IZ*ONEとWIZ*ONE(IZ*ONEファンの呼称)が望んでいた物語が現実になる“ONEIRIC THEATER(幻想劇場)”に、WIZ*ONEを招待するというコンセプトで展開された「ONEIRIC THEATER」。「TWELVE RAINBOW ISLAND」「STARLIGHT ISLAND」「FLOWER GARDEN ISLAND」「SKY ISLAND」の4つのテーマが設けられ、AR、XR技術を用いてメンバーがさまざまなシチュエーションに登場したような演出が随所で盛り込まれた。開演時刻になるとオープニングムービーが流れ、1人の少年が「ONEIRIC THEATER」の存在を本で知り、劇場にたどり着くまでが描かれていく。白いブラウスに黒のショートパンツ、黒いブーツでそろえたIZ*ONEの12人はステージに登場すると、雲の上のような幻想的な世界の中「Welcome」をしっとりと歌い上げてライブの始まりを宣言。続いて披露された「Secret Story of the Swan」では豪華な城へ、「Merry-Go-Round」ではメリーゴーランドが回る華やかな遊園地へとWIZ*ONEを誘った。
ライブ初披露となる「Rococo」を終えると、メンバーが1人ひとり挨拶。ウォニョンは「本当にお会いできてうれしいです! 待っていていただいてありがとうございます」と笑顔を見せ、ユジンは「昨年の6月以来、なんと1年3カ月ぶりとなる、IZ*ONE2回目のコンサートです」と感慨深げに語った。また「海外にいるファンにも挨拶を」と、チェヨンは「ニーハオ」、ミンジュは「こんにちは」、仁美は「サワディーカ」など、世界中に同時配信される配信ライブならではの国際色豊かな挨拶でWIZ*ONEの心をくすぐった。
ウンビの「WIZ*ONE、一緒に歌ってください!」というひと言で始まったのは「O' My!」。続く「Pretty」ではメンバー同士が肩や腕を組んだり、驚いたり頬を膨らませたりと茶目っ気たっぷりにいろんな表情を見せる。そしてIZ*ONEが和気あいあいとポートレート撮影を楽しむメイキング映像が差し込まれたあとは、バラードが続くパートへ。オールホワイトの衣装にチェンジしたメンバーが「You&I」、そして「Memory」を、まっすぐにカメラを見つめて歌い上げた。
曲の余韻が残る中、MCでチェヨンは「たくさんの時間を一緒に過ごしてきたからか、今はメンバーを超えていい友達11人を得た気がしています。IZ*ONEのみんな、ありがとう」、ウンビは「今ではお互い目を見ただけで何を言おうとしているかわかる関係になりました」とメンバー同士の絆の強さを語り、イェナは「そして何より、WIZ*ONEとも友達みたいに長くいられたらうれしいです」と画面の向こう側へ語りかける。そしてチェウォンが「最後まで一緒に歩いて行こうという気持ちでこの曲を送ります」と振り、ユリが作詞作曲に参加した「Someday」を披露した。
ブラスサウンドのアップテンポなBGMが流れる映像が始まり雰囲気が180°変わると、花が咲き誇る森の中をカメラが進んでいき、待っていたのは「UNIT STAGE」の文字。メンバーたちは数人ずつのユニットに分かれ、それぞれにまるで表情の違う楽曲を披露していく。トップバッターのウォニョン、チェウォン、ヘウォンは、
バックダンサーを従えてウンビ、咲良がペアでクールに披露したのは、
ユニットコーナーが終わって突入した「FLOWER GARDEN ISLAND」では、バンドがステージ上部に登場。ドラムがビートを刻む中、白と赤の衣装に身を包んだ12人が現れ、花にまつわる3曲をバンドアレンジで届けていく。まずはデビュー曲「La Vie en Rose」をしなやかに披露。「Violeta」はギターのカッティングでサビがより軽快に表現され、「FIESTA」では打ち上げ花火が上がるにぎやかな映像を背に、メンバーが一糸乱れぬダンスを披露した。バンドと共にコンサートを行うのは今回が初めてだというIZ*ONE。イェナは「バンドの方々が素敵な演奏をしてくださって、感謝とうれしさでいっぱいです!」と、興奮気味に喜びを語った。
ここで「QUIZ* LAND」と題したゲームコーナーが挟み込まれる。双六形式でサイコロを振り、止まったコマのクイズに答えていき、先にゴールしたチームが勝ちというルールだが、1回戦のへウォン・チェヨン・ミンジュチームと仁美・ウンビ・ウォニョンチームの一戦は「IZ*ONEは今まで何回1位を取ったでしょう?」「初コンサート『EYES ON ME』の初日の日付は?」などのクイズになかなか正解することができず、なんと時間内に勝敗が決まらぬままタイムアップしてしまう。続く奈子・ユリ・チェウォンチームとイェナ・咲良・ユジンチームの対決では、奈子・ユリ・チェウォンチームが見事勝利。勝利チームには次の曲でバンドが入るタイミングの掛け声を担当できるという特典が与えられた。
