新曲「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」がこの日に配信リリースされたことを記念して配信された「仮想げんじぶ空間」は、スタジオ収録のパフォーマンス映像とメンバートークの生配信で構成されたプログラム。フルサイズでの視聴は有料だが、冒頭部分はYouTubeでのライブ配信も行われ、コメント欄は多くのげんじぶファンによる書き込みで序盤から盛り上がりを見せていた。
メンバー7人の紹介映像ののち「さあ、いこうか。」の文字が映し出されると、配信はライブシーンからスタート。デビュー曲「原因は自分にある。」を歌い踊るメンバーのパフォーマンス映像には楽曲のリリックが重ねられ、カメラに向けて次々とアイコンタクトを送るメンバーカットの上で歌詞もリズミカルに踊る。続く「嗜好に関する世論調査」では、7人のソロパフォーマンスがテンポよく切り替わる映像とメンバーイラストのアニメーションを使った編集が施され、さながらミュージックビデオのようにしっかりと作り込まれた映像が視聴者へ届けられた。
2曲を終えると生配信に切り替わり、「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」の新衣装を着たメンバーは元気いっぱいに自己紹介をした。武藤潤が「生で自分たちの姿を見てもらうのはひさしぶり」と言ったように、彼らがパフォーマンスを披露したのは1月のフリーライブ以来、約半年ぶり。編集が施された映像はメンバー自身も初見だったといい、大倉空人は「アニメの自分たちがイケメンすぎたよね?」とうれしそうにメンバーに語りかけた。また、1人リモートでのトークパート参加となった小泉光咲はパフォーマンスパートの収録を振り返り「約半年ぶりっていうのもあって、謎の緊張感があったよね(笑)。最終的にうまくできたから、よかったと思います」と語っていた。
「Joy to the World」ではファンキーなサウンドに乗って軽快なステップを踏み、右手で作る「J」のサインを何度もカメラの向こう側に送った7人。大倉は自身のパートで力強いラップを披露してパフォーマンスを盛り上げる。4曲目にピアノアレンジで届けられた「ラベンダー」では、切ない別れを歌うメンバーの歌声をフィーチャー。配信画面には恋人の2人が暮らした部屋から思い出のアイテムが次々と消えていくアニメーションのみが映し出され、げんじぶの7人はこれまでにない新たな方法で楽曲の世界観を表現した。
グループは7月7日にデビュー1周年を迎えたことから、トークでは1年間の活動の中で印象に残っている出来事がそれぞれの口から語られる場面も。長野凌大が「やっぱりデビュー日! すべてはそこから始まったから」と口火を切ると、桜木雅哉は「げんじぶ物語。ツーマンライブですね。初めて披露する曲が5曲くらいあって」と続く。武藤は「『EBiDAN THE LIVE』で大きなステージに立たせてもらったのはめちゃくちゃいい経験になりました」と述懐し、吉澤要人の「BATTLE STREETからの改名を告げられたときですかね」という言葉には全員が「わかる!」と反応。そして杢代和人は「リリイベで、みんなで初めて地方を回ったのがいい思い出ですね。チームワークを高められた期間だったと思います」と振り返った。
小泉の「近所迷惑にならない程度にジャンプして楽しんでください!」という呼びかけでライブパートが再開し、EDMナンバー「ギミギミラブ」の映像がスタート。映像の中の7人は弾けるような笑顔で視聴者の声を求め、ジャンプやクラップを繰り返すハイテンションなパフォーマンスでテンションを高めていった。そして「ギミギミラブ」のあとのMCでは、この日に17歳の誕生日を迎えた吉澤をメンバーとファンが盛大に祝福。吉澤は「誕生日にイベントがあるってことがうれしいし、メンバーと一緒にいられるってことが幸せです」と笑顔を見せ「17歳の抱負は『学び』。いろんなことをこの1年で学んで、これからに生かせるようにしていきたいです!」とコメントした。
パフォーマンスパートの最後には、新曲「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」が届けられた。げんじぶの楽曲らしい流麗なピアノサウンドが7人の歌声を彩るこの曲は、“永遠に解けない恋の難題”をシェイクスピア作品のフレーズに乗せて解いていくという、ミステリアスなラブストーリーを歌うナンバー。この日が初披露ながらメンバーは巧みなダンスフォーメーションを駆使してカメラにアピールし、夏らしいさわやかなムードで配信画面を満たした。全6曲の披露を終え、武藤は「こういった配信は初めての経験だったので不安はあったけど、楽しい空間に仕上がってよかったです!」とメンバーを代表してコメント。長野は「これからも僕たち、あなたの手を取って上に上がっていくのでよろしくお願いします!」とファンに呼びかけ、7人は最後までめいっぱい手を振りながら配信を終えた。
原因は自分にある。「仮想げんじぶ空間」2020年7月12日 セットリスト
01. 原因は自分にある。
02. 嗜好に関する世論調査
03. Joy to the World
04. ラベンダー(ピアノVer.)
05. ギミギミラブ
06. シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
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