マカロニえんぴつが累計70万人のマカロッカーにメジャーデビュー発表

マカロニえんぴつが昨日9月3日に無料の生配信ライブ「マカロックONLINEワンマン～豊洲から愛を込めて～」を行った。

マカロニえんぴつは4月より最新アルバム「hope」を携えた全国ツアー「マカロックツアーvol.10 ～わずかな希望を探し求める者たちよ篇～」を開催予定だったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。これに伴い、メンバーの希望でツアーファイナルを予定していた東京のチームスマイル・豊洲PITにて無観客ライブを実施することとなり、LINE LIVEでは累計70万人以上、YouTube Liveにおいては同時視聴約4万人以上がその様子を見守った。

ライブを待ち望む視聴者のコメントがトークルームに続々と投稿される中、はっとり（Vo, G）、高野賢也（B, Cho）、田辺由明（G, Cho）、長谷川大喜（Key, Cho）が円陣を組みステージへ。最新アルバムの表題曲「hope」でライブを始め、哀愁のにじむ「遠心」、キャッチーなメロディラインの「トリコになれ」を続けた。アッパーな「girl my friend」のパフォーマンス後、視聴者に手を振ったはっとりは「配信でのワンマンライブは初めてで、なまら緊張してるね」とメンバーとアイコンタクトを交わした。

背景のスクリーンに移りゆく空模様が投影される中、4人は温もりのある「ワンルームデイト」をプレイ。変速的な「溶けない」のあとには、それぞれがスキルフルなセッションを見せ視聴者を圧倒した。続いて「ブルーベリー・ナイツ」「恋人ごっこ」と表情の異なるラブソングを畳みかけた彼らは、ステージを降りてフロアへ。スクリーンに表示されたファンのコメントを目で追い、顔をほころばせた。そして、はっとりが「お母ちゃんと同い年」だと言うアコースティックギターを手にし、長谷川がグランドピアノのイスに腰かけ「春の嵐」をこの日限りのアコースティックアレンジで届けた。「いつまでもいつまでも……あなたの逃げ場所でありたい！」というはっとりの言葉をきっかけに始まったのは、疾走感に満ちた「ハートロッカー」。それぞれが激しく体を揺すりながらアグレッシブなプレイを見せつけ、さらにご機嫌なアッパーチューン「愛のレンタル」「洗濯機と君とラヂオ」で視聴者を大いに盛り上げた。

演奏を終えたはっとりは、カメラをまっすぐ見据えながら「この期間にあちこちで配信ライブに出させてもらったのは、この日のためだったのかなと思います。やっぱりあなたの目の前で歌いたい。強く強く思います」と心境を明かす。そして「配信ライブがスタンダードになっていいなんて思ってません。悔しいのは俺たちだけじゃないな。あなたたちがすげー悔しい思いをしてるはず。がんばって生きてるよという思いを発信し続けます」と宣言し、4人はファンを激励するように「ヤングアダルト」を届けた。演奏が終わったところでマカロニえんぴつの軌跡を振り返る映像が流れ、その中で11月4日に新作CD「愛を知らずに魔法は使えない」でトイズファクトリーからメジャーデビューすることが明らかに。4人はガッツポーズで喜びを表現し、メンバーを代表してはっとりが「バンドはなんら変わることなく、パワーアップするつもりでやっていきます！」とファンに誓った。最後に彼らは「ずっとマカロッカー（マカロニえんぴつファンの呼称）には追いかけてきてほしい」という思いを込めて「OKKAKE」を熱演し、配信ライブを終えた。なお公演の模様は「愛を知らずに魔法は使えない」の初回限定盤に付属するDVDに収録される。