勝利チームの掛け声によってドラム、ベース、ギター、キーボードと音が重なり始まった「SKY ISLAND」パートでは、IZ*ONEが空の上へ。ピンクの雲の映像に包まれた「Up」に続く「Airplane」では、左右にセットされたカメラ目指してメンバーがステージを駆け回り、ハイテンションに笑顔を届けた。そして宇宙船で地球を飛び出し、宇宙ステーションのような舞台の上で「SPACESHIP」をパフォーマンス。歌い終えると、名残惜しそうな顔を浮かべながらメンバーは順に最後の挨拶をしていく。
ヘウォンは「最初のコンサートのときはよく見せたい気持ちが多くて不安でもありましたが、今日はWIZ*ONEにもっと近くなったような気がします。不安よりも楽しさがありました」、咲良は「当たり前だと思っていたステージに立つことやWIZ*ONEに会うことが難しい状況なので、よりWIZ*ONEに会いたいです。毎日過ごしている日常の中で、私たちがWIZ*ONEに小さな幸せを与えられる存在になりたいです。どんなに離れていても、会えない時間が長くなっても、私たちは1つであることを忘れないでください!」とファンに呼びかける。チェウォンは「今回のコンサートでは新しい姿をお見せしたくて練習しました。こうしてオンラインでもいいステージをお見せすることができて、本当にうれしかったです」、ユジンは「こうして2回目のコンサートが終わりますが、前回のコンサートが映画(「EYES ON ME : THE MOVIE」)として公開されて、残念なところも見えて、またやるときはもっとがんばろうと思って。ユニットステージも緊張したんですが、WIZ*ONEの皆さんにも今回のコンサートを愛してほしいです」と思いの丈を語った。そしてこの日の公演がBlu-ray化されること、また10月21日に日本1stアルバム「Twelve」がリリースされ、韓国でのカムバックもこの先に控えていることを仁美が発表すると、チャット欄は喜びに沸いた。
バンドアレンジによってよりドラマティックに生まれ変わった「Destiny」で本編は一度幕を閉じ、画面にはメンバーがWIZ*ONEへの思いをつづった直筆の手紙、そしてポスター撮影やバンドとの練習風景などのメイキング映像が映し出される。その後コンサートグッズのTシャツに身を包んだメンバーが現れ、アンコールに突入した。1曲目の「夢を見ている間」では、アウトロでリーダーのウンビが「本当にありがたくて幸せな時間でした。WIZ*ONEのおかげでいつも素敵な夢を見ています。WIZ*ONEが送ってくれた愛を一生忘れずに心にとっておきます。そしていつもWIZ*ONEに誇らしいIZ*ONEであると約束します。いつも変わらない気持ちで一緒にいます!」と感謝と愛を伝える。最後の曲「With*One」では、まるでメンバーたちが大きなドームの中央で歌っているかのような映像演出がWIZ*ONEの感動を誘い、約2時間40分におよんだ「ONEIRIC THEATER」の幕は下りた。
IZ*ONE「ONEIRIC THEATER」9月13日 セットリスト
01. Welcome+Secret Story of the Swan
02. Merry-Go-Round
03. ROCOCO
04. O’ My!
05. Pretty
06. You&I
07. Memory
08. SOMEDAY
09. Catallena [バンド ver.] (ヘウォン / チェウォン / ウォニョン)
10. Coming of age ceremony [原曲カバー](ミンジュ / 奈子 / 仁美 / ユリ)
11. Monster [原曲カバー](ウンビ / 咲良)
12. Gangsta(イェナ / チェヨン / ユジン)
13. La Vie en Rose
14. Violeta
15. FIESTA
16. Up
17. Airplane
18. SPACESHIP
19. Destiny
<アンコール>
20. 夢を見ている間
21. With*One
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IZ*ONE「Twelve(WIZ*ONE盤)」
[CD] 2020年10月21日発売 / EMI Records Japan / PRON-1027
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