火災被害ビルの高円寺20000V、場所と名前を変え再出発

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東京・高円寺の居酒屋から出火し4人が死亡した火災の影響で、営業を休止していた同ビル内のライブハウス・高円寺20000V。このライブハウスが場所を東高円寺に移し「東高円寺二万電圧」と名前を変えて再オープンする。

東高円寺二万電圧は、丸の内線東高円寺駅近くのマンションの地下1階で営業(写真はオープニングパーティでライブを行うKIRIHITO)。

東高円寺二万電圧は、丸の内線東高円寺駅近くのマンションの地下1階で営業(写真はオープニングパーティでライブを行うKIRIHITO)。

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同店の望月拓店長によると、20000Vは火災による実質的な被害はなく営業をすぐにでも再開することができたが、火災直後に役所や警察、消防が検証で入った際に「地下2階に非常階段がない」点が指摘され、20年前のオープン時と比べて厳しくなった現在の法律では「集会所」となるライブハウスの営業が行えないことが発覚。ビル側には改築の意向がなく、また20000Vの運営会社にも移転再開するための体力がなかったということで、結局そのまま閉店となり従業員も解雇された。

東高円寺二万電圧には、旧店舗の閉店時に店長だった望月、および彼の前に店長を務めていた石田を中心に、全員ではないものの当時の20000Vスタッフも参加。以前の20000VはANTIKNOCKや屋根裏の系列店だったが、東高円寺二万電圧はこれらとは無関係に営業を続けていくという。

新たな店舗をオープンさせるにあたり望月店長は、特に物件探しに苦労したとのことで、場所を東高円寺に決めた経緯について「高円寺駅付近はライブハウスの評判が悪く、やらせてもらえませんでした。家賃も高かったですし」とコメント。「私が働いていた当時、20000Vは音の苦情はまったくなく、その他のことについてもほとんど何も言われませんでした。高円寺は飲み屋で演奏したりレコード屋で演奏したりっていう所がけっこうあります。個人的にそういう場所は好きですが、そういう所が営業できていて、ちゃんと防音したり、毎日店の周辺を掃除したりしているライブハウスの評判が未だに悪いのは辛いですね。でも今回は商売敵でもある他のライブハウスの方々に相当お世話になりました。相談に乗っていただいたり、情報を共有していただいたりととても心強かったです。感謝してます」と語っている。

こけら落としイベントは10月30日にチケット代500円で実施。ドラムの早川俊介がかつて20000Vで店長を務めていたという縁を持つKIRIHITO、そしてSLIGHT SLAPPERSがライブを行う。望月店長は再オープンを半月後に控え、「再始動というよりは東高円寺二万電圧として生まれ変わるというほうがしっくりきます。音も、汚れ具合も、空間も、またイチから作り上げていきたいと思います」と意気込んでいる。

東高円寺二万電圧OPENING SPECIAL PARTY!!!!

2010年10月30日(土) 東京都 東高円寺二万電圧
ライブ:KIRIHITO、SLIGHT SLAPPERS
DJ:くぅにゃん、KAZUO From Reconruista

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読者の反応

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アカミネマコトa.k.a DJ MaRR @misffy

今日は高円寺二万電圧。
20000Vから名前も場所も変わったのを今日知りました😅
http://t.co/7U3lYloUEO

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