Base Ball Bear、カメラ30台の前で“プリップリ”の「C3」を再現

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Base Ball Bearが昨日10月9日に有料配信ライブ「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME, TAKE C3~」を開催した。

「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME, TAKE C3~」の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME, TAKE C3~」の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

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今回の配信ライブは、最新アルバム「C3」を携えて5月から行われる予定だったワンマンツアー「LIVE BY THE C3」が新型コロナウイルスの影響で中止となったため企画されたもの。3人はレコーディングスタジオを舞台に「C3」を収録曲順に披露し、約5カ月越しに最新作の世界を全国のファンに届けた。

小出祐介(Vo, G)(Photo by AZUSA TAKADA)

小出祐介(Vo, G)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

配信開始と同時に画面にはスタジオ内の様子が映し出され、小出祐介(Vo, G)の「行きます!」の掛け声で「試される」がスタート。すると30台のスマートフォンのカメラがメンバーの姿をさまざまな角度から切り取り、画面には躍動感のある映像が躍る。3人は向かい合い耳を澄ませながら音を重ねていく。小出と関根史織(B, Cho)が「試される」と繰り返し歌うサビでは2人の姿だけがフィーチャーされた。涼やかなメロディが印象的な「いまは僕の目を見て」では、ギターを弾く小出の手元が大映しになったのに続き、堀之内大介(Dr, Cho)が軽快にリズムを刻む姿が映し出される。なお、今回の配信ライブでは、参加者が複数台のカメラで撮影された映像をスイッチングしながら視聴できるSwipeVideoを導入した配信も行われ、ライブハウス公演では観ることができないアングルの映像にチャット欄は盛り上がりを見せた。

センチメンタルなギターの旋律が光る「Flame」を経て、小出は1台のカメラに向かって挨拶。彼が「今、30台のカメラを駆使したSwipeVideo版で楽しんでいる方もいらっしゃるんですよね。本当にニッチなカメラもあるんですよね」と口にすると、画面が足元の映像に切り替わる。これを受けて堀之内は「こういう(楽器の)ケースとかも普段のライブでは見られないじゃん?」とスタジオ内を見渡し、「そういう部分もズームとかして楽しんでいただけたらいいですね。普通はこんなところにカメラないですからね」とハイハット前のカメラに視線を向け、照れ臭そうに笑った。

関根史織(B, Cho)(Photo by AZUSA TAKADA)

関根史織(B, Cho)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

レコーディング風景を切り取ったような空気の中で3人が奏で始めたのは、過ぎ去った夏の情景を描き出した「Summer Melt」。続く「L.I.L.」ではダンサブルなビートに合わせて、紫と青の照明が明滅し、グルーヴィな楽曲の魅力を引き立てていく。「EIGHT BEAT詩」では、関根がチャップマンスティックで奏でるまろやかな旋律と、堀之内が刻む8ビートに乗せて、小出はハンドマイクで心地よさそうにバンドの軌跡をつづったリリックをラップした。

歪んだギターのフレーズで始まる「PARK」では骨太なバンドサウンドを響かせ、「Grape Juice」では疾走感のあるアンサンブルで視聴者を魅了したBase Ball Bearの3人。ひときわファンを盛り上げたのは終盤で披露された「ポラリス」だった。この曲では小出だけでなく、堀之内と関根もリードボーカルを取り、サビでは3人の歌声が重なり、三位一体のハーモニーが紡ぎ出される。間奏で小出は華麗かつギミックに富んだギターソロでギタリストとしての力量をしっかり視聴者にアピールした。

堀之内大介(Dr, Cho)(Photo by AZUSA TAKADA)

堀之内大介(Dr, Cho)(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

残り2曲というとき小出が「緊張したー」とさもライブが終わったかのようにつぶやくと、堀之内が「まだ終わってない!」と笑いながらツッコミを入れる。小出はギターをチューニングしながら「(曲って)ツアーで育つのよ。今年はツアーに出ていないから、まだプリプリなのよ。プリップリのまま置いちゃってたから。普通はワンツアー終わったら体になじんでるんだけど、今回はないの」と、新鮮な気持ちで「C3」の楽曲をプレイしていることを明かす。「リハをやってて、さっさとツアーに行きたいと思いました。年内は難しいかもしれないけど2021年は皆さんの前でライブをやる。なんならツアーに行く、全国に行くことを目標にしたいですね」と述べ「Cross Words」につなげた。

「次の配信ライブ、もしくは次の旅先で皆さんに会えるのを楽しみにしてます。ありがとうございました。Base Ball Bearでした」と小出がカメラに向かって挨拶をしたのちラストナンバーの「風来」へ。しかし小出のヘッドフォンが汗の影響で滑り落ち始め、演奏を中断せざるを得ない状態になってしまう。3人はスタジオライブならではのトラブルを笑い飛ばし、仕切り直して「風来」をエネルギッシュにプレイ。クライマックスでは「湯に浸かり 次の旅 思うよ」と、ツアーに向けての思いを込めたかのようなフレーズを高らかに奏でた。

ライブ終了後、配信画面にはBase Ball Bearがバンド結成19周年の記念日の11月11日(水)に生配信ライブ「LIVE IN LIVE~(IN YOUR) HOME PARTY~」を開催する旨の告知が。この日は「ホームパーティ」をテーマに、各メンバーがセレクトした楽曲と、メンバー全員でセレクトした楽曲で構成したセットリストをもとにライブが行われる予定だ。なお、「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME, TAKE C3~」のアーカイブ映像は10月19日18:00まで配信中。

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Base Ball Bear「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME, TAKE C3~」2020年10月9日 セットリスト

  1. 試される
  2. いまは僕の目を見て
  3. Flame
  4. Summer Melt
  5. L.I.L.
  6. EIGHT BEAT詩
  7. セプテンバー・ステップス
  8. PARK
  9. Grape Juice
  10. ポラリス
  11. Cross Words
  12. 風来

Base Ball Bear「LIVE IN LIVE~(IN YOUR) HOME PARTY~」

配信日時:2020年11月11日(水)20:00~
チケット販売URL:https://smam.jp/7380037417/

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かおる @kaoru_11

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