張っていく」明るい未来を願い歌った武道館2DAYS

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清水翔太が11月13、14日に東京・日本武道館でワンマンライブ「SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020」を開催した。

清水翔太(photo by cherry chill will.)

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清水翔太(photo by cherry chill will.)

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リリースされたばかりのミニアルバム「period」を携えて行われたこの2DAYSライブは、清水にとってひさびさの有観客ライブとなった。感染予防対策のガイドラインに沿う形で動員は半数に制限されたが、13日のライブでは生配信も実施。清水は客席、さらにはカメラの向こう側で見守るファンへ向け、最新作の収録曲や懐かしのナンバーなど、全17曲をパフォーマンスした。この記事では、13日の公演の模様をレポートする。

開演時刻の18:30を迎えると、清水は客席の扉を開けて武道館の中へ足を踏み入れた。思わぬ登場の方法に周囲のファンが驚く中、ファンへ手を振りながら会場中央のステージに置かれたグランドピアノの前に腰掛けた清水。柔らかなタッチで鍵盤に触れた彼は「Feel Good」でこの日のライブの幕を開けた。

清水翔太の日本武道館ワンマン(13日公演)の様子。(photo by cherry chill will.)

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ブルージーな歌声で聴衆を一気に引き込むと、清水は「武道館、来てくれたみんな、観てくれてるみんな。本当にありがとう。今日は最後まで楽しんでいきましょう」とひと言。そしてバンド、コーラス隊、DJやダンサーといったサポートメンバーが待つメインステージへと歩みを進め、軽快なステップを踏みながら希望に満ちた「Impossible」を届ける。清水がダンサーチームとリズミカルに体を揺らし、冒頭からアグレッシブなパフォーマンスを展開していくと、「My Boo」では客席のペンライトも心地よさそうに揺れる。曲に合わせてリズミカルに、高く掲げられる光を清水はサングラスを外して笑顔で見つめた。

清水翔太(photo by cherry chill will.)

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最初のMCでは「武道館!」と思い切り呼びかけた清水。「こんな状況の中でライブさせてもらえて、お客さんがこんなに来てくれて。本当にありがとう、幸せです」と言葉を噛み締めた彼は「みんなが前を向いていくっていう意味で、音楽の力ってすごいものだと思うから。今日みんながポジティブな気持ちで帰れるようにがんばって演奏します」と誓った。そして「今日はスペシャルなことをやりたいなと思って、セットリストをすごい考えたのよ。こういうタイミングだし、ずいぶん歌っていなかった懐かしい曲をやろうと思って」と予告する。場内の期待が膨らむ中、清水がタイトルコールしたのは12年前のナンバー「My Treasure」。沸き立つオーディエンスの反応を受け止めながら、彼は優しい歌声でじっくりとこの曲を歌い届けた。

「milk tea」「416」を柔らかな声色で歌い上げ、場内を甘いムードで満たした清水は「いやあ、聴かせる系だね」と照れ笑いを浮かべた。花道を歩きながら「近いね」と観客に語りかけ、再び会場中央のグランドピアノへと向かう。ここで届けられたのは「花束のかわりにメロディーを」。弾き語りで披露されたこの曲で清水は美しいファルセットを織り交ぜた表情豊かなボーカルを響かせ、オーディエンスは彼の描き出す楽曲の世界観に浸るように、その歌声に聴き入った。

清水翔太の日本武道館ワンマン(13日公演)の様子。(photo by cherry chill will.)

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センターステージの上から届けられたMCでは、清水がステイホーム期間中に自宅で作ったいくつものオリジナル曲を弾き語りで披露するという一幕も。自身の体重増加や、当時ハマったゲーム「あつまれ どうぶつの森」など楽曲のテーマは彼の生活に寄り添ったもので、日々の暮らしを流麗なメロディと情感あふれる歌声で表現するというサービス精神あふれるパフォーマンスに、観客は惜しみない拍手を送った。そして弾き語りパートの最後に届けられたのは、尾崎豊「Forget-me-not」のカバー。スポットライトを一身に受ける清水は、言葉の1つひとつに熱を宿したパワフルな歌声を武道館の空間いっぱいに響かせていた。

清水翔太(photo by cherry chill will.)

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清水が白を基調とした装いから黒のセットアップに衣装チェンジして再登場すると、ライブも佳境へ。別れた恋人への思いを歌う最新曲「Princess」の世界をステージ上をさまようように歩きながら表現すると、続く「lovesong」では独白のようなラップに強い思いをにじませる。巧みなボーカルスキルを駆使して彩り豊かな楽曲の数々を歌った清水は、本編のラストに「キミノセカイヘ」を披露した。

清水翔太の日本武道館ワンマン(13日公演)の様子。(photo by cherry chill will.)

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この曲を選んだ理由について、彼はいつも自身にエネルギーを与えてくれるファンの存在に感謝したうえで「前みたいな世界じゃないけどさ、ポジティブに、前へ進めば進むほど新しい世界が作れるから。今は、自分が引っ張っていかなきゃいけないなと思ったんだ。今日は俺がみんなを次の世界に引っ張っていくよっていう気持ちで歌います」と語った。清水はそんな思いを力強い歌声に変え、まばゆくライトアップされたステージ上から客席へ、訴えかけるように楽曲を届けていた。

清水翔太(photo by cherry chill will.)

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鳴り止まない拍手に応える形でスタートしたアンコールで「HOME」を高らかに歌い上げたあと、清水は最新のミニアルバム「period」のタイトルの意味について言及した。「終止符」という意味を持つこの言葉に不安を抱えていたファンに向け、彼は「試行錯誤していたここ数年の流れにピリオドを打って、もう一度新しい気持ちで作品を作りたいと思った、そんな自分勝手なタイトルです。だから全然大丈夫。僕は意地でもみんなの近くにいるし、歌を歌い続けるから安心して」と伝えた。この日のラストナンバーとして届けられたのは、そんな「period」に収録された新曲の「30」。アウトロで名残惜しそうに客席を見つめ、何度も手を振った清水は「じゃあみんな、引き続き気をつけて。体を大事にね」とファンに語りかけ、ステージをあとにした。

「SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020」2020年11月13日 日本武道館 セットリスト

01. Feel Good
02. Impossible
03. Friday
04. My Boo
05. My Treasure
06. さよならはいつも側に
07. milk tea
08. 416
09. 花束のかわりにメロディーを
10. Forget-me-not
11. Sorry Not Sorry
12. 夢がさめないように
13. Princess
14. lovesong
15. キミノセカイヘ
<アンコール>
16. HOME
17. 30

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